第33話     2003.12.21


『おとなのオモチャ』―鉄人28号・その4―

 今年もまたオモチャに明け、オモチャに暮れようとしている。3年目である。常に頭の片隅には「いいおとながオモチャなんぞにうつつを抜かしていていいのか?」といううしろめたさがある。
 このうしろめたさをいくらかでも緩和しようと、今年2月に友人(第2話参照)にお願いしてこのホームページをこしらえてもらった。また、来年にはデザインの手直しをしようかと、友人と相談しているところである。
 私はオモチャやオマケの蒐集をはじめるにあたり、みずからにルールを課した。それは飽くまでも「自分の小遣いの範囲で」である。といって、私の小遣いが決められていたわけではなかったから、私は私なりの判断で、金額を決めたのだった。日本企業が得意とする自主規制である。
 私の手許に出納帳がある。これを開けば何日に何をいくらで買ったが分かる。
 今年最初の買い物は1月9日、マーミット社の重合金・鉄人28号後期版とカロリア鉄人の2体。1体7,800円で税込み合計16,380円である。先にまんだらけ限定の黒金バージョンを買い、後に中期版もまんだらけで入手。この頃の私はしきりに「なにはなくてもまんだらけ」と、同好の士に吹聴していた。
 1月19日には静岡市で開催されたイペント・第1回静岡懐古玩具市場へ、セブンのとんちゃん他4人で出かけた。そこでもって私は第8話で紹介した「ブル公」を捕獲したのである。出納帳には「静岡 4661円」としかないが、ブル公100円のほかに昼に680円のそばを食い、途中120円の缶コーヒーを飲み、マーミットのソフビ・昭和ガメラを買っている。
 1月の主な出費はこんなところで、29,513円を2月に繰越している。
 ところが、2月は2,883円の支出超過となっている。19日にカルトワークスのスタチュー「仮面の忍者赤影」。27日にはビリケン商会のデスクトップシリーズの第1弾「鉄人28号と正太郎」をそれぞれ通販にて購入。この鉄人は秀逸で、9月に発売された第2弾「鉄人28号と大塚署長」も私は勇んで手に入れた。
 3月は18,333円の余剰金。
 4月はユニファイブから発売された「モスゴジ」のスタチューをはじめビリケン商会のブリキの正太郎、ソフビのエイトマン等を買い、1,453円を余している。
 5月、この月より私はヤフ・オクに参戦。19日に「ヤフオク・GR-1・1,870円」とある。GR-1とはジャイアントロボの別名。1,870円は振込手数料と送料込みの金額である。この月はほかにマルサンのソフビ・大魔神と、バンプレストの鋼鉄合金・鉄人28号、ジャイアントロボ、ポセイドンの3種セットを落札している。余剰金は19,086円。
 6月は上京の際の出費がかさみ、78円の赤字。
 7月、5,675円の余剰。8月、11,934円の余剰。9月、2056円の余剰と、うしろめたさの程がうかがえる。猶、9月にはX-PLUSのスタチュー・大魔神をはじめヤフ・オクにて9件の落札を記録している。
 10月、3,723円の赤字。11月は7,032円の繰越金を献上して12月を迎えた次第である。
 現在、私の小遣いの残高は27,032円。年内に通販で予約した17,040円分のガシャポン、プライズ(クレーンゲームの景品)、そしてインスパイア社の鉄人28号が届く予定である。残金1万。新年に繰越すか、ヤフ・オクで使い果たすか?

(写真解説)
 ビリケン商会・デスクトップシリーズ第1弾「鉄人28号と正太郎」全高(台座含む)約32センチ。私の写真技術では、その秀逸さをお伝えできないのが残念でならない。機会あれば、ぜひ本物をお手にしていただきたい。

 本年中は『おもちゃと文学』をご覧いただきありがとうございました。アクセス数は1,500を超え、望外のよろこびであります。ひきつづき来年もよろしくお願いします。
 皆様どうぞ良いお年をお迎えください。
 

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