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綺麗になりたいあなたへ
化粧品が見分けにくい時代
増加する肌トラブルに悩む女性達
化粧品に含まれる石油由来の化学物質が肌トラブルの元凶
報告されている合成成分による肌トラブル例
「環境ホルモン」の原因のひとつは化粧品
合成界面活性剤の恐ろしさ
化粧品以外の分野でも化学物質には注意
表示指定成分から全成分表示へ
全成分表示の背景にはこんな落とし穴が
ややこしい成分を見分けるには
覚えておきたい危ない化学合成成分
■ 綺麗になりたいあなたへ
10代、20代の若い女性をはじめ、幅広い年齢層で広がっている、ビューティーへの関心。
先進国の中でも特に日本の女性は美意識が高く、実際にとてもきれいだと言われています。
雑誌やTVでは素敵な化粧品が次々と紹介され、店頭では新色の口紅やアイシャドウが選びきれないほど陳列されています。そして、化粧品に関する知識が豊富なのにも感心させられます。流行の色や話題の成分、効果などについてもびっくりするほど詳しい人がいます。
美しくなるために、化粧品に詳しくなることは悪いことではありません。

けれども、ちょっと待ってください。流行の色やめざましい効果があがるという有効成分、メイクの方法を学ぶその前に、知っておかなければならないことがあるはずです。ご存じのように、化粧品は直接肌につけるものです。食べるものと同じで、直接人体に影響を与えるものなのです。しかも、毎日、長時間、肌に塗ったままでいることを考えると、一番大事なのは「安全な化粧品を選ぶ」ことではないでしょうか。

「いい化粧品の第一条件は安全なこと」。そんな当たり前のことを、みんな忘れてしまっているのです。化粧品のトラブルに悩んだことのある方は、決して少なくはないでしょう。あなたもその一人ですか。いくらみんながあっと驚くようなセンセーショナルな化粧品が登場したとしても、それがあなたの肌を傷めてしまっては、ただの毒にしかなりません。また、アトピーなどでいろいろな化粧品を試してはみたけれど、いい化粧品が見つからない、と悩んでいる方もおられるでしょう。そのような方々は是非、最後まで当サイトにお付き合いくださることを願ってやみません。



■ 化粧品が見分けにくい時代
ではなぜ、今、化粧品の善し悪しを見分けることが大切なのでしょうか。
ご存じかも知れませんが、2001年4月1日から薬事法の省令改正により、化粧品の「全成分表示」が義務づけられるようになりました。

それまでは、肌にアレルギーなどの影響を及ぼす恐れのある成分だけを「表示指定成分」として表示していましたが、全成分表示になってからはすべての成分を表示することになったのです。
化粧品に含まれているものをすべて表示する、というと、「情報公開がきちんとされるようになったんだ」と安心する方も多いでしょう。
けれども、実際のパッケージをご覧になるとわかるように、あまりにも多くの成分が並んでいて、どれが肌にいいのやら悪いのやら、さっぱり見分けがつきません。これなら、表示指定成分だけを記した従来の方法のほうがまだ、わかりやすいと言えるでしょう。

そこで当サイトでは、肌に悪い影響を及ぼす恐れのある成分を、後にまとめて明記しておきます。もちろん、危険な成分を覚えて、買わないように気を付けることがまず大切です。しかし、できればそれだけではなく、なぜ多くの化粧品にはそんな成分が含まれているのか、安全でいい化粧品とはどこが違うのか、についても覚えて頂ければと思います。

女性と化粧品のお付き合いは、ずっと長く続くものです。もし、あなたが粗悪な化粧品を使うということはその悪い成分が皮膚から浸透し、血液によって運ばれ子宮にもたどり着くのです。つまり化粧品の害は貴方自身が被害を受けるだけではなく、未来の子供達にも影響を及ぼすことになるのです。安全な化粧品選びがいかに重要であるか理解していただけると思います。
流行だけのコスメフリークではなく、本当に美しくなれる「肌にいい、安全な化粧品」について正しい知識を得ること・・・・・・・それがあなたにとっての財産になると思いませんか?


