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活性酸素を撃退する方策
低分子抗酸化物の補給
ビタミンE(若返り効果抜群)
ビタミンC(抗酸化力強化の要)
βカロチン(老化とガンを予防)
ビタミンB2(美肌と髪の健康)
ミネラル(ビタミンCの名パートナー)
タンパク質(美しい肌を維持)
抗酸化物が含まれるその他の食物
反「活性酸素」生活のススメ


■ 活性酸素を撃退する方策
肌にシミやシワができるのも、からだが老化するのも、すべては活性酸素が原因であることがわかりました。その活性酸素は、私達のからだのいたるところで一時も休まずに発生し続けています。しかし、私達も、やすやすと彼らに酸化され続けているわけではありません。私達の体内では、酵素系・タンパク質系・生理的生産物の様々な抗酸化物(スカベンジャー)がつくられ、からだを守っています。

ただ残念ながら、これらのスカベンジャー達だけでは活性酸素の消去能力に不足があるのです。しかも外界からも現代社会が活性酸素を続々と発生させる環境なので決して油断はできません。では私達はどのようにして肌を守り、老化を防げば良いのでしょうか。どんな対策をとれば活性酸素を撃退し、みずみずしく健康な肌を維持していけるのでしょうか。

その方策は大きく分けて二通りあります。

@ 活性酸素に負けない体作り
・食物に含まれる抗酸化物を補給し、からだの抗酸化力をアップさせることです。

A 活性酸素を過剰に発生させないよう工夫をする
・安全な化粧品の選定と正しいスキンケアのすすめ
・食品添加物、残留農薬に注意
・規則正しい生活

女性の間ではよく言われていることですが、同じように紫外線を浴びても、シミができる人とできない人がいます。また、同じ年齢でも若々しい人や老けた人がいます。これは人間一人一人の抗酸化能力に個人差があるからで、抗酸化力が強い人なら、いつまでも肌はみずみずしく、ことさらスカベンジャーを補給しなくてもよいのかもしれません。しかし、そういった人は稀で抗酸化能力が人並みなら、肌に老化現象が現れるのはそう遅い時期ではありません。肌は20歳を過ぎると衰え始めるともいわれていますから、今すぐにでもスカベンジャーの補給を考える必要があるのです。


■ 低分子抗酸化物の補給
私達が食物からとるべきスカベンジャーは、「ビタミン」や「ミネラル」などのいわゆる低分子抗酸化物と呼ばれているものたちです。体内で作られる酵素系やタンパク質系のスカベンジャー達は、たとえ化学的に同じ物をつくって食べたとしても、分子が大きすぎて腸から吸収できませんが、低分子のスカベンジャーならたやすくからだに取り入れることができるのです。その代表は、ビタミン類やミネラルなどで酵素系スカベンジャーを助けて働いたり、自分自身が積極的に活性酸素を消去したりと、とても重要な役割を果たしているのです。

犬や猫などは、自分の体内でビタミンCやビタミンEを合成することができるため、必要なときに必要な量のビタミンがからだの中でつくられます。しかし、私達人間は、進化の過程でその能力を失ってしまい、常にビタミンを食物から摂取しなければなりません。

スカベンジャーを十分補給すれば、活性酸素に対するからだの防衛力を高まります。それによって、肌はみずみずしさを取り戻し、弾力や張りを維持することができるのです。


■ ビタミンE(若返り効果抜群)
<特徴>
天然のビタミンEには、α型・β型・γ型・θ型など8種類が混在していることが知られています。それらのうち、からだに必要なのはα型だけで、体内に吸収されるとタンパク質と結びついて運ばれ、各部の細胞に届けられます。(その他の物は、いったん肝臓に運ばれた後胆汁に混じって排出されてしまいます。)

ビタミンEは脂溶性(油に溶ける)なので、脂質でできている細胞膜や角膜などの生体膜の中が主な働き場所です。そこで活性酸素に出会うと、積極的に電子を与えて、活性酸素を消去していきます。多価不飽和脂肪酸でできている生体膜は、活性酸素に攻撃されると過酸化脂質に変わりやすいため、ビタミンEの働きはとても重要なのです。別名「若返りビタミン」と呼ばれるのも、この過酸化脂質ができるのを防ぎ、細胞をいきいきとさせる仕事をしているからです。

