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〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第259回例会 2016年7月30日



 トム・プロジェクト 公演


       百枚まい目の写真


【新入会員の声】

★とても重い内容でしたが現実にあった事でもあります。戦争が一般の国民に与える苦しみを訴えた芝居だと思いました。
 市民劇場は会員の人達が支えて成り立っているのだと思いました。以前、労演〜市民劇場に入っていました。今回近所の知人に誘っていただき再加入です。
 とても雰囲気が良くて入れていただいて良かったです。(オレンジサークル/H・I)


【皆さんから寄せられた感想】

●映画のように始まり、自分の年代と重ね合わせながら観ていました。しかし、最後のスナップ撮影の場面で衝撃をうけました。声だかに反戦を叫ばなくてもこれほど心に響くんだと、
悲しいことなんだと・・(唐茄子)

●私の亡き父は昭和18年一銭5厘の赤紙により18歳の少年兵として出征しました。よく戦争当時の話を聞かせてくれました。自分がサイパン島のほんの僅かな生き残りであると、言葉に出来ない兵士の死に様…。舞台をそれに重ね合わせて観ました。田中惣太郎演じる児玉隆也の語りが写真と共に私達の心にしみました。
 出征した長男の健男を心配ながら生きる家族、微笑み、喜びもある家族にも、戦争の悲惨さが、ある日突然現れる。なぜ父の様な軍人・この舞台の家族・国民がこんなにも価値の無い物のように扱われてしまったのか?軍国主義・政権・軍事教育・神国日本と言う奢り、総ての自由を奪った治安維持法・・?
 今の平和は堅く守られているのか?ともすると崩れそうな時代になりました。平和は私達が語り継ぎ、そして日本が方向を誤らないように注視する時代です。百枚めの写真はぜったい戦場に送られてはなりません!(50代戦争を憎む者)

●私も戦争末期に徴兵された歳ではある。もしそうだとしたら妻はどんな顔をして写真に収まったのだろうか。きっと、不安や苦労や憤りを滲ませた笑顔だったろうなと思う。

●「彼らの犠牲の上に今日の平和な日本があるのだ」なんてよく言うけれど、そうなら私たちは、このような悲劇を数百万も積み上げなければ平和な社会を作れないような、そんな民族なのだろうか。
 この写真の彼らだって、平和の礎になるか、平和の中で家族と暮らすか、どちらかと言ったら本音では後者を選びたかっただろう。私達と同じように。私達の平和の為に彼らの犠牲があったわけではない。私達の平和は私達の決意と行動で守っていかなければならないと思う。
 自衛隊のとある部隊で、海外派遣を命ぜられる可能性のある部隊に、家族へ向けた遺書を書いておくよう励行されていたというニュースを今年読んだ。100枚めの写真を撮らせたい人は、現代の日本に確かにいる。(フニート)

●写真を尋ねた家は姑と嫁。姑は子供を全て失っている。二人が早世し三人目の男の子は南方で戦病死し、娘は空襲で死ぬ。この息子と娘は日本が無謀な戦争さえしなければ命を失うことは無かった。
 私はこの芝居から100マイ目の写真の不幸を招いてはならないと思う。今世界ではいまだに戦争が絶えない。これに関わろうとする動きが日本にあることが懸念される。戦争にはいっさい関わらないと決めた現憲法を守り通す事が、100枚めの写真を作らない確かな保証だと思う。(70代戦中生まれ)

●この芝居を観て“戦争は悲しいもの”であることをつくづく感じました。“戦争は恐ろしいもの”というのは概念として持っていても原爆、特攻、拷問、・・遠い次元で起きた特殊なことのようで、経験がない自分は本当の怖さは解り切れないだろうと思っています。
 根本家の人々、とくに子供4人を失ったお母さんが切なくて切なくてたまりませんでした。自分たちのような一般市民が家族や大切な人を失う悲しいものが戦争なのだと思うと、身近なこととしてストンと胸に落ちてくるような気がします。それとこの芝居の主役はあくまで“写真”であることを最後にしっかりと感じさせてくれた演出もすばらしいとおもいました。(50代)

●なんと、俺の誕生日に市民劇場。こんないい思い出はない。誕生日に市民劇場観れる。なんて幸せ。この平和をいつまでもつづけよう。(64才)