■ 増加する肌トラブルに悩む女性達
肌は表面から順に「表皮」「真皮」「皮下脂肪組織」の3つのゾーンから成り立っています。
肌の表面部にある「表皮」は厚さがわずか0.1〜0.2mmなのにいろいろな組織が地層のように重なり、肌を守る働きをするとても大切な部分です。

表皮の一番上にあるのが、おなじみの「角質層」です。その下にはメラニン細胞のある「顆粒層」があり、ともにバリアゾーンとなって紫外線や外気の汚れなど有害なものから、皮膚の内部を守っています。このバリアゾーンが弱ったり傷つけられたりして異物が侵入すると、表皮の一番下にある「基底層」がダメージを受けます。基底層はすぐそばを流れる血管から栄養を受け取り、細胞を分裂させて肌をいきいきと保つ役割をしていますから、ダメージを受けると新しい細胞の生まれ変わりを妨げるなど、とても深刻な問題を引き起こしてしまうのです。

健康な肌は、次々と新しい細胞を作り出し、上にある層を順番に押し上げていきます。表面の角質層はおよそ28日周期(ターンオーバー)でアカとなってはがれ落ちます。
ところが、肌の表面のバリアゾーンがダメージを受けたり、細胞分裂がスムーズにいかなくなると、肌にはいろいろなトラブルが発生します。

トラブルの原因は「内的要因」「外的要因」の両方があげられます。
内的要因は不規則な生活(食生活の偏り、睡眠不足等)や女性の社会進出にともなって増えつつあるストレスなどがあげられます。
一方、外的要因はほとんど1年を通じて使われる冷暖房によるカサカサ肌や、オゾン層の破壊などで年々強力になる紫外線など、いくつかあげられます。けれども、もっとも肌に直接的に働きかけている肝心な化粧品が、意外に見落とされてしまっているのです。

ちゃんとスキンケアしているのに、肌が荒れる・・・・・という人は、必ず間違った化粧品選びをしているはずです。むしろ何もお手入れをしてない人が肌がきれいだなんて、そんなことがあっていいでしょうか。


■ 化粧品に含まれる石油由来の化学物質が肌トラブルの元凶
化粧品の基本成分は、次のようなものです。

@油性成分(油脂、ろう、脂肪酸、エステル高級アルコールなど)
A乳化成分(界面活性剤、湿潤剤、分散剤、希釈剤、保湿剤など)
B色素、顔料、香料
C防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤
D特殊成分(ホルモン、ビタミン、動物・植物抽出物、紫外線吸収剤、胎盤エキスなど)

化粧品を作るには、まず基本となる@の油性成分をもとに、精製水を加えます。しかし油と水はうまく混ざらないので、Aの界面活性剤などの乳化剤を加えて混ざりやすくし、香りや色をつけて化粧品として売り出しています。さらに化粧品は使うときに手や肌に触れて雑菌が入りやすいため、防腐剤や酸化防止剤を入れて品質が変わらないようにしているのです。
これらの成分の中には、肌に悪影響を及ぼすものも少なくはありません。自然の原料から作られる天然成分ならいいのですが、化学物質から作られる合成成分は要注意です。


■ 報告されている合成成分による肌トラブル例
化粧水でのトラブル
[原因] 香料・界面活性剤・保湿剤・防腐剤・変質防腐剤
[成分名] パラベン(防腐剤)、プロピレングリコール(保湿剤)、オキシベンゾン(変質防止剤)など
[症状] ポツポツとした赤い湿疹を発症し、放っていたら黒く変色。かゆみ。
[毒性] パラベン・・・アレルギーや内臓障害。環境ホルモンの疑い有り。