ビタミンEの抗酸化能力は大変優れていて、けがなどの傷跡がケロイド状に醜く残るのを防いだり、やけどの炎症を沈めて治りを早めたりします。患部に発生した大量の活性酸素を消去する力が強いことの証明といってよいでしょう。
<欠乏した場合>
ビタミンEが欠乏すると、老化色素(リポフスチン)の合成が促進するため、肌にシミ・色素沈着、ソバカスが増える原因となります。また、適量のビタミンEにはガンを抑制する作用も認められていますが、錠剤などで過剰摂取すると、逆に発ガン性が高められるという指摘もあり、注意が必要です。

ビタミンEを多く含む食品には、アーモンド・大豆・小麦胚芽などがあり、その他に健康食品も多数出回っていますが、天然のものと比較すると、化学合成品はからだに吸収されにくく、効果があまり期待できません。よく目にする健康食品で「天然型」とうたわれているものも化学合成品にかわりはありませんから同様です。

成人女性の1日の必要量は約7mgですが、抗酸化力を強化するためには、天然ビタミンEを含む食品を積極的に食べ、さらに多く摂取したいものです。
<ビタミンE(α型)を多く含む食物>
・ヒマワリ油(38.7) ・アーモンド(31.0) ・綿実油(28.3) ・小麦胚芽(26.7)
・ヘーゼルナッツ(22.1) ・アンコウの肝(13.8) ・ピーナッツ(11.7) 
・タラコ(10.4) ・シシャモ(4.8) ・焼き海苔(4.6) ・ウナギの蒲焼き(4.9)


      

(数値は可食部100g当たりのmg)
1日の必要量は1.0〜1.4mgとされているが、
活性酸素対策には10mg以上は摂取したい


■ ビタミンC(抗酸化力強化の要)
<特徴>
ビタミンCは「アスコルビン酸」ともいい、私達に最も馴染みのあるビタミンです。魚の焼けこげに含まれている悪名高きニトロソアミンという発ガン性物質を除去する作用を初めとし、からだの免疫力を高めて感染症を防ぎ、様々な病気から守ってくれる頼もしい仕事人です。

中でも注目すべきことは”活性酸素の消去作用”です。ビタミンCは、スーパーオキシドや一重項酸素に電子を渡し、活性酸素を消去してくれるのです。のみならず、肌のコラーゲンの生成を促し、弾力性を保持して、シワを防ぐ効果も与えてくれます。

厚生省の基準ではビタミンCの1日の必要量は約50mgとなっており、これはおよそレモン1個分に相当します。一方この量では全然足らず、本当は2000mgは摂取すべきだとする説もあります。特に抗酸化力を強化するためにはそれなりの量をとる必要があるといえます。欠乏は、必ず肌に悪影響を及ぼすからです。しかし、2000mgといえば毎日レモン40個も食べなければいけません。こうなると野菜などの生鮮食料品だけからとるのは不可能で、錠剤や健康食品に頼らざるを得ません。なるべく化学合成品でも吸収率のよい天然タイプのものをおすすめいたします。
<ビタミンCは壊れやすい>
ビタミンCは、非常に壊れやすい物質であることを承知しておいてください。たとえば、ホウレン草はゆでるとビタミンCの量が半減し、さらに水にさらすと4分の一になってしまいます。またタバコを1本吸うと約25〜100mgのビタミンCが破壊されると計算されています。車の排気ガスや工場の煤煙に含まれる一酸化窒素もビタミンCを壊します。これらも考慮に入れて、ビタミンCを多めに摂取する必要があるといえます。ただし、1日5gとか10gとかビタミンCだけを継続して多量に摂取してしまうと弊害もあるという報告もあるので過剰な摂取は注意が必要です。
<ビタミンCを多く含む食物>
・グァバ(270) ・パセリ(200) ・ブロッコリー(160) ・芽キャベツ(150)
・ニガウリ(120) ・スダチ(110) ・干しノリ(100) ・レモン(90)
・シシトウガラシ(90) ・小松菜(75) ・イチゴ(80) ・カブの葉(75)
・キウイフルーツ(80) ・柿(70) ・ピーマン(80) ・ダイコンの葉(70)

