藤枝市民劇場第177回例会 2002年7月7日
俳優座 舞姫−鴎外の恋− ●最近授業で「舞姫」をやりました。話の内容はだいたい分かっていて、劇にするとこういう雰囲気になるんだなあと、とても感心しました。私はこの林太郎とエリーゼの間にあったものはまぎれもない愛だと思います。こういう愛のかたちもあっていいのではないかとも思えました。そして今日の劇では大人の俳優さんの魅力を感じました。テレビでみるのとはまた一味も二味も違って加藤剛さんの男の大人の演技を目の前で見ることできて本当によかったです。これからもがんばってください!。(10代) ●正直言うと、前半は長いなあ、舞台転換が多いなあと思い、少々飽きてしまいました。が、後半は本当に素晴らしかったです。林太郎とエリスが別れるシーンと、最後に林太郎が語るところが印象に残りました。加藤剛さんはすごい実力の方だと思います。若い林太郎よりも、最後の林太郎の時に、これは高校生にはまねできないなぁと思いました。今までは加藤さんの演技をあまり見たことがありませんが、今回でファンになってしまいました。今日は大人の男性の魅力と愛(一概に言えないような)を学んだ感じがします。ありがとうございました。(10代) ●前半はすごく長く感じましたが、後半になるにつれて物語がよくわかり話にひきこまれていきました。晩年の加藤さんの演技に心うたれました。何も言わなくても秘められたいろいろなものが伝わってきた気がします。(10代) ●大変良く感動しました。又、静岡へ来て下さい。お待ちしております。お体を大切にがんばって下さい。 (50代) ●加藤剛さんに会えて幸せでした。今度は時代劇でお目にかかりたい。(50代) ●お迎えに行ってきたので、みじかに感じ、本当によかったです。(50代) ●今回の作品を前よりズット楽しみにしていました。オペラファンの友達と御一緒でき、大変うれしく思いました。いつもスタッフや裏方には感謝しています。(50代) ●今までで一番よかった。 (50代) ●静岡出身の加藤剛さんのお芝居を身近に観ることができてとても感激でした。(60代) ●加藤さんは榛原の人、前から見たかった。とてもよかった。(60代) ●鴎外とエリーゼの別れの場面では、思わず涙があふれ出て来ました。あの当時の状況では致し方ない。別離のつらさが強烈に胸にせまって来ました。久しぷりに胸のあつくなる劇でした。加藤さんありがとうございました。(60代) ●加藤さんありがとう。せつないということば、あまり使ったことなかったのに、今日はこういうものかと納得しました。(60代) ●幕が上がれば「さようなら」幕が下りれば(死ぬ時)後は自由という別れ方。ドラマチックですが、エリーゼさんが可哀想で泣けてきました。家のため、国のため、個人の自由がない時代では仕方ないですね。加藤さんのこんな美しい夜明けには感激しました。 (60代) ●有名俳優だと出てきただけで拍手が起こる、私嫌いなんです。やっかみもあるけど。いい男だとよけい、俺男だから。拍手は場面、場面で自然におこるのがいいなあ。で、今回の芝居ですが、悔しいけど重量感に完敗です。最初から最後まで一気に見せる安定した舞台は円熟味たっぷりの俳優陣を擁した老舗劇団の貫禄でしょうか。さらに小人私の個人的感想。 外国に行ったことの無い私にとって私の生まれる何十年も前にドイツ留学して、それだけでも羨ましいのにその地で恋までして、森鴎外ってえ人はすごい人だと思ってしまいます。恋は成就しなかったけれど彼の壮大な人生はやっぱし私らとは別世界のものだと感じてしまいました。(60代、小市民) ●念願だった加藤剛さんの演技を観せて頂き感激しました。テレビ出演では必ず観ていましたが、生の目の前の剛さんの一段と重厚で素晴らしい演技に感動をありがとうと申し上げます。(70代) ●鴎外の苦悩が出て素晴らしい。加藤剛程の人が。然も親子の出演も素晴らしい。(70代) ●安藤みどりさん発声をもう少し研究して下さい。セリフが聞きづらいです。 (70代) ●感動しました。エリーゼ、しげ子さん、そして鴎外さんの一人一人のうちに秘められた思いがひしひしと伝わってきて、とても切なくなってしまいました。