チラシへ  目次へ

〜感想文集〜

藤枝市民劇場第240回例会  2013年5月30日・31日



  劇団東演公演


            ハムレット 


【新会員の声】

★ハムレットとても面白かったです。衣装・振り付け・舞台セット全て良かった。
 会員の方たちがいろんな役割を分担してやっていていいと思いました。
 30年位前に富士で入会したことがあってその時もとても良かったです。
 今回会員の方の熱心な勧誘に心を動かされました。
 遠くまで行かなくても本物の演劇が見られるので嬉しいです。 (CAN/S・H)

★想像以上でした。こんな演出もおも しろいと思いました。
 会員のマナーも良いと思います。6年ぶりの入会です。同じサークルに入りました。今回強くすすめられて(父の入院を機に退会しました)
 お芝居は面白いですね。八十五才の母がおりますので様子を見ながら続けていきたいと思います。 (おはなしの会/N・K)


【皆さんから寄せられた感想】


●(伝えずにはいられません。)私はハムレットの様な劇は嫌いと思ってました。私は日常のさりげない出来事の中にこそ真実があると信じていました。疲れきっている私に終演九時半過ぎたら、お腹すきすぎて倒れると思ってました。でもシンプルな舞台の中に人々の動き・リズムが心臓の鼓動の様に聞こえました。ハムレットの美しさにくぎづけになりました。演劇とは、こういうものかもしれないと思いました。″日本とは違う”その中に違うけどある共通の真実を観た気がしました。長かったけど長いとは感じませんでした。自分では決して選んで観ません。でも、こうして観せていただけた中に、人間の息吹き・時代を越えてわかる苦しみ、これを理屈でなく観せてくれました。演劇というものは、こういうものなんだ。私は強く心に残りました。言葉にならぬ感動でした。(女性)

●限られたステージを、勘違いさせる程の広大な空間・奥行。団員の方々のキレのいい演技、とてもよかったです。(六十代女性)

●光と音がマッチしていて良かった。(六十代男性)

●四百年の演劇を今の時代に蘇らせるためには、いかにシェイクスピアの戯曲といえども、そのまま舞台にのせてなかなか伝わらないだろう。ロシアの演出家による今回の「ハムレット」は、主人公とそれを取り巻く配役を「劇画」風に強調と動きで振り付け、随所に音(楽)を入れて見事な舞台空間を作り上げた。「言葉」の宝庫といえるシェイクスピア劇のなかでも、ハムレットはその白眉といわれている。悲劇が劇画調の演出によってさらに生かされていた。権力を取り巻く魑魅魍魎(ちみもうりょう)の中で、青年の正義感がどんな機能を果たすのかというテーマは普遍的だが、主人公も含め「そして誰もいなくなった」後に、次の権力者が同じように現われるラストはロシア人演出家の権力に対する批判を感じた。ハムレット役の熱演が光ったが、ロシア人俳優のロシア語(?)のセリフにはどんな意味をもたせたのだろう。(男性)

●斬新な舞台だった。照明・衣装・音(リズム)古典の名作といわれ題名は知られているとはいえ今まで内容がよく分からずにいたがよく意味(内容)が納得できすっきりし、又物知りになれた気がした。終演近く亡霊の王の元に亡くなった王妃と弟が腕に迎えられていたシーンにあの世はあれほど遺恨を持った人達でも何にもなくなり大らかな心になるんだなと感じた。(七十代女性)

●すごい迫力だった。三時間ずっと息をつめて観ていた。本物の演劇を観た思いだ。(六十代)

●私も演劇をはじめました。色々な面で勉強になりました。(ここには書ききれない…。)ありがとうございました。(十代女性)

●ぼくは学校で演劇部に所属しているので、今回の公演を参考にしようと思いました。(十代男性)

●俳優遠のものすごい熱演に感動。はじめて観る世界。(七十代)

●音楽も印象的で、活動的でした。幕が開いて早々くぎづけになりました。ハムレットを超えるハムレット同感です。主人公をはじめ配役全員素晴らしかった。(六十代女性)

●新しいハムレット、新しすぎでした。ロシア語はわけがわからないし、踊りも斬新すぎかな?ロシア語の役者さんが、上手いのか下手なのかも不明。あらすじがわかっているからなんとかなるけど、むずかしい試みのお芝居ですね。初めてシェークスピアを観た人達も、こんな感じだったんでしようか?。(四十代女性)