         

(数値は可食部100g当たりのmg)
1日の必要量は50mgとそれているが、
活性酸素対策には2000mgを摂取したい


■ βカロチン(老化とガンを予防)
<特徴>
ニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれている「βカロチン」は、これらの野菜の濃い色の正体です。その抗酸化力はビタミンEにも匹敵し、ビタミンCやEと協力して、活性酸素による酸化の害を防ぎ、「老化」を防止します。ついでに付け加えれば、ガンの予防効果も注目されており、血液中のβカロチンの含有量が少ないと発ガン率が増加することが確かめられています。

また、ビタミンAですが、βカロチンが腸に吸収されるとき、体内にAが不足していると、βカロチンの一部がA(またの名を”レチノール”)に変わりますので、ビタミンAはβカロチンの分身なようなものです。このビタミンAも強い抗酸化力を持ち活性酸素を除去し、皮膚や粘膜がカサカサに乾燥するのを防ぐ働きがありますし、ビタミンCを酸化から守り、老人斑を除去する能力も認められていますので、シミ・色素沈着対策には有効です。このβカロチンとビタミンAは、共に脂溶性のため、ビタミンEと同じく生体膜の中で仕事をしており、脂質が過酸化脂質に変わるのを防いでいます。ただβカロチンからビタミンAへの変換効率はそれほどよくないので、Aの摂取は別に考えた方がよさそうです。

ビタミンAはある程度からだにためておくことができるので、毎日とる必要はありません。過剰にとると様々な障害を引き起こす可能性があります。一般に成人で1日に5万IU以上を摂取し続けると、肌に発疹ができたり、嘔吐、下痢、頭痛、生理不順、肝臓肥大などの症状が出る可能性が指摘されています。
<生野菜ではからだに吸収されにくい>
1日のβカロチン摂取量の目安は、成人女性でおよそ10〜50mg。ニンジン1本半分といったところですが、色々な緑黄色野菜を取り混ぜて調理するべきでしょう。このβカロチンの仲間には、αカロチン・リコペン・ルテイン・クロシンなど様々あり、それぞれに有用な物質が含まれているので、食べる野菜の種類を増やすことは大変に重要なことなのです。

ただし、脂溶性のため、生野菜ではさほどからだに吸収されません。ごま油で炒めたり、サラダにはオリーブオイルをかけたりしてください。ビタミンCと違って、加熱などによって有効成分が壊れるということが少ないので、ニンジンやカボチャ、シュンギクなどはサラダより煮物、炒め物向きといえます。
<βカロチンを多く含む食物>
・焼きノリ(25000) ・アオノリ(22000) ・シソの葉(8700) ・パセリ(7500)
・ニンジン(7300) ・アシタバ(3700) ・シュンギク(3400) ・ニラ(3300)
・小松菜(3300) ・アサツキ(2300) ・ホウレンソウ(3100) ・カボチャ(620)

      

(数値は可食部100g当たりのμg)
1000μg=1mg
1日の必要量は10〜50mgとされている。
過剰摂取しないこと。


■ ビタミンB2(美肌と髪の健康)
<特徴>
ビタミンB2は、「リボフラビン」とも呼ばれ、過酸化水素を消去する酵素系スカベンジャーのグルタチオンペルオキシダーゼを活性化し、過酸化脂質を片づける働きの手助けをします。そのため、特に肌や髪、爪などの健康を保ち、生き生きとさせる作用があるといわれています。

ビタミンB2の必要量は1日に1.0〜1.4mgとされていますが、活性酸素としては10mgは摂取して強化したいものです。
<その他のビタミン類の特徴>
@ビタミンB3(ナイアシン)
ナイアシンの成分の”ニコチン酸”は、ビタミンCがビタミンEに電子を与えてラジカルになったとき、これに電子を渡してビタミンCを再生し、スカベンジャーのリサイクルの大事な役目を果たしています。1日の必要量は12〜18mg。

