藤枝市民劇場 第282回例会 2020年12月4日
劇団銅鑼 公演 センポ・スギハァラ 【皆さんから寄せられた感想】 ●私は高校生になって演劇部に入って初めて演劇に本格的に向き合いました。だから初めて演劇をする側の立場から観劇をしたので、今まで観劇した時よりもっと役者さんの息遣い、間の取り方、動き方など素晴しさが伝わってきました。自分の中にある狭い範囲の知識で演劇をしていましたが、この劇を観たことで自分の視野が広がり、改善すべき点を見つけることができました。同時に上辺しか知らなかった杉原千畝の物語に興味が沸きました。そういう意味でこの劇は私の視野をいろんな方向に広げてくれました。本当にありがとうございました。(10代) ●私は演劇部に入っていて4月から演劇を始めたのですが、もうずっとすごいなぁすごいなぁと思っていました。部屋の外から聞こえる声の感じだとか、ささやいたり、かすれたりしている声もしっかりと届いて、もうその空気感だとかがすごくて、こんなふうになりたいなあと思いました。 (劇中の)彼らがどんな思いで過ごしたのか、それからどんなふうに進んでいったのかを考えると胸がいっぱいになりました。日本語が間違っているような気がしますがすいません。うまく整理できないのですが本当に素敵でした。胸をうたれました。あっという間でした。終わり方が特にもう・・・辛いなかにも温かいことがあって、どんな困難にも立ち向かっていける。苦しい時でもお互い助け合える。利他主義。演劇大好きでいます。頑張って下さい。ありがとうございました。(10代) ●『センポ・スギハァラ』というタイトルなので、杉原の評伝劇だと思いこんでいたら、タイトルロールの出番は意外と少なく、ユダヤ人家族の出番が多かったりして、スタッフ・幸子夫人も含めた群像劇になっていた。その少ない出番で杉原は快刀乱麻を断つが如き活躍はせず、あれこれ考えては悩み苦しんでビザを出し、全員分発給しきれなかったと後悔する。杉原と言えば「諸国民の中の正義の人」だけど、正義のヒーロー然としたところはなく、むしろ普通の人だった。 しかも彼の成し遂げたことも、自分で「人として当たり前のことをしたまでです」と言っている通り、普通の仕事をしただけと見ることもできる。デビッドやヤンクルのほうが英雄的行動をしていたようにも見えるくらいだ。そんな当たり前のことをするのにああまで悩まなければならないのだから、組織の方がおかしいし、当たり前のことが英雄的に見えてしまうのだから、世の中の方が狂っている。 「センポ・スギハァラ」とは杉原のことだけど、彼をそう呼ぶのはユダヤ人だけだ。だからこのタイトルにはユダヤ人たちの杉原への思いがこもっている。 ビザを手に入れられなかったユダヤ人が「センポ・スギハァラ」と叫んだのはなぜだろう。ヤンクルとギタなら息子たちが生き延びてくれれば、自分たちは死んでも血を残すことができる。一人分も手に入らなかった家族でも、同胞のうち誰かが生き延びれば、ユダヤの血が途切れることはない。そういう心境だった。そうとしか考えられなかった。 最終的に何人の人がビザを受給したか、諸説あるけど、その人たちの子や孫、ひ孫まで合わせれば数万人の人が杉原ビザのおかげで今を生きている。これは間違いない。その人たちと一緒に地球で生きている。平和な地球にしていかなければならないと思う。(フニート) ●戦争、人種差別etc無い世界を!(50代) ●最後、逃げ切ったお兄ちゃんが成長して千畝さんに会いに来ました。年月を経た千畝氏も出てきて二人の再会シーンで終るかと思いきや、奥さまは登場するものの最後まで千畝氏は登場しませんでした。千畝氏が出て来た方がまとまりが良いように思いました。でも良く考えると、最後に笑顔で再会して、握手やハグなんてしてしまったら、ハッピーエンドのような感覚になってしまうから、敢えて出さなかったのかもしれないなぁと思いました。ハッピーエンドにしてしまってはいけないのですね(50代) ●生の演劇に久々にふれ、終演では涙があふれてきました。銅鑼の皆さんと客席が一つになってこれぞ求めていたものと思いました。(50代) ●1枚の紙がずっとつながるものになる。紙の重みを感じました。コマのおもちゃで楽しそうにあそび、会話しているところをみていたら、一つ一つの残されている品にもたくさんの思い出が詰まっているものだということを感じました。一つの残されている大切に使っていた遺品を見る見方が○○○たということにも気づかされました(50代) ●命の重さを感じる。軽くはない内容だが何が大切なのか考えさせる作品だった(60代) ●生きていることに感謝。自分ができること、誰かを愛し、毎日を‘精一杯生きる’ 心が少し痛くなりましたがステキな時間をありがとうございました。(60代) ●大変感動した。日本全国だけでなく世界を回ってほしい(60代) ●とても楽しみにしてました(60代) ●ありがとうございました(60代) ●少しお涙頂戴のところもあったが感動した。この芝居をみることはコロナに打ち勝つことになる!!(70代) ●むずかしい作品なのにわかりやすく感動しました(70代) ●こんな時ですが見れて良かった。ごくろうさまでした。(70代) ●勇気ある行動!今の世の中なかなかできるものではない(70代) ●テーマの暗さと時期的なこともあり参加者が少なかったのはとても残念でした。銅鑼の皆様ありがとうございました。(70代) ●歴史を知らないので様子がわからない。笑いがない。(70代) ●終わりは最高よかったです(80代) ★休憩中の会話が目立ちました。席を一人おきにした方がいいのでは? |