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〜感想文集〜

藤枝市民劇場 第271回例会 2018年7月21日



 エイコーン 公演


            松井須磨子



【皆さんから寄せられた感想】

●一人芝居は初めて見たのですが、とても新鮮で、感動しました。ピアノの演奏と歌声が本当に美しかったです。衣装がえなど、時間の使い方が勉強になりました。ドアの使い方がとても効果的だな、と思いました。ありがとうございました。(10代女性)

●照明が印象に残りました!!お疲れさまでした。すべて一人芝居(ピアノ以外)で、すごいなぁとずっと思いながら、観ていました。歌もきれいで、ピアノもきれいで、着がえもたくさんあって、ずっと見入ってました。ありがとうございました。(10代女性)

●松井須磨子、もっと軽く、第一号のアイドル的な存在、と思ってました。しかし、歌舞伎の女形が当たり前の時代に、女性が舞台に上がるのがいかに非常識であったと思う常識と戦ったのですね!!栗原さん、流石。演技、語りかけるような台詞、美しい歌声。一人の女性の生き方を深く描いた作品だと感じました。(50代男性)

●小巻さんがあんなに美しい声が出るとは。すばらしい!!(60代女性)

●マイクなしなのでよく聞き取れなかったので、がっかりでした。(60代女性)

●栗原小巻さんの唄、初めて聞きました。すばらしかった。(60代女性)

●とてもステキでした。(60代女性)

●女優と女の生きざま、小巻の一人語り。声がステキ、ピアノもステキでした。(60代女性)

●年齢を感じさせずに、すばらしかった(60代)

●70代すばらしい。セリフ覚え(60代)

●うまく聞こえなかったので、期待していたのに残念でした。しかし、熱演は伝わった。(70代男性)

●一人芝居、心が、体が震えた。こんな女がいるんだ。(70代男性)

●とても良かった。感謝。(70代男性)

●今回、参加できて本当に良かった。素晴らしい舞台でした。(70代女性)

●美しい唄声にびっくりしました。構成も大変よかったです。(70代)

●耳がわるいので、栗原さんの声がききとりにくかったでず。美しい動きでした。(70代)

●むずかしい一人芝居を、見事に演じきって、さすがだと思いました。(70代)

●松井須磨子の生きざま、よくぞここまで。(70代)

●小巻さんが一曲歌うごと踊るごとに、拍手したかったのですが。もっと観客は反応を示した方が、演者もやりやすいと思う。(70代)

●小巻さん、若い!でも好きじゃない。(50代女性)

●小巻さん、すてき!!関心のあるテーマ、栗原小巻さんに注目しました。すばらしい!!ピアノもすばらしい!!(70代)

●若々しい歌声、軽々しい身のこなし、すばらしかった。志村喬の名場面が浮かんだ。(80代)

●映画「忍川」からの小巻ファン。永遠のヒロインとしての栗原小巻を満喫した今回の「松井須磨子」であった。松井須磨子を有名にしたイプセンの「人形の家」は、今回の演劇でもテーマになっていたが、当時と比べて、現在は「家」が限りなく小さく、軽くなってしまった。松井須磨子を栗原小巻が演じるということで、どうしても両者を重ねてしまうが、栗原小巻は須磨子(ノラ)とはほど遠い存在(?)で、同じ新劇女優ということ以外に似ているところはない。また、一人芝居を見せるには、ヒロインと脇役を同時に演じなければならない力技が必要となり、いつもヒロインの栗原小巻には荷が重いと感じた。
 この芝居の見どころは、栗原小巻自らデサインした衣装の数々が、本人に見事にフィットして大変魅力的であり、また、歌唱力には圧倒された。(80代男性)

●今回は特にテンポが遅いと感じました。それは、小巻さんのもつ生理的なリズムなのでしょう。それに焦れてたら、ここには「つまらなかった」の一言しか書いてなかったでしょうが、じっくりリズムに合わせてみたら、そこから何か伝わってくるものがありました。それは小巻さんの想い・情熱、そういうものだと思います。
 新劇女優の祖・松井須磨子の、恋と芸術に捧げた一生への称賛と憧れ。日本にはなかった女優というジャンルを確立する。やり甲斐は大きかったでしょう。それも逍遥、抱月の言いなりじやなくて、戯曲や演技論・芸術論を学んだ上で、自分で考えて演じている。正に新劇女優。サラ・ベルナールのようなワールドクラスの女優になる!そんな夢を抱いたのも、日本人女性初だったかもしれません。
 また一方で女優は、表に出してはいけないとされていた“感情”と“意見”を表現・表出する仕事でもありました。次第にそれが、須磨子さんにとって生きることそのものになっていったのは、台詞にあった通りですが、そのことで社会という強大な敵と戦っていく運命を背負ってしまった。「女は黙ってろ」という、風潮というか社会の不文律というか、そういうもののことですけど。どうもこれは、現代でもなくなっていないようですね。伊藤詩織さん事件を見ればよくわかります。『蟹工船』でも感じたのですが、百年も昔に提起された問題が未だに解決してないというのは、我々の社会の進歩の無さがそういうところに表れているのではないでしょうか。(フニート)