AビタミンB6(ピリドキシン)
老化を防ぐ”核酸(RNA)”の正常な合成を促進します。核酸とは細胞内にあり、タンパク質の合成に関わる重要な物質で、RNA(リボ核酸)と遺伝情報を持つDNA(デオキシリボ核酸)があります。1日の必要量は1.6〜2.0mg。

BビタミンB13(オロチン酸)
老化を予防します。ただ、B13に関してはまだ不明な点が多いのが現状です。

CビタミンB15(パンガム酸)
ビタミンEに似た抗酸化効果があり、環境汚染物質から気管支や肺を守ります。特に、ビタミンAとEと一緒に摂取すると効果が上がります。また細胞の寿命をのばす作用があることも知られています。

これらビタミンBの仲間は水溶性で、余分に摂取した分は尿となって排出されるため、毎日摂取するのが望ましく、またビタミンB群は、それぞれを単独に摂取するよりも、複合してとった方がはるかに効き目があることがわかっています。
<ビタミンB2を多く含む食物>
・ヤツメウナギ(6.00) ・焼きノリ(3.20) ・牛レバー(3.00) ・鶏レバー(1.80)
・干しシイタケ(1.70) ・黒キクラゲ(1.10) ・乾燥ワカメ(1.15) 
・ウナギの蒲焼き(0.74) ・ウニ(0.65) ・ウズラの卵(0.72) ・シジミ(0.65)


      

(数値は可食部100g当たりのmg)
1日の必要量は1.0〜1.4mgとされているが、
活性酸素対策には10mg以上は摂取したい


■ ミネラル(ビタミンCの名パートナー)
<特徴>
ミネラル分は、からだの生理機能の調整役として近年とみにその重要性が指摘されています。その中でも、セレニウム・銅・亜鉛・マンガン・マグネシウム・鉄などは、スカベンジャーのパートナーや補佐役としても活躍し、活性酸素の消去になくてはならないミネラルで、これらの補給なくしては、肌の健康を守ることはできません。

たとえば、酵素系スカベンジャーのグルタチオンペルオキシターゼは、ミネラルのセレニウムを持って、過酸化水素を消去したり、過酸化脂質を分解したりしています。これがなければ丸腰の役立たずになってしまうのです。銅や亜鉛も同じです。これらはSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)のもとで働き、スーパーオキシドを過酸化水素に変える作用に貢献しており、このSODの中には、マンガンも持っています。

銅やマンガンは、からだがビタミンCを使うのに、またマグネシウムはビタミンCの代謝に欠かせない物質ともされており、これらはビタミンCのパートナーともいえるものですし、鉄はビタミンB類の代謝に関係する一方、皮膚の血色をよくする作用がありますから、これらのミネラルの欠乏は、からだにとって大問題となるのです。
<ミネラルは必須微量栄養素>
ミネラルの1日のおおよその必要量は、セレニウムが50〜100μg、銅が1.5〜3mg、亜鉛が10〜15mg、マンガンが2〜4mg、マグネシウムが250〜350mg、鉄が10〜15mgといったところです。ただ、積極的な活性酸素対策を考えるとなると、それぞれ1.5倍から2倍の量が必要で特に女性の場合、鉄の1日の消費量が男性の二倍なので、鉄分が不足しがちです。鉄は、からだの各部に酸素を運ぶ赤血球に含まれる大切な栄養素でもありますので、不足すると女性特有の貧血の原因になります。

からだの抗酸化力を高めるためには、ミネラルを十分に摂取する必要があるのですが、ミネラルは必須微量栄養素といって、わずかな量は必ずとらなければならないものの、とりすぎると逆に毒性が出る物質ですから、健康食品・錠剤などで補給する場合は、過剰摂取に気を付けてください。
<ミネラルを多く含む食物>
○セレンを多く含む食物[70〜120μg]
・カキ(64.6) ・大麦フレーク(64.3) ・牛レバー(44.3)

○銅を多く含む食物[3〜4mg]
・カキ(3.5) ・干しエビ(3.0) ・ココア(3.8)

○マンガンを多く含む食物[3〜5mg]
・ワカメ(4.2) ・味付けノリ(3.9) ・ゴマ(3.2)

○亜鉛を多く含む食物[15〜30mg]
・カキ(40) ・煮干し(7.2) ・カシューナッツ(5.4)

