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〜感想文集〜

藤枝市民劇場第239回例会  2013年3月29日・30日



グループる・ばる公演


     片づけたい女たち


【新会員の声】

★片づけることができない人達もそれなりにいろいろと心の問題を抱えているんだなと思いました。
 市民劇場は手作り感があり皆で協力しあって会を盛り上げている雰囲気が良かった。
 家の近くでポスターを見つけました。以前から劇は好きで市民劇場のことは知っていましたが、入会されている知り合いがいなくてためらっていたら近くの人がいましたので仲間に入 れていただきました。
 これからも興味深い劇がみられるので楽しみです。(鬼岩寺/K・H)

★内容はとても身につまされるものがありましたし、楽しい時間を過ごさせていただきました。
 市民劇場の雰囲気もきちっと全てに整理が行き届いていて気持ちの良い会場でした。まわりの人達はずっと前から知り合いだったように気さくに接してくれました。
 ミニディのボランティアに入り仲間の人達から聞いてぜひと頼み入会させてもらいました。思っていた以上に良いものが観られて感謝しています。これからがまた楽しみです。 (四ツ葉のクローバーIサークル/H・F焼津市)

★最初から最後まで愉快の連続でした。役者の方の演技はもちろん、大道具など裏方さんの奮闘振りにも触れ感激しました。
 市民劇場の雰囲気はアットホームで和やか・・・でも少し高齢化が目立つかな。昔、他市の市民劇場に入っていたので存在は知っていましたが今回友人に誘われ仲間入りさせてもらいました。大変楽しい時間を過ごすことができました。運営がなかなか難しいと思いますが、長くこのような会が続くことを祈ります。 (アメジストセlジサークル/T・M藤枝市)

★嫁のこと、夫との関係、職場でのこと、それぞれの悩みがとてもリアルで身につまされました。女優さんたちの演技力に脱帽でした。
 私語もなく、お菓子などのガサゴソもなく、気持ちよく観られました。開始直前の席詰めも有難いシステムです。
 今回再入会です。時間が自由に取れるようになったので。
 いわゆる新劇だけでなくいろんな系統の劇団のお芝居も企画してほしい。今は他の劇場でも沢山魅力的なお芝居をやっているので。 (ひいらぎサークル /H・F焼津市)


【皆さんから寄せられた感想】

●五十代女性の一端を理解出来たみたい?とにかく、テンポの良さに感心してしまった。(二十代)

●楽しみにしていました。良かった。 (七十代以上)

●自分と同化して見入ってしまいました。ちらかった物を片付けていくことによって自分の心も整理していくのでしょうね。出演者が三人いて、それぞれの個性がでていましたが、私に近いのは誰かなlと考えてみると、おチョビかな?
 例会当番で今回大変だったのは、何といっても搬出かな。(不明)

●全く二度と見たくない。どなるだけの劇。つまらなかった。もう少し考えさせる劇を見たいね。(七十代以上男性)

●私も六十才前半です。毎日仕事と家庭の往復。仕事ではツンコの気持ちが、家庭ではおチョビの気持ちが判ります。そして何よりも三人の心が共感出来ました。る・ばるさんの次回作を楽しみにしています。TVでも拝見する三人に画面の前でも応援しています。 (女性)

●まさに今の私の年代、私もあんな友達が欲しいです。身の回りの全てが私事です。こんな芝居初めてでした。 (五十代女性)

●「大道具も小道具(ゴミ)も大変だー」でも大変な時ほど忘れられない例会になるものです!ゴミの中に大事なものが埋もれているのと同じく、笑いの中にキラッと光るセリフがちりばめられていて永井愛さん(脚本)さすがです。おもしろかった〜〜。(四十代)

●セリフがテンポ良く、舞台も同様。上手に片付けできてきて驚き!セリフの中で社会の無関心や家庭の問題など、考えさせられる事もありました。 (六十代)

●実際に片づいていくのがすごかった。片づけきらなかったけど、人生の諸問題も片づいたわけじゃないし、まだ続きがあるじゃないかと、自分に言いきかせているようだった。そういう折り返し点にいるような感じで日々過ごしているんだろうか。五十代。まだ二十年あるけど。(三十代男性)

