作品へ  目次へ

〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第172回例会 2001年9月22日

            文学座

     崩れた石垣、のぼる鮭たち


@すごく楽しめました。今回が初めてなのですが、来てよかったです。まず舞台セットにすごくひかれました。とくにゆれるところなんかはホントにびっくりでした。こーいう劇すごく好きです。前半もいいですがやっぱり後半、橋がおちてからは、見入ってしまいました。あーやっぱり演劇って良いですね。せつないです。(10代)

Aお疲れサマでした!イチバンびっくりしたのは、階段とか電気がゆれたことですッ!すンごくびっくりでしたー。観客席で見るのもおもしろそうだけど、舞台裏でも見てみたいなーと思いました。あと、みんながくもの糸状態になってるときはどうなることかドキドキしました。くもの糸かぁー。けっこう考えさせられますねえ。うん。今、私は青春まっさかりーですけど、年をとっても青春ガールでいたいなーと思います。ありがとうございました!(10代)

B初めて題をみたときに、なんだかよくわからないと思ったけど、最後まできてやっと意味がわかりました。ところどころに出てくる、石垣や水鳥くんのこと、鮭などのキーワードが、とてもよくいきている劇だなあと思いました。シリアスな劇ではあるけど、ところどころに笑える場所があり、本当の劇のテーマ・・最後のシーン?重い雰囲気からさわやかな雰囲気にもってくることで、抵抗なく純粋にそのテーマを感じることができたような気がします。照明や音響、舞台装置がゆれたりして、演技以外もすばらしかったと思います。
カッパ(オレンジのやつ)がお気に入りです。(10代)

C劇の最後になって「なるほど!」と意味がわかりました。題名から内容が予想できなかったので・・。でも、この時代にシャケは貴重で、ふぐは一般的なんて面白い設定でした。劇の暗転中に天上の方で照明がながれていくのもよかったです。綱引きもおもしろかったです。あのゆれのときのセットの動きはびっくりしました。全体的に大道具もとてもよくできていて、旅館のかんじがよくわかりました。次も楽しみにしています。どうもありがとうございました。(10代)

D本来どんなものだったかわかりもしないのに、見た目ばかり美しく作られたお城が崩れ、本来の石垣だけになった城跡を見て、井戸先生が言った「なんだかワシもスッキリしとる」というセリフが印象的でした。それから桜子先生の「私は泳ぐわ」も。自分に正直に、今できることをして生きる。その結果が「自分の将来」なんだと思いました。そう思えば、どこで終わっても良かったと思えるはずだし、自分の人生に責任がもてるような気がします。(30代)

E自分の弱さ、自分だけでも逃げたいという気持ちは誰にだってある。まず、自分のそういう気待ちを認めてあげて、その上で自分が何をしなくちゃいけないのか考える。また、お互いみんなそういう弱さをもっていることを認めると、責めている自分の中にもそんな自分がいることに気が付くのではないですかねえ。また、もう一つ。セリフをちゃんと覚えていないのですが、加藤さんが終わりの方でソファーに座って一人でいらっしゃるときのセリフ。自分は自分なのにいつからか変わってきた(変わらざるを得ない)教師であったり、社長であったり、父親であったり、夫であったり大人であったり・・自分は自分なのになぁ。ちょっと違う・ぜんぜん違うかも知れないけど、何となくこれに近い表現のセリフがあったのですよ。そこに共感しました。(30代)

F初めて入会しての例会でした。皆様の熱気に驚きました。内容も深くたいへんおもしろかったです。(40代)

G生きかた・物事のとらえ方等、改めて考えさせる内容でよかったです。(40代)

Hこういう芝居って好きだなあ。面白くて、深刻で、それでいて後味がいい。最高でした。(60代)

I良く舞台も出来ていた。(60代)

J極限状態の時には人間の本性が出るものと思います。私自身も絶対きれいごとではすまされないと思う。成瀬さんの場違いな出現と案外当たっている表現力・昧のある演技でした。ストーリーがいまいちと私は思いました。でも考えさせられました。崩れそうな舞台装置、感じが出ていました。(60代)

K人間は極限状態に置かれたとき、どれだけ人間的でいられるかがテーマかも知れない。が、私はやはり地球の温暖化をはじめとする環境破壊のほうが気になりました。レインコートがファッションになるところまで来てしまった。降り続く雨は、人類が地球を汚し続けて来たことへの一つの回答ではないでしょうか。自動車や工場などからの排ガスや煤煙、伐採の続く森林、懲りない核実験、などなど。この芝居のようなところまでは未だ来ていませんが、異常気象の兆候はそこここに表れてきています。先般、温暖化に歯止めをかける為の京都議定書なるものが、ニュースになりましたが、この歯止めに未だ賛成出来ない国があるのも篤きです。しかも、この議定書、中味も甘いのですが、実効され始めるのは、2008年からと暢気なものであることも驚きです。今日から始めても遅いくらいです。人類の、地球の未来を真剣に考えるなら、私達は生活の優先順位を変えなくてはなどと考えてしまいました。地球を「猿の惑星」にしない為に。(60代)

作品へ  目次へ