○マグネシウムを多く含む食物[300〜400mg]
・アオノリ(1300) ・コンブ(700) ・ココア(440)

○鉄を多く含む食物[10〜20mg]
・ヒジキ(55.0) ・ハマグリの佃煮(38.3) ・黒キクラゲ(44.0)


   

[活性酸素対策で摂取したいミネラル量]
(数値は可食部100g当たりの量)


■ タンパク質(美しい肌を維持)
<特徴>
タンパク質はこれ自体に抗酸化力があるわけではありません。たとえば、紫外線に当たり発生した活性酸素によって皮膚が傷ついたとします。そうして細胞が過酸化脂質に変わり、シミ・色素沈着、ソバカスができたり、肌が弾力性を失ってシワが刻み込まれたとき、それを修復する材料は何でしょうか。
それが「タンパク質」です。
この修復材料が不足すれば、肌にシミが残り、シワが刻み込まれてしまいます。
また、けがをしたり、虫に刺されたりとき、傷口には白血球の仲間が大量に集まり、侵入してくる細菌やカビなどを撃退するために、せっせと活性酸素を噴射して戦います。その際、まわりの細胞が活性酸素の攻撃の巻き添えを食うために、患部が炎症を起こすわけですが、そうした白血球と侵入者との戦いが一段落した後、壊された細胞を修復し、肌を元通りにする材料も、やっぱりタンパク質なのです。これが不足すると、みにくい傷跡が残りかねません。

タンパク質が必要な理由はほかにもあります。私達の体内でつくられるスカベンジャーには酵素系スカベンジャーの”SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)”、”カタラーゼ”、”グルタチオンペルオキシダーゼ”と、タンパク質系スカベンジャーがあったことを思い出してください。実はこの酵素もタンパク質でできているため、これらのスカベンジャーをつくっているのはすべてタンパク質なのです。つまり、タンパク質がなければ、私達の抗酸化力はゼロに等しくなり、活性酸素に対してまったくの無防備で、やられ放題になってしまうのです。これでは、肌を守るどころか、からだはすぐにも病気になってしまいます。
<プロテイン・スコア>
では、どのようなタンパク質を優先的にとればよいのでしょうか。それは「必須アミノ酸」を多く含んだ良質のタンパク質です。アミノ酸とは、タンパク質の部品となるもので、人間のからだに必要かつ体内で合成できないものが「必須アミノ酸」なのです。ヒスチジン・イソロイシン・ロイシン・リジン・メチオニン・フェニルアラニン・スレオニン・トリプトファン・パリンの九種類で、人間はこれらを必ず食品から摂取しなければなりません。

しかし、これらのアミノ酸を同量ずつ食べればよいかというと、そうではありません。どのアミノ酸をどのくらい摂取すればよいかという理想的な比率があるのです。食品に含まれているタンパク質の利用価値を数値で表したものを「プロテイン・スコア」といい、この数値が高いものを積極的に食べるのがよいとされています。

からだをつくる基本となっているのがタンパク質である限り、「プロテイン・スコア」の高い良質のタンパク質をとってこそ、美しい肌が維持されるといえます。
<良質タンパク質を多く含む食物>
・鶏卵(100) ・サンマ(100) ・鶏レバー(93) ・牛乳(85) ・鶏肉(84)
・牛ロース(84) ・白米(81) ・アジ(78) ・プロセスチーズ(74)
・木綿豆腐(67) ・ジャガイモ(67) ・トマト(51) ・アサリ(66) ・ミカン(40)


      

      

     

