膝の痛みと登山 その1

私が、山に登るにあって、一番不安なことは膝の痛みである。

知人は、「もし、あなたに膝の故障がなかったら、テント一式背負って山を駆け巡っているだ
ろうね。」と言っている。自分でもそう思う。

シーズン中の山小屋の混雑はあきらめてはいるものの、閉口してしまう状態である。テントで
あればどんなにのんびり存分に山を楽しめるかと思うと、実に残念だが致し方ない。心肺機能や
体力的には十分自信はあるものの(?)ネックは膝。

平成9年の夏、私は左膝外側の半月板を損傷した。
もともと膝に奇形があり、本来、その名の通り半月状であるべきものが円板状になっており、
長年の衝撃の負担がかかり、亀裂が入ってしまった。その当時マラソンに熱中し、ランナーズ
という雑誌を片手に毎日10キロはしっていた。そして、各地で開催されている大会に出場し
楽しんでいた。夢はホノルルマラソンだった。

半月板損傷のため膝はパンパンに腫れ、痛みの為、歩行も困難になった。しばらく保存的治療
(関節液を注射器でぬく・内服・湿布等)を続けたが,なかなか良くならず、手術を決意。
ドクターからはまた以前のように走れるようになるといわれたが、現実はそう甘くはなかった。

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