第89話    2006.01.15


『TOY OF THE YEAR '05』―鉄人28号・その9―

 昨年の第一発目はメディコムトイの「ロビン」だった。ロビンと聞いてピンと来る御仁は少なかろう。ロビンとはバットマンの相棒の少年である。ヤフオクで上代の半値ほどで落札。
 その四日後にトイザらスのネット通販でバットマンを購入。バットマンのフィギュアはこいつが最初で、おそらくは最後となるだろう。一組あれば充分だ。
 第67話で紹介した「バビル二世」のスタチューも同日に入手している。
 私のメモに「1月18日、ガシャアトム」とある。これはユージンのガシャポン「鉄腕アトム・パート1」のこと。パート2はオモチャ集めをはじめて間もないころに手に入れた。ちなみにパート2には三種類のモノクロバージョンがあり、こちらは11月に入手。三体まとめて980円はお買得だと思うがどうか?
 お買得でいくとノスタルジックヒーローズ社の「流星号モノクロ」は1100円で市価の四分の一ほど。さらに同社のソフビ貯金箱「赤影(第66話)」「レッドマスク」「魔法使いサリー」の中古三体を3700円(定価10,500円)。ところが、年末になって同社は一体1500円で放出。在庫整理なのだろうが、この会社、再度明記しておくがノスタルジックヒーローズはこうしたことに限らずイベント限定などと銘打っておきながら、売残れば平気で放出すること頻繁で、マニアの顰蹙を買っている。が、これは同社に限らずX-PLUS社でも度々やっていることで、買いのがしたマニアには朗報となる。

 2月のメモを見るとヤフオクで二十点落としている。特筆すべきは、エポック社のスタチュー「仮面の忍者赤影」を1000円で落としていることだ。定価は12,800円で、初心者だった私はこの値段で買っていたのであり、この度はその復讐というかなんというか、株でいえば「ナンピン」とか「押目買い」といった心理であった。
 3月は十三点の落札。お買得はノスタルジックヒーローズの「ポセイドンとロデム」二種(上代11,000円)を送料手数料込みで3374円。ハビル二世のスタチューを皮切りに、この時期バビル物をあさっていた。浪漫堂の「ポセイドン」を500円で落としたのは9月だった。

 さてここまで書いて、私は未だどのオモチャを2005年の一番にするか決めかねている。過去二回いずれも「鉄人28号」だったので今回は変えるか。否、今回も大好きな鉄人で行こうかとする声が交錯している。
 鉄人物を挙げると、
 1月、鉄人28号ジオラマシリーズ第2弾・怪ロボットあらわる編(まんが宿)。
 2月、鉄人27号(ノスタルジックヒーローズ)。
 4月、エイケン作画用モデル鉄人28号(タカラ)。
 7月、電動リモコン型・鉄人28号(ビリケン商会・第76話)、アクションストーン鉄人28号(浪漫堂)、鉄人28号ピンズコレクション(トーシンパック)。
 9月、アクションストーン・ブラックオックス(浪漫堂)。鉄人に遅れること二月で入手。ブラックオックスは鉄人の相棒で、バットマンに於けるロビンのようなもの。
 11月、鉄人28号陶器製貯金箱(マーミット)、超合金魂鉄人28号と同ブラックオックス(バンダイ)。
 12月、鉄人26号(ノスタルジックヒーローズ)。
 以上が昨年手に入れた鉄人もののすべてである。

 読者諸賢は、あるいは私に誤記があったのではと思われているかもしれない。鉄人は28号だろうと。いやいや、実は鉄人とは、大戦中の鉄人計画によって開発が進められた殺人兵器というのが鉄人漫画のはじまりであり、28号に於いて完成をみたのである。
 その28号までの間、26号と27号が作者の横山光輝によって描かれている。28号とは似ても似つかないけれど、その拙さ滑稽さがマニアにはたまらないのだ。
 では2005年の一番はこの両者に決定!

(写真解説)
 ノスタルジックヒーローズ製、左・鉄人26号と右・鉄人27号。全高約23センチ(27号)。どうです、こいつの良さが分かりますか? 良し悪しの判断は想像力によるのですが。

※写真をクリックすると拡大します。
 

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