(    )内はプロテイン・スコア
この数値が大きいものほど良質タンパク質


■ 抗酸化物が含まれるその他の食物
●緑茶・紅茶・ウーロン茶
緑茶・紅茶・ウーロン茶などのお茶は、同じ葉からできています。お茶には若葉を使用していますが、摘んだ若葉を蒸した後に火にかけ、乾燥させながら手で揉むと緑茶ができます。
一方、若葉を発酵させると紅茶となり、また半分発酵した段階で加工するとウーロン茶になります。
お茶にはカフェインとビタミンCが含まれていることはよく知られていますが、そのほかにお茶の渋みのもとであるカテキン(ポリフェノールの一種)という抗酸化物質も含まれています。なお、このカテキンは紅茶やウーロン茶では発酵の過程で半減してしまいます。
ゴマ
ゴマの主成分は、脂質とタンパク質、それにカルシウムです。ごまの脂質はオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸がほとんどで、コレステロールを低下させる働きがあります。また、ゴマのタンパク質は必須アミノ酸を含む良質なものです。さらにビタミンAとビタミンB1、それにカルシウムも豊富に含んでいます。
その上また、最近になって「セサミノール」という抗酸化物質が含まれることがわかったのです。セサミノールは肝臓での様々な化学反応の過程で生成される大量の活性酸素を除去する作用があります。
サケ・イクラ・エビ・カニ
アスタキサンチンという抗酸化物質は、βカロチン・リコペンなどとともに、動物や植物の黄、緑、橙、赤、紫の色素の総称であるカロテノイドの仲間です。アスタキサンチンは海洋生物の赤い色素の中に含まれており、サケ・イクラ・鯛の赤い色だけではなく、エビやカニの甲羅の赤い色にも含まれています。
アスタキサンチンはビタミンEと同じように脂溶性の抗酸化物質です。つまりアスタキサンチンが活性酸素の害を除去するのに自分自身が酸化してラジカルになるのです。従って、エビやカニを食べるときは、ビタミンCなどの水溶性の抗酸化物質を豊富に含まれる食品といっしょに食べることが大切です。
赤ワイン
赤ワインにはぶどうの果実に含まれているポリフェノールという抗酸化物質が入っています。そのうえ、果皮や種子、さらにぶどうの房がついている小さな枝(果こう)、そして若干ではありますが熟成用の木の樽から溶け込んでくる成分まですべてがいっしょに発酵されます。そのため各種のポリフェノールが多量に含まれているのです。
一方、白ワインは醸造過程で果実だけが使われ、果皮・種子・果こうなどは含まれません。したがってポリフェノールの量は赤ワインと比べて10分の一で、抗酸化物質の効果も約十分の一しかありません。
ココア・チョコレート
ココア・チョコレートは栄養価の高い食品として昔から知られていますが、それだけではなく、ポリフェノールという抗酸化物質が含まれているのです。そのうえココアには免疫調整作用もあるといわれています。また、ココアにはパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸の3種類の油が含まれています。パルチミン酸とステアリン酸はコレステロールを上げるといわれる飽和脂肪酸ですが、オレイン酸はコレステロールを上げないという特徴があります。つまり過剰に飲まなければコレステロールは上がりません。ココア100gの中には約4gの食物繊維が含まれており、体内の余分なコレステロールの排泄、便秘の解消、大腸ガンの予防にもなりまする

      


■ 反「活性酸素」生活のススメ
「活性酸素」から肌を守り、老化を防ぐ第一の方策は”食べ物からスカベンジャー(抗酸化物)を積極的に摂取する”というものでした。それはいうなれば、からだを内部から強化し、「酸化」されない抗酸化力を身につけるというやり方です。体内でいくら活性酸素が発生しても、それを片っ端からどんどん消去することができれば、文字通り「活性酸素なんて怖くない」のです。

それに対して、もう一つの方策は、”活性酸素の発生そのものをおさえる”という予防作戦です。活性酸素の発生源には、私達の日頃の生活のしかたや趣味・嗜好によるところも少なくありません。それらに注意して、なるべく活性酸素を発生させないようにするわけです。
<安全な化粧品の選定と正しいスキンケア>
「良質の基礎化粧品」には、肌を守り、みずみずしさを保つのにかかせない効果が期待できます。
しかし、その一方で「洗顔だけで、肌になにもつけないのが最良のスキンケアだ」と主張する人もいます。前項で粗悪な化粧品に関するご説明(化粧品についてを参照)をしていますが、たしかに粗悪な化粧品が皮膚の新陳代謝を邪魔し、皮脂や汗の分泌を阻害させている実態があるから、このような意見がでても不思議ではありません。一体、どちらの言い分が正しいのでしょうか?