ぼくは10代で、いろいろ考えさせられるものがあり、おもしろかったです。素晴らしい劇をありがとうございました。(10代) ●久しぶりにお芝居を集中して観ることができました。芝居の中のひとつひとつのセリフが役者を通して生きた言葉として私の胸にせまりました。お芝居も一期一会だと感じました。(30代) ●ひどく寒かったです。頭が冷えて痛く耐え難かったです。(30代) ●今回の芝居は、観る人の立場によって、感じ方・感想はまちまちでしょう。私は切なかった・・。(30代) ●改めて舞姫を読んでみようと思いました。ありがとうございました。 (40代) ●数十年の役者さん達の力量を感じました。若い方々も、もちろんよかったです。最後の夫婦の会話、ちょっとした間に漂う空気が涙を誘いました。本物の芝居って、本当にいいですね。 (50代) ●大男優の人の演技を見せて頂き感動しました。とてもステキな人でした。息子さんの成功も祈り、ドラマの中に入ってしまいました。又、お会いする日を楽しみに。(50代) ●お〜さむい。女の声が大きい。(50代) ●たいへん良い芝居を見せて頂きありがとうございました。今後のご活躍をお祈り致します。又、お会いする事を願っております。 (50代) ●加藤剛さんの若々しい演枝と森林太郎の人情の表現、とても良かったです。 (50代) ●舞姫、今まで観劇した中で一番感激しました。 (50代) ●大変良かった。(50代) ●一人一人の役者が渋い雰囲気でした。見応えのある思いをしました。 (50代) ●バイオリンがすてきでした。(50代) ●鴎外の原作を知っていただけに芝居に夢中になれなかった。原作のエリスはもっと哀れ。彼の子を身ごもりながら、そして狂ってしまうのだから・・割り切って観られるようにならないとダメですね。 (50代) ●加藤剛さんの大ファンです。舞台を拝見したくて市民劇場に入りました。十年以上経って会員になりました。大変素敵でした。 (50代) ●初めてです。感激しました。次回も楽しみです。 (50代) ●バックミュージックがすてきでした。(50代) ●はじめのナレーションをなぞって(証明)説明していくような展開でした。おもしろみに欠けます。加藤剛さん大きいんですね。セットが小さくみえました。前の方で観たせいでしょうか。加藤さんは女性を抱きしめる時の演技、形もう少し研究していただきたい。いつも同じパターンであのように抱きしめられてもあまりあったかく感じないこもと思ってしまいました。それとも明治の男はああいう感じだったのでしょうか。加藤さんがそこまで考えて演じていらっしゃるとすれば、スゴイ。ここ数ケ月でブロードウェイのミュージカルを四個観て、久し振りの日本の演劇はとてもきちんとしている感じで、でも悪くなかったです。 ●加藤剛さんが花束を手にし、ずっと(私はそう感じた)舞台で静かに立っている姿を見た時「清清しい」ってこういう事をいうんだ・・・と思いました。そのラストに接した時、鴎外はきっと、いろいろな悔いはあったとしても、自分の人生を精一杯生き、そして〃死〃を通して解き放たれたんだと信じられてしまいました。これが舞台の素晴らしさでしょうか・・・役者さんの持つ清清しさが劇そのものを包んでしまったような思いでした。 (みつだんご) 寄せられた多くの感想文。こんなに多いのは何年ぶりでしょう。「舞姫」例会に対する期待がいかに大きかったか、改めて感じることができました。例会にできて本当に良かった・・・ 全国の鑑賞会からは「なんで静岡県だけ舞姫がやれたのか?」という羨望の声が、県事務局に届いているそうです。 何故できたのか?それは静岡県の15の演劇鑑賞会(市民劇場)が統一のもとに、力を合わせ活動しているからです。浜松だけでも藤枝だけでもできなかったことです。そしてもうひとつは、長年に渡り私たちが、劇団との関係を作り上げてきたからです。今までの歴史が「舞姫」例会を可能にしたのです。 これからも、私たちの街で芝居を観続けることを積み重ねていけば、未来に向けて、「夢のような例会」が可能になるのです。 。 |