チラシへ 目次へ

〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第230回例会 2011年7月14日



 こまつ座公演

           父と暮せば 

【新会員の声】

○落ち着いた雰囲気の作品でふたりの会話がテンポよく交わされ、聞き易く感銘を受けました。
 (市民劇場は)会員の皆様の観劇会ということが伝わってきました。友だちに誘われたのがきっかけで入会。市民劇場は他市で以前入会していたことがありますので、知っていました。しばらく演劇を観ることがなかったので、入会してまた定期的に観ることができるようになり、楽しみになりました。(CANサークル/I・T)

○お芝居は良かったです。久しぶりにぜいたくなひとときを過ごさせてもらいました。
 会員のみなさん、熱心な観客という印象でした。4月に「父と暮せば」の映画を観て、舞台が観たいと思っていたところ、ご近所の方が今回の舞台のことを教えてくれました。近くで本物の舞台をみれることになりよかったです。今後ともよろしくお願いします。(藤岡小サークル/R・N)

○役者さんの演技力と台本(内容)ともども大変すばらしく感激しました。私は観劇の経験はほとんどありませんでしたが、皆様は経験豊かなようで、よい雰囲気でした。
 (市民劇場は)知り合いの方に紹介されて興味を持ちました。ちょうど仕事をやめ時間にゆとりができたので入会しました。今年行われる残りの四本?の作品を大変楽しみにしています。お世話になります。(藤岡小サークル/H・H)

○子どもが幼い頃、おやこ劇場で何度もいろいろなお芝居を観ました。いつの間にか子供たちも大きくなりお芝居を観る機会がなくなり、久々でとても感激しました。市民劇場は意外に私達の年代より上の方が多くてびっくりしました。
 私はパークインホテルで朝食の仕事をしていて、何度も役者さん達とお会いして、春にいらした役者さん達がとてもステキでつい声を掛けてしまいました。そして、是非この目で観たいと思いました。まだ、一回目なのでこれからが楽しみです。(夢家サークル/H・H)

○最後まで内容と演技に魅せられて観劇しました。皆さんが真剣に観劇していて一体感がありました。
 再入会です。自由な時間が持てるようになったので。文化的生活を作る上で楽しみが増し、友人との話し合いができます。写真をありがとうございます。玄関に飾ります。(夜空サークル/I・S)


【皆さんから寄せられた感想】

●他の劇団で観ました。二回目です。今回も良かったでず。本がいいんですよね。(四十代女性)

●心の回復という深く重いテーマは、今回の震災を考えさせられた。(六十代女性)

●井上ひさしさんは過去と向き合うためにこの芝居を描いたのだと思う。しかし今「津波に巻き込まれて子供の手を離してしまった」「目の前で大勢の人が流されて何も出来なかった」と語っていた東日本大震災の被災者と美津江が重なり、東北には美津江と同じ傷を抱え自分を責め続ける人たちが大勢いると思うと胸が締め付けられ涙がこぼれた。
 被爆の怖さにしても今まさに恐怖の只中にいる。この時期にこの作品を例会にすることが決まったのは二年前だと記憶しているが、今を映した芝居として観ることになるとは夢にも思わなかった。自然の脅威には人間の小ささを感じるしかないが、原爆と原発の脅威は人の手でどうにでもなるということを忘れてはならないと思った。(四十代)

●場所柄、この藤枝は大した戦争の被害もなく、戦争の事は両親もあまり話してくれませんでした。大変な時代を生きた人々の為にも頑張って生きていきたい。(五十代女性)

●おもしろかったが、意味がわからなかった。(五十代)

●すばらしかったです。ありがとうございました!(五十代女性)

●娘を思う父のおもい、広島に原爆が落ちたこと、いろいろと胸に迫るものがありました。

●女性(娘役)の方が早口で声が小さくよく聞こえませんで、残念に思った。(六十代女性)

●役者さんも内容もすぱらしかった。感謝です。(五十代女性)

●音楽もなかなか良かった。内容は無論のこと。(六十代女性)

●なんとも悲しい。幸せになってはいけないなんてつらい、かなしい。(六十代女性)

●戦争の悲惨さが伝わってきた。

●このところ死んだ筈の人間を登場させる芝居が多い。この芝居も、原爆で亡くなった父親と生き残った娘との話だ。娘を前向きに生きさせようと、娘の応援団として父親が「生き返って」くる。娘は、原爆で仲のいい友達が亡くなったのに、自分だけ生き残ったことに苦しむ。ましてや、普通の幸せなどもっての外と考える。父親はそれを諭すが娘は頑なにそれを拒否する。何故か?娘の頑固さは他人を思う優しさからきているのだと私は思った。
 だからいけないんです原爆も戦争も。戦争にルールは無いのかもしれないが、太陽6千℃に対して1万2千℃を発熱する原爆を落としたアメリカにどんな理由があろうと、私は聞く耳を持ち合わせない。
 それにしても、ほんのひと時を「父親」と暮らした娘の「ありがとありました」は目頭を熱くさせました。同時にこの父娘に不幸をもたらした戦争屋に怒りを禁じ得ませんでした。(七十代男)

●出演者が2人だけという公演ははじめて観ましたが、二人共演技が非常によく感心しました。設定も父親は想像の人物であるが、親心が良く出ていておもしろかったです。
 私も演劇を創作したことがありますが、やはり実在の人物しか思いつきませんでした。今後もしシナリオを創るのであれば、この劇のように想像の人物を登場させるのもおもしろいと思います。
 又、広島に4年勤務していた頃8月6日の記念日に出席していました。確かに無残の状態は想像できます。広島弁もなつかしく思い出しました。(60代)