●大半の観客がツンコで有り、おチョビで有り、バツミであったと思います。だから舞台と一緒になって楽しめたお芝居でした。(観客もすぐ反応して…。)
 内容は真剣なのに動作やセリフに笑ったりする場面が多く、松金さん達が挨拶の時「皆さんの笑いや拍手にパワーを頂き又グルlプる・ばるを呼んでください。」と言っていたのがとても嬉しかったです。
 搬出のお手伝いの時もゴミの山が手際良く片づいて行くのも「すごい!」と思いましたが本当にゴミが小道具のお芝居は初めてで印象に残る例会作品でした。次回の作品で三人のお芝居を藤枝で観られるのを楽しみにしています。 (六十代女性)

●散らかった舞台に唖然。よく転ばないと感心。社会が変化するにつれて、不安・悩みが心を支配してしまい散らかっている事さえ意識できなくなってしまうツンコ。でも訪ねてくれるおチョビとバツミ、有難いですね。孤立しなくて。コミカルな作品の中に社会の闇が隠されているのが、永井愛さんらしいと感じました。逆に人の触ったドアノブは消毒する潔癖症も心にこんな重荷を持っているのか?程々がちょうどいい!(五十代)

●内容はまさにおばさん世代のありえる話。今まさにその場でくり広げられているようなリアリティのある会話。内容のすごさ(あまりにも身近なという意味で)と、役者のすごさ。観られて良かった。(六十代)

●大量のゴミ・三人のテンポの良い会話。自分の事みたいに思えました。みんな同じな悩みを持っているんだナ!頑張ろうと思いました。楽しいお芝居でした。(六十代)

●最初に目に入ったゴミの山!どんなお芝居か見当がつきませんでした。三人のそれぞれの生き方や考え方がゴミの山を片づけながら浮かび上がってきます。仕事とは、主婦とは、女とは‥五十才を過ぎた女の本音が詰まった舞台でした。(六十代)

●昔の物のない時代を通ってきたのに、いつの間にこんな溢れる物にかこまれる事になったのか、時代に合った日常劇でした。鍵の置いた場所忘れもそうでしたね。そうならない様気をつけさせられました。(不明)

●座席が「い列」だったので、迫力満点で良かった。素直に楽しめない中味でもあった?(六十代)

●初めてこんな演劇を見ておもしろかった。三人が個性があって表現豊かで大変良かったです。(六十代)

●たいへん楽しく又考えさせられるお芝居でした。三人共いつまでも元気でパワー下さい。(六十代)

●性格の違う女性のテンポの良い会話。楽しかった。そして何だかカナシクなって来ました。勝負はまだ終わっていない?(六十代)

●ツンコ・おチョビ・バツミがそれぞれ個性的でしたが、三人の役者さんは、岡本麗さんについて興味を持って見させていただきましたが、体の動き・表情・特に目の動きには驚ろかされました。さすが役者さんだなと思いました。
 テーマについてはあまりに身近すぎて、現実味がありすぎて‥という感もありました。めずらしい女性三人劇でした。リズム感のある演劇でした。おチョビさんの動きが良かったかな。 (五十代)

●ゴミの山は心の中を映したものだとすれば、もう少しきれいになれば良かったけど簡単には片付かないのも納得です。最後には歩けるくらいの道らしきラインが出来ていたのが良かったな。溜めてしまった心のゴミは、少しづつゆっくりきれいにしていかないとですね。
 “何もしなかったのが罪” 印象的なセリフでした。(四十代)

●永井愛は当代一流の劇作家であるという名に恥じない秀作だった。氏のオリジナル作品で、家中がゴミとものであふれている状況と、五十代女性三人の等身大のさりげない会話の中に、現代を生きる人の悩みを見事に舞台の上にのせている。
 「片づけられない」という状態が何を意味しているか。ものあまり、飽食、ゴミの山という物質文明の光と影、同時に、精神的にはストレスの多い時代のなかで、人間関係や社会生活に悩み、不適応を起こしているという現代人の病をそのまま象徴している。
 高校の同級生だった五十代の女性三人の一見たわいのないように見える会話は、今まで生きてきてたまった澱をたたみこみ、これから確実にくる老いと共に死をも予感させて、実は深い。(男性)