乳液でのトラブル
[原因] 香料・界面活性剤・色素・防腐剤・殺菌剤・保湿剤など
[成分名] ポリエチレングリコール(界面活性剤)、パラベン(防腐剤)、プロピレングリコール(保湿剤)など
[症状] 顔全体に湿疹が広がり、特に目の下や唇付近がひどくヒリヒリした痛み有り
[毒性] プロピレングリコール・・・皮膚への毒性は弱いが、飲み下すと腎臓障害を招く恐れがある。ドイツなどでは使用中止となっている物質。

口紅・リップクリームでのトラブル
[原因] 着色料・油性のラノリンなど
[成分名] 赤色202・223号(着色剤(タール色素))、オキシベンゾン(変質防止剤)、パラベン(防腐剤)など
[症状] 唇の周囲がかさつき、湿疹ができた後、赤くふくれる。唇の皮がむけ、水疱ができ、痛がゆい。
[毒性] 赤色202号・・・赤色202号を含め、タール色素の多くに発ガン性が報告されている。200号台は毒性が強く202号はトラブルの報告が多い。

UVカット剤でのトラブル
[原因] 紫外線吸収剤・界面活性剤・保存剤・酸化防止剤
[成分名] 塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム(界面活性剤)、エデト酸塩(保存剤)、ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)、オキシベンゾン(変質防止剤)
[症状] 夏が終わった頃、肌にシミのような吹き出物でき、かゆみ有り。化粧水を使うと染みて痛み有り。
[毒性] ジブチルヒドロキシトルエン・・・飲み下すと、血清コレステロールが上昇。発ガン性の疑い有り。体重低下、脱毛などが報告されている。

シャンプー・リンス・パックでのトラブル
[原因] 界面活性剤
[成分名] ラウリル硫酸塩(洗浄剤)、トリエタノールアミン(乳化剤)、ポリオキシエチレンラウリルエテール硫酸塩(界面活性剤)
[症状] 頭皮が赤くはれ、ヒリヒリと痛みが生じる。まぶたが開かないほど顔がはれてしまう。
[毒性] ポリオキシエチレンラウリルエテール硫酸塩・・・頭髪製品の界面活性剤として使用される物質。アレルギーを引き起こす恐れがあり、動物実験では受精卵死亡の報告がある。



■ 「環境ホルモン」の原因のひとつは化粧品
1990年代頃から盛んに言われるようなった「環境ホルモン」の害。発ガン性が疑われたり、男性の体が女性化したり、精子の数が激減するなど恐ろしい現象が多発しています。

環境ホルモンの正体は「体外エストロゲン」と呼ばれる一種の女性ホルモンで、これが人間の体内に入ると内分泌のバランスを崩し、男性が女性化するなどという奇妙な事態を引き起こします。環境ホルモンは男性のみならず、女性にも影響を与え、不妊、子宮ガン、胎児への影響などが懸念されています。

女性の皆さんにはショッキングな話かもしれませんが、最近の女性は「胎盤が濁っている」そうです。胎盤内の羊水を調べてみると、30年前の調査と比べてかなり濁りが目立つそうです。
胎盤は通常、胎児を守るために異物を通過させない組織になっていますが、環境ホルモンなどは分子サイズが極めて小さいため、緻密な濾過機能を有している胎盤さえも、やすやすと通過してしまうのです。合成化学物質入りの化粧品を使っていては自分の子どもを守ることすらできない、というわけです。

このような環境ホルモンを作り出しているのは、ゴミから発生するダイオキシン、PCB、抗生物質そして石油などです。そう、石油を原料とする化粧品からも環境ホルモンは作られているのです。合成化学物質だらけの化粧品を使うことは、体内に環境ホルモンを溜め込むことに他なりません。


■ 合成界面活性剤の恐ろしさ
では、合成成分の恐ろしさを界面活性剤を例にとってご説明いたします。
界面活性剤は、クレンジングをはじめほとんどの化粧品やシャンプーで、原料である水と油を混ぜ合わせるために使われています。
界面活性剤は「天然界面活性剤」と「合成界面活性剤」の2種類があります。天然界面活性剤はレシチンやサポニンなど植物から摂った良質な成分なので安心して使えますが、一方の合成界面活性剤はとても危険です。