もし、身のまわりの生活環境が健康的で安全なものであったとしたら、ビタミン・ミネラル類の栄養を補給し、からだの抗酸化力を高めるだけで十分なのかもしれません。しかし今の世の中、私達は排気ガス、工場煤煙等に汚染され、1日外を歩いた後でおしぼりで顔を拭くと真っ黒になります。それに加え年々強力になる紫外線、毎日の食事に関わる残留農薬、食品添加物など肌に悪影響を及ぼす要因は枚挙にいとまがなく、昔とはくらべものにならないほど肌は痛めつけられているのです。

このような環境では、毎日行う「化粧品」で肌をガードすることは、必要不可欠ではないでしょうか。
そのためには、冒頭に述べたように、「良質の基礎化粧品」であることが大前提になることはいうまでもありません。では良質の化粧品とはどれをもって良質というのでしょうか。もちろんその化粧品がうたう”効果”が現れないものは論外ですが、たとえ効果があったとしても、有害な添加剤を含まないものが「良質」の重要ポイントとなります。有害な添加剤とは石油由来の化学物質や旧表示指定成分などがあげられます。・・・前項「化粧品について」を参照。有害な添加剤はその毒素が体内に侵入すると、活性酸素の大量発生源となり、肌を守る化粧品が結果的に肌を傷つける化粧品となるからです。

そしてもう一つが正しいスキンケアをおこなうことです。正しいスキンケアとは何かというと、洗顔でほこりやアカ等を落とし、化粧品では水分の補給と適度な油分を補って水分の蒸発をおさえることつまり、「洗顔」「保湿」「保護」この3点をケアすることが基本となります。いろいろな種類の化粧品を使ってかえってお肌にダメージを与えている人も多いと耳にします。毎日の行うスキンケアだからこそシンプルなケアであれば、長続きしお肌も良い状態になります。複雑なスキンケアはストレスの原因にもなり、活性酸素発生の要因にもなってしまいます。

<お勧めスキンケア化粧品>

●抗酸化レベルの高い天然物が原料として開発されたスキンケア化粧品「マナ・ウォーターゲル」

洗顔後、マナウォーターゲルを適量、素肌に塗るだけでスキンケアOK。この2ステップケアが元々貴方が持っている自然に美しくなる力(恒常性)を引き出してくれるのです。


<食品添加物・残留農薬>
「添加剤」といえば肌に塗る化粧品より、口から入る「食品添加剤」の方が、さらに危険といえるでしょう。この食品添加剤は有力な「活性酸素」の発生源であるため、大量摂取は老化を早め、確実に健康を害することになります。

今や添加剤はありとあらゆるものに含まれており、使用していないものをスーパーの棚から探し出すのは容易ではありません。魚肉ねり製品(カマボコ等)、食肉製品(ハム等)、魚卵製品(たらこ等)、漬け物類、清涼飲料水、スナック菓子類など、ふんだんに添加剤が使用されている危険製品です。これらを食卓から追放し、自然の素材を使って家庭で調理したもの食べることができたなら、健康的な肌をつくることは可能でしょう。

しかし、そう理想通りにいかないのが、現代社会で、それでは野菜や果物などの自然の食材なら安心かというとそうではなく、今度は「残留農薬」を心配しなくてはなりません。この農薬は添加物よりはるかに恐ろしい劇物ですので、これらをできるだけ除去しなければ、せっかくの天然素材も加工食品より有害な食べ物になってしまうのです。中でも、最も有害性が心配されているのが、「ポストハーベスト」農薬です。これは農作物の収穫後にかける農薬のことで、お店に並ぶまでに害虫や酸化を防いだり、品質を保持するのに使用されるため、最後まで残留している確率がとても高いといわれています。

一例をご紹介しますと、バナナがその良い例です。一昔前ならバナナは買って二、三日すればすぐ黒くなってしまいましたが、最近のバナナはそうではありません。殺菌剤で満たされたプールにつけられた後、さらに殺虫スプレーされているため、なかなか傷まないのです。しかもここ数年、殺菌剤の濃度がより高くなっている疑いが強いといわれています。
この農薬汚染の状況は、野菜の場合でも何ら変わりません。中でもワースト3は、ミツバ・青じそ(大葉)・セロリと言われ、殺菌剤が多量に検出されています。

