トップブリーダー推奨!微生物の素とは?

2004年07月27日

微生物の素とはバクテリア添加材の一種で水槽に添加することにより有機物を分解するバクテリアやインフゾリアなどの微生物が発生し水質を安定させる製品です。


使用法
1、的量(100Lに対し付属のスプーン1杯0.1g)を毎日添加してください。
2、翌日に水槽内に素が残っている様でしたら量を減らしてください
3、微生物が酸素を消費しますのでエアレーションを強くしてください
4、発生した微生物がエビの餌になりますのでその分餌を減らしてください

効果として

1、微生物やバクテリアがエビの糞や食べ残しを分解し水質悪化を防ぐ
2、微生物がエビの糞や食べ残しを分解するのでフィルターや底床の目詰まりを防ぐ
3、微生物がエビ(特に稚エビ)の餌になる
4、微生物の素の成分中、酵母菌が硝酸塩、リン酸を消費する

効能
1、水変え頻度を少なくできる。場合によっては足し水のみで飼育できます
2、コケが生えなくなる
3、エビの発色がよくなる
4、稚エビの生存率が上がる
5、フィルターの目詰まりが減りメンテナンスが楽になる
6、底床の目詰まりが減り、リセットまでの期間が長くなる

以上の様な効果があり、

MUNECHIKA FISH FARM さんやRainForestさんに三ヶ月以上に渡りお試し頂き効果を実証して頂きました
2004年07月31日


北海道大学大学院水産科学研究科
環境生物資源科

 高橋 様 に下記の様な実験をして頂きました。

大変有意義な実験とご意見です。
 
 
 
実験内容
<方法>
4リットルずつ飼育水をプラケにとり、
片方にはバクテリアのもとを入れました。
エアレーションを入れ25℃で2日(48時間)放置しました。
 
<結果>
飼育水の表層、中層の微生物は両者ともに確認できませんでした。
 
400倍の顕微鏡を用い、堆積物などを含む底層の水の中に確認できる微生物数は、
バクテリアのもとを入れないものは1ml中に1000〜1200個体
バクテリアのもとを入れたものは 1ml中に10000〜15000個体
程度でした。
10倍以上増加したと考えてもらえれば良いと思います。
 
<顕微鏡を見ていて感じたことを少し>
明らかに識別できた微生物は2種類ありました。
「小さくて素早く泳ぎ回るタイプ」と「左のものより10倍以上大きくて動きの遅いタイプ」です。
大きなタイプはバクテリアのもとを入れたものでのみ確認できました。
専門でないのではっきりとは分からないのですが、おそらくゾウリムシの類だと思います。
この大きなタイプは有形有機物(微生物の素の主原料)に群がっていたことから、
糞や残餌の初期分解にかなり役立つはずです。
このサイズだと孵化アルテミアを食べられない稚魚にとって良い餌になることも考えられます。
 
小さいタイプは常に泳ぎ回っていたために正体はよく分かりません。
飼育水のみのほうにも発生していたため、こちらは一般的に存在する微生物でしょう。
 
バクテリアのもとを入れたほうには、顕微鏡でも識別はできなかったものの
特に有機物の近くで水がユラユラ(もやもや)動いている様子が確認できました。
おそらくさらに小さなバクテリアなのではないかと思います。
バクテリアのもとを入れたプラケでは水が白濁していたのですが、これが理由なのではないかと。
フィルターの入った状態ならフィルターに住み着くのでしょうね。
 
ゾウリムシタイプの微生物が大きな有機物の初期分解を行い、
見えない微生物がさらにその先の分解をおこなっていそうです。

2004年07月31日
2004年07月31日
↑の画像をご覧下さい。画像はセット6ヶ月の全く同じセッティングの水槽です。
成体の数は繁殖の影響で変わってきていますが餌の量は同じだけ与えています
左の水槽には毎日、微生物の素を添加しています。
左の水槽では底床の下に蓄積物が溜まっていて底床内は綺麗ですが、右の水槽は目詰まりしています、また上に敷いたパウダーソイルが完全に溶けて無くなってしまっています。
左の水槽にはコケが殆ど生えませんが右の水槽にはガラス面やモンモリロナイトにコケが生えてしまっています。
左の水槽ではどんどん稚エビが育っていますが右では少しづつしか殖えていません。

右の水槽は硝酸塩も検出される様になってきました、このままだと崩壊すると思います

この様に、微生物の素を添加する事により底やフィルターの目詰まりを防ぐ事ができます


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