合成界面活性剤はもともと戦時中のドイツで開発された洗浄剤で、当時は戦車をそれで洗っていたほど洗浄力の強いものなのです。戦後はアメリカをはじめ世界中で家庭洗剤にも使われるようになりました。合成界面活性剤の原料となっているのは、硫酸、硝酸、塩酸などの劇薬です。ほんの数PPM程度で細胞膜を破壊するという、ダイオキシン並の毒性があるのです。ですから合成界面活性剤の多くは、以前は当然のことながら化粧品の「表示指定成分」にも指定されていました。
「そんな恐ろしいものを肌に塗っていたの?」とびっくりされる方も多いでしょう。界面活性剤のような毒性の強い化学物質は、肌のバリアゾーンである角質層を荒らして破壊し、表皮の中までも冒すようになります。化粧品によるトラブルの中でもっとも多いのが、合成のクレンジングによるものですが、強力な界面活性剤によって肌を守っている皮脂を削り落とし、肌の内部にまで浸食していきます。

たとえば合成シャンプーを使っている人の髪を顕微鏡で見ると、髪を守るうろこ状のキューティクルがズタズタになっているはずです。このまま合成シャンプーを使い続ければ、髪はさらに薄く、傷つくと思われます。実際、最近の若い人の間でも増え続けている薄毛やはげ、極端に細く切れやすい髪、つやのない髪などは合成シャンプーが原因だろうと言われているのです。

そしてその害は髪ばかりではなく、人体にも及ぶのです。合成界面活性剤は水で薄めても作用を発揮し続け、身体に浸透しても分解されず、毛母細胞や皮膚細胞を破壊します。次に血管、血液、神経繊維内に取り込まれ、やがては内臓へ達します。
近年問題になっている男子の精子の減少傾向も、界面活性剤などの環境ホルモンが原因と言われているのです。洗髪時に目に入っただけで、毒素が入り込み、肝臓をはじめとする内蔵の機能障害などを引き起こす可能性があります。いずれにしても毎日使うシャンプーや化粧品は安全な成分であることにこだわりたいものですね。

このように化粧品に含まれている石油生成における合成化学物質には「ふれない」「摂らない」「近寄らない」が鉄則。ここまでの説明を自分の知識として憶えておいてください。何がよくて、何が悪いか、見分ける力を養ってください。自分の健康は自分自身で守るという時代なのですから。





■ 化粧品以外の分野でも化学物質には注意
幸運なことに、今まで化粧品でトラブルがなかったという人でも、化学物質に接して肌がかぶれたり気分が悪くなったことはありませんか。石油を原料とする化学物質は化学繊維として洋服に使われたり、また建材として住宅にも用いられています。

化学繊維の肌着を着たときに「チクチクしたり痒みを感じる」という人は多いでしょう。最近急増してるアトピーなどは、化学繊維の肌着を着けると悪化すると言われます。明らかに化学物質が原因になっているのです。新しい家に入居したときに、息苦しさや目の痛み、頭痛、吐き気、湿疹などを訴える「シックハウス症候群」も深刻な現代病ですが、接着剤などに使われる化学物質が原因だと言われます。

このように身の回りには化粧品以外にも多くの危険が潜んでいます。合成化学物質には「触れない」「摂らない」「近寄らない」が鉄則。化粧品について学んだ知識を生かして、暮らしや環境にも広く目を向けていただきたいと思います。何が良くて何が悪いか、見分ける目は同じなのですから。



■ 表示指定成分から全成分表示へ
2001年4月から、薬事法の省令改正により、化粧品には従来の「表示指定成分」だけではなく、含まれている全成分を表示することが決められました。これを「全成分表示」と呼んでいます。
これまでは、肌に対してアレルギーなどの原因となる可能性のある102種類の成分のみ表示指定成分として表示が義務づけられていましたが、有害なものから無害なもの(たとえば水や有効成分である植物エキスなど)もすべて表示することになったのです。

