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〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第184回例会   2003年9月16日


 俳優座劇場
  高き彼物

●この劇を見て、考えさせられることがいっぱいありました。前半は自分の罪?と言うか。言うべきだったのに恐怖に言えずにきてしまったこと。人の死とか、そんな重いことではなくても誰でも思い当たることはあると思います。私もあります。私もそんなことをしてしまえばきっとこんなふうに悩んでしまうのでしょうか。
 後半では「先生」という一人の人生について考えさせられました。大人、青年、子ども、いろんな人がいるけれど、その一人一人過ごしてきた時間も違い、悩んできたことも違って、そういうことが積み重なって一人の人格ができているんだなと思いました。同じ出来事を十五年も気にする人、違う形で受けとめた人。いろいろいるけど、それが人をつくりあげてる気がしました。
 舞台のほうでは後(背景)の陽がすごかったです。夕立の時は暗くて、昼間は明るくて、だんだん暗くなる様子がすごかったです。それと、携帯電話が鳴っていた人がいました。いい所だったので、よけい不愉快でした。もう少しモラルを守ってほしいです。
 今日も楽しませてもらいました。お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。(10代)

●楽しく見させていただきました。ありがとうございました。照明がとてもきれいでした。時間の経過の表現がすごかったです。あと窓からの光。一番はじめ、目をうばわれました。音響がすごく自然で落ち着きました。さりげなく自然なのが良かったです。舞台が細部まで造りこまれていて感動しました。おじいさんの味がステキでした。女の先生のキビしいトコロが格好よかったです。お姉さんの二重人格っぷりがおもしろかったです。携帯のマナーをなんとかして欲しいです。(10代)

●おもしろかった。さすがマキノさんの作品。セリフ・方言がとてもよかった。それを演じる役者さんがすごい。だれひとり欠けてもこの芝居は成りたたなかったと思った。後半、シリアスな場面も最後は私の好きなハッピーエンドでよかった。会場の私語がとても気になった。着メロも鳴っていた。とても残念。この二つがなければ最高だったのに。ひとりひとりが気をつけよう。(50代)

●一人一人の人物が魅力的で楽しめました。
私の「高き彼物」について考えたいと思わせてくれました。
携帯の電源切り徹底したい。(50代)

●たびたび、感想に携帯電話が鳴って残念だとあるのに、平気でいる会員さんがいるらしい。自分がそんな人間の仲間かと思うと情けなくなる。気持よく観られる環境へ自分自身を移すほうがいいのかもしれない。と例会のたびに思う。こんな気持が退会の理由になることもありそうだ。(50代)

●劇は大変心うたれました。会員に一言。まだ、昼間は暑い日が続きますが、見る時には帽子を取りましょう。途中で立って、トイレに行く人は休憩になるまでは後ろに座っていましょう。途中で席に戻るのはよくないと思います。(五〇代)

●一人一人の登場人物に感情移入でき、ずっと一緒にいたいという衝動にとらわれました。
終わった瞬間、「もう一度始めからみたい」と思ったのはこれが初めてです。(10代)

●初めて観劇しました。入会したてのほやほやです。最初は何言っているのかわからなくてつまらないかも?と思いましたが、笑いもツボにはまったし、シリアスなところは、明るく見える人でも何か暗い過去をかかえていて、それでも生きていかなきゃならないんだなーっていうのをなんとなく感じさせる劇でした。次も楽しみにしています。(10代)

●楽しく観ることができました。最初は家族の絆についての劇かと思いましたが、もっと奥の深いものでした。川根が舞台なので、方言なども身近に感じました。僕も受験生なので、disciplineしようと思います!(10代)

●カルピスが飲みたかったです。(10代)

●ぱっと幕が上がって目に飛び込んできたのが舞台のすごさです。店や家の小物(こけしとか石垣とか)が細かくて、本当の生活感みたいなものがありました。また、話も身近(静岡)で面白かったです。前半はのんびり、普通の商店の様子だったのに、後半、事の真実が分かっていくにつれて重みが増してきて、それぞれのキャラクターの心の変化が伝わってきました。照明も音響もとても効果的でした。(10代)

