藤枝市民劇場 第180回例会 2003年2月21日
地人会 雪国 ●この劇を観た跡、なんかすごすぎて何を言っていいかわからないほど、印象が強かったです。三角関係ならず、四角関係を感じました。人のドロドロとした関係がすごく伝わってきて、自分も苦しかったです。駒ちゃん葉子ちゃんの友情以上のものを最後に見せられ感動しました。(10代) ●おもしろかったです。火事の場面はかなり緊迫感があって、迫力がありました。舞台転換は多かったのですが、とても上手で幕がとてもきれいでした。(10代) ●川端康成の名作を、しかも篠田さんの演技をこんなに近くで観られて嬉しかった。男と女が愛し合うことは難しいと思う。(10代) ●駒子は強そうに見える。でも、本当に強い人というのはきっと柔らかくて、しなやかな人の事だと思う。駒子のは意地。意地が彼女を支えてるんですね。意地を張って生きていく人はいくら明るく振る舞っていても、やっぱり切なく悲しく見えてしまいます。島村さんは完敗でしたね。床嶋さん、篠田さん、美しくて素敵でした。惚れぼれしました。(30代) ●おしゃべりをしているおばさんたちがうるさかった。観劇のマナーの指導も必要だと思う。前回もそう思った。(40代) ●私、かぜで、もうちょっとでダウンなんです。でも、彼(篠田さん)に会うために来ました。熱?39度位かなぁ。私のあこがれの人です。これで2度目です。体に気をつけてがんばって下さい。(40代) ●初めてです。搬入のお手伝いをしたせいかとても身近に感じたし、お芝居もすてきでした。(50代) ●初めてです。とっても良かった。(50代) ●雪国の情景がどのような形で見られるか楽しみにしていました。カーテンへの光などすてきでした。(50代) ●時間の経つのを忘れてしまいました。良かった。(50代) ●出演者がどの方もステキでした。感動の連続でした。(50代) ●「トンネルを抜けると、そこは雪国だった」で始まるこの作品はとても好きです。その作品を生で観ることができて、本当に良かったです。 ●着物のあでやかさ、美しい姿、舞台がはなやかでよかった。日本文学のおもしろさを感じた。(50代) ●とてもすばらしい演技でした。(50代) ●他の女優さんのも何度も見ているのですが、今回の床嶋さん、とても可愛く、役になりきり、自分の作品になっていると思いました。(50代) ●「名作」はやはり見ごたえがあります。出演者の皆さん、それぞれの島村・駒子・葉子…を力一杯見せて下さり、現代に生きている事をしみじみよかったと思います。(60代) ●一流の素晴らしいゲストが藤枝にも来て下さるなんてとても嬉しく、感激でした。(60代) ●大変よかった。いつもお世話になります。(60代) ●女は悲しいねぇ。でも、男だって充分悲しいよ。(60代) ●篠田さんは大好きな俳優さんです。雪国を見て(生で)益々好きになりました。清潔な感じがたまらない。内に悩みを秘めながら明るく、可愛らしく振る舞う駒子。哀れにも思え、素晴らしく好感大です。(70代) ●駒子さんの言葉が一言一言、男を見返して感動的でした。悲しいしがらみをもっていたようでした。(70代) ●川端文学を堪能しました。床嶋さん、熱演ご苦労様でした。雪道の歩き方等上手でした。(70代) ●れんこんグループで20年余。最近手帳を紛失して困っています。会費は納めましたが。(80代) ●駒子が島村に言う「不実な人ネェ」の言葉は私の胸に痛いほど響きました。不実な人…葉子と駒子はあんなに反目していても相手の思いはしっかりと通じ合っている。駒子の旦那磯村も老人でありながら、駒子を案じ、黙々と火事場に走る。なのに、なぜ、島村は駒子の悲しみや喜びをまるで雪をながめるように見つめられるのだろう。美しい舞台、美しい島村、美しい駒子。言葉一つ一つが胸に届く。一冊の文芸作品を読み終えた重さでした。(みつだんご) ●演劇ってすごいなぁってあらためて感じました。脚本を作った人や舞台の上の人、裏方の人、それぞれの人たちが川端康成の伝えたいと思った事を大切にしながら、自分の思いを注ぎこんでいるように思いました。その「力」みたいなものが伝わってきました。盲目の老女、その手を引く子供、芸者達などそれぞれが社会的に弱者であるにもかかわらず、日々を懸命に生きている。駒子の明るい笑い声の端々に生きる苦しみやつらさが感じられる。そして、それをふきとばして進んでいく。島村は人々が欲しがるものは手に入れてるけれど、最後に人として生きる上で大切なことを落としてしまっているのに気づいたんじゃないかなぁ(みつだんご) ●床嶋さん重いかつらでの熱演はとてもすばらしかった。芸者姿の駒子の美しさが目に焼きついています。按摩さんの語りが物語をわかりやすくしていて、しみじみとした郷愁を感じさせてくれました。真衣ちゃんの素人とは思えぬ、ものおじしない演技には感心致しました。その上可愛さもあり、とてもよかった。ただ、宿の番頭さん、女中さんのセリフの中に新潟弁がでてこないのはちょっと残念でした。(雪国生まれの塩沢つむぎ) ●原作は読んでません。今回の舞台からの印象。島村という人、旅の旅館でオンナぁ買って遊ぼうとしたところ、たまたま駒子に逢ってちょっと展開が変わったというだけ。で、とんでもねぇ野郎に間違いないと思うんですが、違いますか?そりゃ君、芝居の見方、人間の見方が浅いよ。なんていう方のご意見を伺いたいもんですが。ただ、私勝手ですが、島村好きなんですよ。何故かって、そりゃぼくらとおんなじ、極めて俗っぽいところですよ。あたしはね、聖人君子、だいっ嫌いなんですよ。自分勝手で意気地の悪い人、だあい好き!そこへいきますと駒子はエライ、葉子さんも立派。お互い男の手の届かないところで支え合ってる。あとかぁ、女の見かたぁ変えなきゃいかんよ。男衆敬礼。そんでもよ、そんでも俺、島村のやるせなさに共感しちまうんです。(60代) |