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〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第219回例会 2009年7月21日



     俳優座 公演

      春、忍び難きを 


●現在でも問題になっている日・中・朝・韓の問題の原点がわかるような気がした。また、日本の農地問題の原点もよくわかり、社会派的で良いと思った。笑いもあり、古い時代の恋愛もおもしろかった。(四十代男性)

●戦後の農業の荒廃というものを見た。まったくひどいもんだ。(五十代男性)

●六十有余年昔を思い出し、切ない思いがしました。色々な形で敗戦を迎えて大変でした。でも今ほど凶悪事件は無く、一生懸命生きて来たと思う。(七十代男性)

●口語が高校生には難しかったですけど、おもしろかったです。(十代女性)

●戦争を経験し、大変な時代を力強く生きた女性の姿をみせていただきました。ほんとに女性は賢く、この世をしっかり見据えていなければいけないと思います。二度と戦争なんてバカなことをおこさないよう、しっかり生きたいと思います。共に手をつないで。(六十代)

●父親の戦死という人生を歩き始めて、農地解放というのも子供心に記憶がある。私には、大変いろいろの想いで見て感じた内容でした。(六十代女性)

●テーマは大変良い。小作人と大地主の関係、難しいけれど少しわかりました。大地主の人たちが今でも、土地をただで取られたと言っているのを聞きました。日本は過去もひどかったが、それがまだ続いています。いい内容でしたが、難しかった。小作自作半々の家の三男です。重い内容、三時間四時間じゃ足りない。(どん百姓の生まれ)(七十代男性)

●年のせいで、また方言での演出で、理解に苦しみました。でも良かったです。(六十代)

●今の幸せ、過ぎた日あればこそ。(六十代女性)

●内容が暗いと思いました。(六十代女性)

●毎回たのしいです。(六十代女性)

●キヤスト一人一人の個性が強くて面白かったです。雷や雪などの照明?がすごかったと思います。キャスト一人一人の声は通ったのですが、時代設定が私達の年代には若干難しかったですが、勉強になりました。(十代女性)

●声が聞き取り難かった。(七十代男性)

●前半はややわかりにくかったが、後半部が素晴らしかった。戦争に善も悪もなく、ただ権力に踊らされた被害者のみがいるのだということ、土地とともに生きる農民の姿、特に「家」を支えた女性の強さとやさしさを描いた秀作。(四十代女性)

●戦争は人の心も体も破壊してしまう。ネルソンの本を読んで本当にそう思った。戦地に行った者だけでなく、その家族もみんな病気にしてしまう。女性の人権がなかった時代、女性は人として扱われなかった。今女性も憲法上は人権を保障されているが、真に個々の人権は守られているだろうか。(七十代女性)

●一時期、戦後は終わったという言葉が飛び交った。戦争末期というより終戦直前の大空襲のときだったのか、広くもなく舗装もされていない道の両側は焼夷弾を受けて火の海。巻き起こる炎の動きを見ながら、火の粉を浴び、脱げそうになる防空頭巾を押さえながらおばの手をぎゅっと握り母の所へ走った。四歳後半から五歳前半頃の記憶である。今も火の粉の色を思い出せるほど鮮明である。
 この戦いで父を亡くした。父のいる家庭とはどんなだか想像すらできない。周囲の(きっと多大だったであろう)おかげでいじける事もなく育った。私の戦後はまだ終わっていない。私の生きているうちは。そんなことを考えながらの観劇だった。

●長くてちょっとお尻が痛くなりましたが、内容が濃くて大変見応えがありました。とくに、食料や仕事の見通しが立たねば農家を継ぐと言い、少しやってみれば文句を言い、都会での生活の見通しが立てばサッサと捨てて行く、そんな長男夫婦に腹が立って仕方がなかった。でも考えてみれば私自身も彼らと同じ世界の人間だと思います。
 「七人の神様がいるからひとつの米粒も粗末にしてはいけない」と教わった記憶がある。しかし、食べ物はお金さえ出せば手に入るものと思い、目の前の食べ物に感謝したことはあっても、作ってくれた人に感謝したことがあるだろうか。「都会じゃ 誰が作ったかなんか思いもしない」というセリフにグサッと来た。自分に言われたようだった。
 藤枝の農家の方たちも望月家のように国の都合に振り回されながら今日までやって来たのでしょうか。そう思うと私の命を支えてくれて有難うございますと心から感謝したいと思います。(四十代女性)

●六十四回目の終戦記念日が近づいています。戦中戦後は私達戦争を知らない世代には想像を上回る大変な時代だったと思います。そんな切ない時代のお話は足が重かったです。昔から農家の嫁は働き者でしっかりしていました。(今の時代もそうです。)周りの声をいろいろ聞いていたら、稲や野菜は一日でも成長を持っていてはくれません。サヨやよし江の気持ちが伝わってきて、長い上演時間が瞬く間に過ぎてしまいました。そういえば、戦後強くなったのは“女と靴下”とか言ってませんでしたっけ!!私もしっかり生きていかなければと勇気をもらった気持ちになりました。(うさちゃん)

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