成分がすべて表示されるのですから、果たしてこの中で有害なものは何なのか、何だったら安全なのか、さっぱりわからないと言うのが皆さんの率直なおもいではないでしょうか。
全成分を解読する本も出てきたぐらいで「勉強しなければ、わからない」というのが実情です。果たしてこれは消費者にとって望ましいことなのでしょうか。

確かに中に入っている成分を全部公開すると言えば、秘密がなくなりインチキをする企業も存在しなくなるように思えます。化粧品に限らず、金融機関や政治家の資産公開など、最近では情報公開が大流行です。それもこれも「隠し事はするな」という世間からの批判をかわすための手段です。しかし、情報公開が進んだぶん、企業や政治家がクリーンになったかと言うと甚だ疑問です。「全部公開しているだろう」と私達を安心させて、情報公開を”隠れ蓑”にあの手この手を考えているように思えてなりません。
化粧品の全成分表示についても、同じことが言えるのではないでしょうか。

では、なぜこのような全成分表示が義務づけられるようになったのか、ここでもう一度お話いたします。
日本では長い間、化粧品の配合成分については日本独自の厳しい基準を定めていました。基準の範囲内で申請し、基準外の成分は一切使用できなかったのです。そして、基準の範囲内でアレルギーなどを引き起こす恐れがあるもの・・・・・パラベンとか香料、着色料などは「表示指定成分」としてパッケージの後ろに表示されていました。

ところがここ数年、海外からの化粧品輸入が増え、それまでの厳しい化粧品規制枠に治まりきれなくなったのです。そこで、欧米の化粧品規制枠に合わせることとなり、合成成分数は数千〜数万種、天然成分は千種〜五千種へ拡大緩和されたのです。つまり、国際的調和を取り化粧品の輸出入をしやすくするために足並みを揃えたわけです。それにともない、表示も海外と同じように「全成分表示」することを迫られたわけなのです。
規制緩和によって、メーカーは従来の品目別許可制という枠にとらわれずに製造・販売できるようになり、化粧品の品質、安全性についてはすべて国ではなく企業の責任ということになりました。早い話が「メーカーの責任において材料を自由に使いなさいよ」という意味なのですが、国がこの新しいシステムに対応しきれず、各メーカーにお任せなってしまったというのが実情ではないかと思われます。

「全成分表示」が取り入れられた理由として、このような成分の規制緩和の他に、もう一つの背景があります。それは「企業の情報公開」が求められるようになったことです。
医学や科学が進歩するにつれ、新しい成分の開発、遺伝子の組み替えなど様々な技術が進んできています。消費者にとってはそれらが果たして安全なのかどうか、知らされないままでは不安です。
そこでこれまでは公開されなかった情報も、広く知らしめる必要が出てきたのです。化粧品に限らず食品や金融など、様々な分野で情報公開が求められるようになりました。
単純に考えると、消費者にとってはとても親切でよいことのように思われます。けれども、そこには様々な「落とし穴」があるのです。


■ 全成分表示の背景にはこんな落とし穴が
全成分が表示されることは、単純に考えると、その化粧品に含まれているすべての成分をチャックできるということなので、消費者にとっては大きなメリットであるように思われます。しかし、逆に言えば「チェックしなければ何もわからない」ということでもあります。果たして数万種もある合成成分を事前に覚えることができるでしょうか?とても現実的な話ではありません。

実際、全成分表示になってから「あんなにずらりと並べられたのでは、全部読む気にはなれない。」「聞いたこともない成分がたくさんあって、何がなんだかわからない」という皆様の声も耳にします。ほとんどの方が全成分表示に戸惑っているといってもいいでしょう。
また新しい成分名を見たところで、これまでの表示指定成分のようにアレルギーを引き起こす危険性があるのかどうかも判断できません。更に言えば、どれが天然成分でどれが合成成分なのかの見分けも難しいでしょう。表示の方法もメーカーによって一律ではないため見分けがつかないことも考えられます。もう頭の中は大混乱です。

