藤枝市民劇場 第277回例会 2019年9月22日
文学座 公演 再びこの地を踏まず 【皆さんから寄せられた感想】 ●野口英世という人物がとても身近に感じられました。一人の人間であるという実感がわき、とても面白かったです。感動的なラストで、人物一人一人がとても印象に残りました。(10代) ●今回観させていただき、野口英世について黄熱病の人くらいしか知らなかったので、とても面白かったです。最後も、照明がとても良くて、とても感動しました。(10代) ● マキノノゾミさんらしい作品でした。人間・野口英世の表も裏も表現されていたと思う。偉人といわれる人には逆に、普通の人には理解不能な考え・行動があるものですね!今井朋彦さんの観劇、初めてでしたが、英世の人生のギャンブルぶりが演じられて、今後楽しみな俳優の一人に加わりました。前半の放蕩ぶり・後半の黄熱病との闘い。何故猪苗代湖に帰らないのか語られた時、この人の生き方が伝わってきた。子どもの偉人見本のような野口英世、この放蕩部分はカットして話そう!(50代男性) ● 野口英世の知らない面を見ることができたのと、先生ホーントにすごい人だ……。大きな??の筆頭に残りそうです。(50代女性) ●音響については、最初、休憩前など、音が大きすぎる気がした。(毎回思う)もう少し小さく調整してほしい。(50代女性) ● いろいろと名言がたくさんありました。もらったら、バトンのように次に渡せばいいのですよね。(50代女性) ● とても面白かったです。そして、感動しました。ステキな時間をありがとう。(50代女性) ● 人間野口英世を知るのが良かったのか、悪かったのか。今だったら、大スキャンダルだったろうな。研究に対する情熱とメリーヘの愛が本物だったのは良かった。(60代女性) ●今井氏、一人長ゼリフ、すばらしい。前半・失望、後半・悲劇。(60代) ● 人間野口英世の人生、破天荒。それを助ける人々。一方、研究には集中して黄熱病を発見。だが、一度だけ母の手紙に一日帰国した。母の思いは強いですね。(70代女性) ●偉人としての野口英世がこんなにもグズグズな人だったとは。でも関わった人があれほど援助し(自らの生活も顧みず)、力になり、信じられる人格(?)を持っていたことに驚き、幸せな人だったと思う。(70代女性) ● よく理解できた。久しぶり。(80代男性) ● 面白かった。野口英世の違う一面を見たようで、良かった。(80代女性) ● 千円札の人がこんな借金しまくりの浪費家であっていいのかと思ったのが前半の舞台でした。と同時に我々と同じ俗人であったことに親しみを感じました。お芝居ですから、フィクションであることは間違いないのですが、全編作り話であるはずもありません。それはともかく、この人、俗人でありながら常人でもないような気がします(矛盾するかな)。それは、病弱の身ながら周りの反対を押し切って、敢えて、自分の使命を果たそうとアフリカに行ってしまうところにも現われています。それにしても、野口英世という人は優しい人々に囲まれていたんだなあ。 ● 野口英世の伝記は小学生の時に読んだ。桁外れの浪費家で酒豪だったとは書いてあった。千円札になった時は、日銀はトチ狂ったのかと思った。一幕はそんな野口が描かれていた。知人だったらと思うと恐ろしいが、見てる分には楽しい。休憩が早過ぎやしないかと思ったくらい。二幕、ロックフェラー研究所に入所した野口は、もうそんな破滅的な豪遊はしていないようだった。チャンスが与えられ、結果を出したら認められる。そういう環境に身を置くことができたからだろう。そこから振り返ってみると、貧農出身と障害という強烈なコンプレックス(多分マザコンも)、それらをバネにしたからこそ、超人的な仕事ができたに違いない。(フニート) ●何年か前に新宿の紀伊国屋ホールで、このポスターを見て今年市民劇場で観劇できるのがとても楽しみでした。野口英世については、猪苗代湖の近くにある記念館に行ったことがあるくらいで、人間野口英世の舞台は聞きしに勝る内容でした。が、貨幣経済の浸透していない時代の東北の貧しい農民のせがれが世に出てゆくのには後援者や借金が無ければ不可能だったことは啄木などとも同様に、想像することが出来る。もしも、医学上の業績を残せなければ、詐欺師か自己破産者で終っていたかもしれません。そう終わらなかったのは、功名心のみでない、世の中の役に立ち恩返しをしたいという志を持って猛烈に努力したとは言えるのでしょう。「ジャップ」と野口がアメリカで言われるくだりがあって、百年以上前の日本人の苦労が偲ばれる。人種差別やナショナリズムの高まりは立場を変えれば、今の「嫌韓」も同じで戦争前夜の空気に通ずるものと思う。かつてされたりして「いや」だったことは来年平和の祭典オリンピックを開くには似つかわしくないと思う。(60代 女性) |