●原作者の語りと写真の映像で進む演出が分かりやすく、原作本の雰囲気を立体化したんだろうなと想像されてとてもよかった。根本家のおばあさんが息子の骨を届けてくれた人に「なんであんたはマラリアにかからないで、うちの子がかかって死んでしまったのか」と思わず言ってしまった所と、ラストの写真をとられた時が特によかった。根本家以外の人々の本音の部分も、よかった。戦争をやりたいような政治家が多くてまたこの時代に戻したいようだが絶対いやだ。(30代)

●一銭五厘のはがきの裏にある人生のさまざま。今再び戦争の声が聞こえる時にこの劇の訴えることの中味の大切さを考えさせられる。(70代)

●奥様へ健男さんが(一等品)と言ったのがすごく心に残りました。とても感動的な劇で泣きそうになりました。背景がすごくきれいで引きどのかげがこっているなあとおもいました!演技がすごく上手でした!(10代)

●すばらしかった!今までのあらゆる劇の中でも最高でした。胸があつくなり、あっという間の二時間でした!もう一回観たいです。(60代)

●感動しました。映像と実物と両方が舞台の上で素晴らしい演技を見せてくれました。涙がこぼれてとまりませんでした。(60代)

●戦争の愚かさが静かに確実に伝わってくる芝居だった。遺骨が返ってこない叔父や、長男を失った祖父母のことを重ねて観ている自分がいました。 (60代)

●私には、ちょっとそうぞうがつかない遠い話と思ってさめて観ていたけれど「100枚目の写真」にならないように・・現代人の人ごとでない大切な話です。(60代)

●本当にあった事をそのままに伝えて、しかも べ夕でない、とても効果的な照明などを駆使してあり舞台に引きこまれました。淡々として日常にある優しさ、悲しさをきちんと伝えることの大切さをました。会場全体がしーんとしずまりかえった中に、本当の皆の(観ている入も、演ずる人も)気持ちが現れた舞台であったと思います。よいものをありがとうございました。 (50代)

●映像、音楽、セリフ、全てすばらしい舞台でした。戦争を語れる人が居なくなる。これからの世の中、日本、保守、法律、憲法改正、日本はこれからどの様な方向に向かっていくのでしょうか。不安でいっぱいです。どうぞ 芝居という表現の中であるべき人の姿、世界というものを多くの人に知らせて下さい。(70代)

●戦争の悲しみと醜さを教えてくれます。戦争中、戦後のことを今の日本人はもっと知るべきだ。すばらしい作品でした。多くの人々に観てほしいと思いました。構成も役者さん背景もすばらしかった!ありがとうございました。(60代)

●平和が一番!(50代)

●お父さんのかっこよさが好きです。『戦争がない時代に生まれてよかったね』といわれる意味がよくわかりました。背景がきれいで音楽がきれいで大道具はこまかくて証明による影がきれいでした。(10代)

●戦争の事は何も知らない世代です。でも今回の劇でたくさん考えることができました。本当にありがとうございました。お父さんかっこ良かったです。(10代)

●一枚一枚の写真 現代の私たちにメッセージを投げかけているようでした。 (60代)

●はじめから終わりまで一気に息を飲まず鑑賞できました。大変良かったです。ありがとう。 (70代)

●暗くなりすぎずありがたかった。良い時期に拝見しました。(70代)

●とてもすばらしかった。戦争の愚かさを庶民の目であぶりだしていたと思う。(50代)

●あの時代を思いだしました。ありがとうございました。(80代)

●反戦の気持ちを強くもたせるものでした。演出の仕方も良かった。(70代)

●一枚の古い写真を戦地で見た人々のお話で今の日本の幸せがあるとおもいます。今の成人は日本のために何かをしなければなりません。(70代)

●分かり易いお話でした。涙、涙、 なみだ 拍手!!!(60代)

●敗戦の惨めさを経験した者にとってより感慨深い感動をおぼえた。戦事色がこくて息苦しいお芝居だった。 (70代)

●涙が止まらなかった。音楽もすばらしかった。是非また藤枝に来てください。 (70代)

●とても感動しました。(50代)

●とても良かったです。(50代)

●市民劇場お世話になっています。
 貴重な二冊の本(「生きる」「一銭五厘の横丁」)を貸していただき、ありがとうございました。
 戦争のこわさ・悲惨さを感じても、それにはむかうことができなかった人々。その戦争を体験した人たちのお話を通して、今に生きる私たちは、真実を見抜く力と悪に反対する勇気を持たなければと思いました。
 できるだけたくさんの人に読んでもらいたいです。
 また市民劇場を通しても、お芝居をたのしみつつ生き方を学んで生きたいです。今後ともよろしくお願いいたします。 (サンドリヨン 福井)