ビタミンは有力なスカベンジャーで、それを摂取するために私達は果物や野菜をたくさん食べる必要があります。しかし、それによって農薬が口に入るなら、そちらの方がよほど健康に悪いといわざるを得ません。そこでなるべく農薬が口に入らないように各人で工夫する必要があります。
キャベツやレタスなどの葉を巻いた野菜は、外側の葉を何枚か捨て、果物やトマトなどは皮をむくと、農薬をずいぶん減らすことができます。また、茹でたり、焼いたりすると、農薬をある程度とばすことができるので、生野菜のサラダを食べるより、煮物・炒め物の方がオススメです。

近年、信頼できる農家と契約し、そこから無農薬の農作物を直接購入するシステムを利用するご家庭が増えており、それも有効な対策の一つといえるでしょう。


<規則正しい生活>・・・日常生活での小さなケアを継続することで大きな効果を生む
日焼けは絶対禁物
再三再四述べてきましたが、日焼けは絶対に禁物です。というのも、日焼けは過度に活性酸素を発生させるため、私達のからだの老化を早めるのはもちろんのこと、肌にとっても最大の敵となるからです。やむなく長時間太陽にさらされる場合は、化粧やUVケアなどでお肌を保護したり、ビタミンをとるなどして備えるぐらいの配慮が必要です。

ただし、太陽の光をまったく浴びてはいけないということではありません。紫外線は皮膚の脂質に当たって、ビタミンDを合成して、骨を丈夫にする働きをするもので、このビタミンDが不足すると骨軟化症や骨粗鬆症になる恐れが出てくるからです。紫外線は、傘や帽子などで防御しようとしても、道路や建物に反射され、からだに当たるのを完全には防ぎ切れません。しかし、その程度の紫外線なら、かえってからだの健康に必要だということで、重要なのは、あえて直射日光に素肌をさらさないということなのです。

過激なスポーツは控えましょう
活性酸素の発生機会は、呼吸すること自体にもあります。ですから、激しい運動をすればそれだけ大量の酸素を消費することになり、体内で大量の活性酸素が発生することになります。その意味では、「ジョギング」も手放しですすめられるものではなく、それも交通量の多い排気ガスに満ちた道路では、極めて危険大と言わざるを得ません。やはり、運動やスポーツは環境の良い場所で、軽く汗を流す程度におさえて体力と健康を維持するというのが正しい楽しみ方といえるのではないでしょうか。

ストレス解消法を見つけよう
なぜ「ストレス」という精神的な作用が活性酸素の発生要因になるのでしょうか。「ストレス」とは、元来、外部の刺激に対してからだが危険を感じて身構える防衛反応です。この時、体内では心拍数が増加し血圧が上昇します。その結果、血流の流れが極端に少ない状態になったり、急に流れたり(再灌流)するときに「活性酸素」が生じてしまうのです。そこでなるべくストレスを溜め込まないよう、自分なりのストレス解消法を見つけることをオススメします。

睡眠はたっぷりと
からだの新陳代謝が活発に行われるのは、夜寝ているときで特にPM10時からAM2時までの間といわれています。睡眠時間を十分にとらないと、皮膚の新陳代謝に支障をきたし、肌荒れの原因になります。加えて、ストレスの最も有効な解消法が「睡眠」であることも合わせて考えれば、ないがしろにはできません。また、就寝前には必ず化粧を落とし、洗顔をして汚れをきれいに洗い流してください。ちりやほこりなどの汚れ肌への刺激となり、皮膚についたままの化粧品は新陳代謝の妨げにもなるからです。





肥満とダイエットは・・・
肥満はからだについた余分な脂質が活性酸素の標的になりやすく、過酸化脂質に変わってしまう危険があり、そのためにはバランスのとれた食事とともに、適度な運動も必要といえます。「私はダイエットしてやせているから大丈夫」と思っている女性も多いでしょうが、でも、実はこれも”しすぎ”は要注意です。
もともと健康体で、肌に張りや潤いもあった人が、ダイエットによりからだに必要な栄養をとらないがために、皮膚の老化を招きシミやシワを作ってしまうケースが多々あるものです。何事も”しすぎ”はからだに負担をかけある種の弊害を生じさせてしまうようです。






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