●とても楽しかったです。おまけに聞き慣れた方言でうれしかったです。人の死について考えさせられました。(20代)

●たくさん笑えて、とても良かったです。方言もすばらしかったです。(30代)

●テーマは重いけど、コミカルな所もあり、楽しく観られました。 (40代)

●セット、演技ともすばらしかったです。セリフもよかったです。 (40代)

●私達の方言をしゃべっていたんですね。人間くさくてあったかくて好きです。おじいちゃん、最高。 (40代)

●舞台装置がすごい。こまかい所まで忠実ですね。皆さんよく静岡弁を覚えてくれました。拍手です。(40代)

●おじいちゃんよかった。(五〇代)

●大変楽しく見ました。人の生き方の大切な部分がえがかれていましたね。(50代)

●たいへんおもしろく見る事ができました。身近な問題であり、楽しめました。(50代)

●出演者一人一人の演じる(人物)に味があり、大変楽しかったです。おじいちゃんのひょうひょうとした演技はすごい!(50代)

●地元に近い川根が舞台、その方言のしゃべり方を研究し、演技のすばらしさに感激。せりふが多いこと、細かい動き、賞を頂いただけに感動しました。役者にほれぼれ、がんばってください。(五〇代)

●親しみがあって努力が感じられた。(50代)

●とてもよかったです。(60代)

●俳優さん(舞台の)せりふというものはむずかしいものですね。どんなに大きく声をはりあげても聞きとりにくいと残念です。観客はせりふがよくわかって、はじめて楽しくなります。まず、観客に聞きとりやすいようにせりふをしゃべってほしいと思います。(60代)

●高い彼物とは何を意味するのか。それは観る人の心によって異なるであろう。それぞれの心の中で追求していく高き心根とも言えるのだろうか。教師の心の純粋さが現在の教師像との差異を感じさせた。(60代)

●テーマがとてもよかったです。心の奥底を見つめ直すことが一番大切なことだと思いました。(60代)

●舞台装置もよく、皆さん役作りも良く、感心しました。川根の善良な人達が大変分かり易く、ユーモアもあり、面白かった。(70代)

●方言はギコチなかったがよかったです。深刻な内容がコメデーを交えた笑いの中に潜んでいた。(70代)

●〜長い間封印していた思いがあって、同時にそれはその人にとって大きな心の傷になっていた。でも、ひとつのきっかけでその封印が解かれ、真実と向き合ってみたら自分の傷は考え違いが生んだ誤解であることに気付いた〜以前、恩師が『話す=(手)放す、(もしくは)離す』であると言っていたことを思い出した。猪原先生は今まで抱いていた苦しみを手放すことができたと思う。猪原先生と秀一君の出逢いは偶然ではなく必然だったのでしょうね。
 それから一年前にこの芝居を観た時よりも浅野雅博さん演じる秀一がより高校生らしく見えたのには驚きました。あとで聞いたら、再演を重ねる毎に実年齢と開きがでてくることで浅野さん自身もかなり悩んだとのこと。すごく悩んで彼なりの答えをみつけて今回静岡にやってきたそうです。役に取り組む想いがちゃんと伝わりました。(風)

●心あたたまる劇でした。川根という身近な舞台。なつかしいナ〜〃猪原商店〃昔あんなお店あったみたい。どこにでもいる田舎のおじいちゃん!役者ってすごい!農家のおじいちゃんそのものですヨ。現実の暮らしの中では 〃くずたばこ集めてすうような〃みじめで美しくないものがいっぱいあるかもしれない。でも、でも、私たちの心の中は必ず 〃高き彼物〃を求めているんだ〜と思いました。個人的に野村先生の恋を応援していました!(みつだんご)

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