第85話    2005.11.20


『続・ヤフオク』―マグマ大使&スペクトルマン―

 ヤフオク(ヤフーのネットオークション)に参加して二年半。落札数は優に三百を超えている。
 おおよそオモチャとオマケだけれど、ビデオや雑誌の外に靴や衣類もあり、水泳をはじめるにあたり取り揃えた水着(アディダス製のハーフサイズ)とキャップとゴーグルもヤフオクでの品である。
 一番高い買い物は、ノスタルジックヒーローズの「復刻版鉄人28号人形セット(あぐら鉄人)」で18,000円(定価26,250円)。また、一番安い買い物は、コナミの超人ヒーロー伝説第1弾「ストロングザボーガー・ブロンズ」1円〔定価315円)で、送料・手数料を入れると271円であった。
 超人ヒーロー伝説は、コナミの食玩参入第1弾である。チョコエッグ・ブーム真っ盛りの頃で、オマケとあればなんでもこいとばかりに、私の仲間もずいぶん手を出していた。が、フルコンプした者は私を除いてない。
 スペクトルマン、マグマ大使、電人ザボーガー、ストロングザボーガー、タイガージョー、怪傑ライオン丸の6種に各ブロンズとカラーの2種があり、シークレットにゴア(マグマ大使)とゴリ(スペクトルマン)のカラーの2種が加わる。さらに、抽選プレゼントにゴアとゴリのブロンズという難関があり、この難関を突破して見事全18種をそろえるのは至難の業であった。
 私はマグマ大使とゴアのカラーを捕獲したのでさっさと手仕舞いした。ところがドッコイ、ヤフオクに参加して間もない頃に、抽プレのゴアとゴリの2種を二千円ちょっとで落札したのである。
 さあ大変!
 私は俄然フルコンプに向けて走り出した。そして最後の一体が、ストロングザボーガーのブロンズというお話し。実はヤフオク以前にショップで見つけたのだけれど、ケチな私はその折の300円を惜しんだのである。まあ、お陰でたのしみはしたけれど……。

 かつてトンちゃんを中心に「ご近所コレクターズ」なる集まりを設けていたけれど、トンちゃんの静岡移転により解散。
 私は目下ひとりコツコツと蒐集に明け暮れている。
 先月はM1号のソフビ「ハヤタ隊員」にはじまり第84話で紹介したアサヒ本生のオマケ「吉本新喜劇・全11種」まで12点を落札。そのなかにはなんとも懐かしい「おそ松くん」のカルタとパズルの2点がある。
 今月に入っても私の買い意欲は衰えず、ウルトラマンほどに記憶は曖昧なのだが、メーカー不明(パチものだ)のミラーマンのソフビが第一発。これはマスクの取り外しのできるなかなかのブツ。次いでM1号のソフビ「ミステリアン三体セット」を6500円で落札。1957年東宝制作の「地球防衛軍」という特撮映画に登場した宇宙人であることを知り、早々そのビデオもヤフオクにて入手。
 先週、ひとり焼酎を片手に鑑賞した。この映画、なんといってもカメラアングルが良かった。映画青年だった私は思わず身を乗り出し、映画に、殊に特撮映画にただならぬ関心を向けている優等生の甥に、ぜひとも観せなければと思った次第。
 ミステリアンもミラーマンも、いわゆる人型の宇宙人である。このところの私はこの人型に惹かれている。
 フランケンシュタインといえばユニバーサル映画のそれだけれど、日本でもキングコングがゴジラと対戦したように、フランケンもバラゴンとの死闘を演じた。残念ながらその作品(フランケンシュタイン対地底怪獣)にはお目にかかってないけれど、フィギュアを手に入れたら観てみようと入札したが落ちなかった。
 マーミット製でフランケンシュタインとバラゴンの二体セットが4300円で落札され、私は次点に泣いた。オークションはゲームで、一勝一敗は兵家の常などと大時代的に構えてはみるものの、落ちなければまるっきり駄々っ子である。
 先程、M1号のソフビ「アンヌ隊員」入札。これまでに二度泣いているから今宵は三度目の正直となるかどうか?
 それにしても、つくづくと運、不運を感じる今日この頃であります。

(写真解説)
 超人ヒーロー伝説第1弾のシークレット左「ゴア」と右「ゴリ」全高約12センチ(コナミ)。抽プレの2点をと考えたけれど、開封する勇気がなかった。私のケチは当分改まりそうにない。

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