からくり時計とは
からくりとは江戸時代における自動機械のことで漢字では機巧,絡操などと書かれました。そういう意味では江戸時代においては時計そのものがからくりであったわけです。しかし現在では一般に人形や動物などがなにか動作をしたり動きを伴う楽しい仕掛け、あるいは手品のような不思議な仕掛けをさして使われます。からくり時計とはそのような仕掛けを時計に取り付けて連動させた時計のことをいいます。
昔,機械製品は大変高価なものでした。時計は必要不可欠な実用品ということで正確、堅牢、耐久性,、価格,、優美、重厚といったことが重視され造られ,又選ばれ使われてきました。しかし国の東西を問わずいつの時代にも遊び心というものは存在し、いろいろなからくりをもった時計が残されています。当館はそのような楽しい仕掛けをもった、クオーツ時計が登場する以前の機械式アンティークからくり時計専門の博物館として平成8年伊豆大室山山麓の閑静な別荘地にオープンしました。
日本,アメリカ,、ヨーロッパ各国で造られたアンティークからくり時計を見ているとその時計が造られた時代背景やお国柄が感じられ,又昔の時計技術者たちの遊び心やアイディアに驚かされます。からくり時計には癒しの効果があるといわれるほど楽しいものですが需要の少なさ,壊れやすい,割高になるといったことから少量生産に終わり現在では稀少です。小さな博物館ですがお子さんをはじめ老若男女を問わず楽しんでもらえるのが当館の特色となっています。