メーカーにとっては情報をすべて公開することになりますから、誠実ではない化粧品を作っている場合などは不都合なことも出てきます。
たとえば、これまで天然成分とうたって世間的には安全なイメージで売っていた化粧品が、実はそれだけではなく合成成分も使っている場合、それを公表しなければならなくなったのです。そんな時、何が予想されるでしょう。追い込まれたメーカーはおそらく巧みな表現でかわし、合成成分だとわからないような表示を考えつくことでしょう。全成分表示によって情報公開されていると信じている消費者にとっては、これは大きな盲点になるのです。

全成分表示では、「水」がよく登場します。たとえばコラーゲンなどは原液100%といっても、水分を使わないと液体にならないので、全成分表示のもとでは水も記載されることになります。これは水で薄めているのとは違います。しかし水増ししてコスト削減するために文字通り水が使われることもあります。その場合も表示は同じ「水」なのです。そのあたりは消費者には見分けられません。
ですから成分をずらずら並べたところで、決して親切だとか良心的だなどとは言えないのです。本当ならばその成分の由来をきちっと表示するべきです。「これは石油から取った成分である」「これは大豆から取った成分である」というように。そうすればその成分が安全なのか、化粧品にとって必要なのか、消費者も見分けやすくなるでしょう。

多くの化粧品メーカーは、法の規制をうまくかわすことで精一杯です。また広告で高級感やイメージアップをはかることには努力を惜しみませんが、消費者に少しでも安全に安心して使ってもらおうと工夫しているメーカーは、残念ながらほとんど見あたりません。


■ ややこしい成分を見分けるには
「全成分表示」について、落とし穴ばかりを申し上げましたが、決して悲観はしないでください。情報公開は本来ならば歓迎されるべきことなのですから。

消費者としては、どうすればいいのでしょうか?
要は公開される情報について知っておくことです。全部の成分を覚える必要はありません。危険な成分の入った化粧品を買わないよう、またトリッキーな広告や表現に惑わされないよう、ポイントを押さえておけばいいのです。
たとえ化粧品を使って何かトラブルが発生しても、全成分表示によって情報を公開しているわけですから、メーカーとしては「数ある化粧品の中からそれを知った上で、選んで買ったあなたの責任ですよ」と言い逃れができるのです。理不尽なことですが、これまで以上に消費者の責任が問われているわけです。

危険な物、不正な物が出回っていることに対して、消費者が「ノー」とはっきり言わなければ、いつまでたってもおんぶに抱っこでメーカー主導型体制から消費者主導型体制へと変革は移行しません。



■ 覚えておきたい危ない化学合成成分
一般的に化粧品に含まれている「危ない合成成分」の代表的なものを紹介しましょう。
化粧品やシャンプーのパッケージを手にして、こんな成分が入っていたら「肌に危険あり」と判断できます。


★タール色素
青色○号、赤色○号、黄色○号などが多くの化粧品(特にメークアップ商品)に含まれている。発ガン性、アレルギーの恐れがある。

★パラベン
防腐剤、殺菌剤に使用。活性酸素を発生させ、シミやシワを生じやすくするほか、アレルギーや接触性皮膚炎の恐れがある。

★ソルビン酸
防腐剤、殺菌剤に用いられ、染色体異常や発ガン性などの恐れも。アレルギー反応も起こりやすい。

★ジンクピリチオン
フケ止めの目的でシャンプーなどに用いられる。動物実験では網膜剥離や骨格形成の異常なども認められた劇薬。

★イソプロピルメチルフェノール
防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤に使用。フェノール類は環境ホルモンを引き起こす疑いがある。オルトアミノフェノール、メタアミノフェノール(いずれも染毛剤)なども皮膚に刺激を与え、発ガン性の危険あり。