●ブラボー!ブラボー!です。衝撃的な感動でした。一生忘れない芝居になると思います。セット・動き・照明・リズム&音楽・ロシア語…リアルとは程遠い演出でありながら、今まで観たシェークスピア作品の中で一番判りやすかった。不思議だ。心が壊れてしまったオフィーリアの叫び、亡くなったことを伝えられた時に重なる合唱で涙がでました。四大悲劇を観て初めての涙です。ハムレットの南保大樹さんとっても素敵でした。これからも注目しています。どこかの時代のどこかのお宅を覗くようなリアルな芝居も共感しやすくていいけれど、こういう全身を刺激するような創造(想像)的な芝居もたまには観たいです。大満足でした。はぁ〜素晴らしかった!!。(四十代女性)

●絵画的で素晴しい構成!今風な新しい感覚がモダンでいながらにクラシックで嫌味が無く、久しぶりに美的な芸術的な舞台で、しばし田舎にいる事を忘れました。衣装も良かったです。文章がばらばらですが、あの細かなステップ歩きはグッドアイディア。(六十代)

●心の中のハムレットであった。素晴しい迫力・心理描写・舞台・演技とも最上級!又観たい。(六十代女性)

●奇抜な演出に今までにない斬新さを感じました。正直「これは何だ」と思いました。シェークスピア四大悲劇のうちのひとつですが内容をしっかり知ってなくて劇として判るのだろうか?と思っていました。しかし踊りと光と音楽の中にセリフが激しく交わって、これで歌が入ればミュージカルの様です。また俳優が舞台狭しと駆け廻りながら全身で演技している中に自然と舞台に引き込まれました。これがロシアのベリャコーヴィッチ演出の舞台なのかと感心しました。客席の後の席でしたので、光線の当たり方とか、大道具の全体のバランスが良く判り計算し尽くされた演技に脱帽です。内容も所々のセリフと最期の演技で判りました。何回観ても新鮮さを感じるだろうなと思える舞台でした。主役の南保大樹さんの長いセリフにビックリですが次回を期待出来る俳優だと思います。劇団東演の次回の作品を楽しみにして居ります。(六十代女性)


●エネルギッシュな舞台に圧倒されて、しばらくの間、頭も体も興奮状態だった。期待していた以上に面白く、久しぶりに舞台(ライブ)ならではの醍醐味を味わった。演出に込められた様々な暗喩に想像力が刺激され、老化気味の脳みそが少し活性化されたようだ。黒い羽飾りの衣裳が黒鳥のようであり、仮面も動物のように見えて、十三本の円柱がまるで檻のようだ。限りない欲望という檻の中に閉じ込められた人間の業を感じさせる。シェイクスピアが英語で書いた悲劇を、ロシア人のベリャコーヴィッチが演出し、劇団東演の俳優が日本語で演じている同じ舞台上でロシア人俳優がロシア語で演ずるという面白さ。ロシア語のセリフが全く理解不能でもなんとなく意味が通じるのは、言葉が持っている本来の力(響き)だろうか。ラストシーンで円柱から放たれた光に我が身が照らされた時、言葉(民族)の違いはあっても、良くも悪くも同じ人間として生きているのだと感じた。(六十代男性)

●本当に、今までのハムレットと違っていて大変迫力があって、また、ハムレットの苦悩が明確で素晴しい舞台でした。脚光を浴びない時の王妃の演技が今一つだったが、ハムレットの演技はよかった。音楽と演技とをダイナミックに融合させている点、今の映画の手法を感じさせてもいるように思う。(映画の影響を感じる。)照明がよかった。踊りと音楽が雰囲気づくりに大きな力となっていた。(六十代女性)

●シンプルな舞台装置の効果力のすばらしさ。いや、すごすぎて疲れました。(七十代)

●ハムレットってこういう話だったんですね〜、誰もいなくなるんだ…。演劇を観たって感じ、芝居じゃなくて演劇。嫌いじゃない。でも、好きかっていうとどうかな〜。でも、おもしろかった。久々にヒット!(五十代女性)

●作品のリズム感の良さですんなり入って来て、ロシア語のセリフも流れの中で入って来るのだが、シェークスピア作品の理解が浅いせいか、すんなり観てしまった感があります。(五十代)

●演出が今まで観たことのない新しい感じでおもしろかった。(六十代)

●おもしろい舞台ではあるが、なぜ外国語で喋る役者がいるのか理解に苦しんだ。むずかしい出し物でどの様に表現するか、考えてはいたが変わった表現でおもしろかった。(六十代男性)

●むずかしかった。舞台が素晴しい。(六十代女性)

●迫力があり、おもしろかった。(六十代)

●今風のハムレットでした。(六十代)

●外国語が入って、よりわかりにくかった。(むずかしくなった。)(六十代)

●差別語が何回もでてきたのはいかがなものか!(六十代男性)

●(終演が)9時45分はおそすぎます。(六十代女性)