★オキシベンゾン
紫外線防止剤、防腐剤などに含まれる。時に強いアレルギー作用をもたらし、環境ホルモンなど人体にも悪影響を与える有害な成分。

★ブチルヒドロキシアニソール
★ジプチルヒドロキシトルエン
酸化防止剤に配合され、アレルギー、発ガン性などの恐れがある。

★トリエタノールアミン
★ジエタノールアミン
中和剤に用いられる。皮膚吸収された成分が肝臓や腎臓などに悪影響を及ぼす危険性もある。

★ポリエチレングリコール
保湿剤に用いられ、発ガン性、アレルギーの恐れがある。

★ラノリン
油分、乳化安定剤に使用。アレルギーを起こす疑いがある。

★保湿剤
アレルギーを起こしやすく、肌ばかりか内臓や脳への障害をもたらす恐れもある。

★界面活性剤、乳化剤
皮脂を落としすぎるため肌を乾燥させたり、有害な化学物質が体内に入りやすくなる。

★香料
強いアレルギーを起こしやすいので注意。


◎代表的な化学合成成分
次に示した表には、主に市販の製品に含まれている化学合成成分を、ジャンル別に分類しました。こうした成分が含まれているものは、なんらかの有害性を持っているものです。
ファンデーション・メイク商品に多く含まれるもの ●クロルキシレノール
●ジブチルヒドロキシトルエン
●酢酸−dl−α−トコフェロール
●ブチルヒドロキシアニソール
●ラノリンアルコール
●パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
●香料
●色素(タール色素、アゾ色素:(赤色202号、404号、黄色4号、205号など))
乳液に多く含まれるもの ●安息香酸(同塩)
●酢酸−dl−α−トコフェロール
●ステアリルアルコール
●ジブチルヒドロキシトルエン
●ソルビン酸(同塩)
●デヒドロ酢酸(同塩)
●プロピレングリコール
●パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
●エデト酸塩(エデト酸四ナトリウム)
クリーム類に多く
含まれるもの
●エデト酸(同塩)
●酢酸−dl−α−トコフェロール
●ステアリルアルコール
●ジブチルヒドロキシトルエン
●セタノール
●ミリスチン酸イソプロピル
●パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
●エデト酸塩(エデト酸四ナトリウム)
●香料
クレンジング・洗顔料・石鹸
に多く含まれるもの
●オキシベンゾン
●ジブチルヒドロキシトルエン
●セタノール
●パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
●エデト酸塩(エデト酸四ナトリウム)
●香料
整髪料・育毛剤に多く
含まれるもの
●塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
●オキシベンゾン
●ソルビン酸(同塩)
●トリエタノールアミン
●プロピレングリコール
●パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
●エデト酸塩(エデト酸四ナトリウム)
●香料
●色素
シャンプーに多く
含まれるもの
●安息香酸(同塩)
●塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
●オキシベンゾン
●サリチル酸(同塩)
●プロピレングリコール
●ベンジルアルコール
●ラウリル硫酸塩類
●ポリオキシエチレンラウリルエテール硫酸塩類
●パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
●ポリエチレングリコール
●ミリスチン酸イソプロピル
●エデト酸塩(エデト酸四ナトリウム)
●香料
●色素
化粧水・美容液に多く
含まれるもの
●安息香酸(同塩)
●オキシベンゾン
●酢酸−dl−α−トコフェロール
●ジブチルヒドロキシトルエン
●パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
●エデト酸塩(エデト酸四ナトリウム)
リンス・トリートメントに
多く含まれるもの
●安息香酸(同塩)
●塩化ジステアリルジメチルベンジルアンモニウム
●塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム
●オキシベンゾン
●酢酸−dl−α−トコフェロール
●サリチル酸(同塩)
●ジブチルヒドロキシトルエン
●臭化セチルトリメチルアンモニウム
●セタノール
●セトステアリルアルコール
●プロピレングリコール
●ベンジルアルコール
●ミリスチン酸イソプロピル
●パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)
●ポリオキシエチレンラウリルエテール硫酸塩類
●還元ラノリン
●エデト酸塩(エデト酸四ナトリウム)
●香料
●色素


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