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活性酸素について
活性酸素の正体 | 活性酸素から身を守る | 活性酸素豆知識
活性酸素の研究は、1950年(昭和25年)にアメリカの生化学者フリードリッヒらの研究からスタートし、1969年に弟子のマッコードの活性酸素を取り除く性質のある抗酸化酵素(SOD)の発見へと発展し、ここ10年間で世界中で研究が加速度的に進み活性酸素の性質やその恐ろしさが徐々に解明されてきました。 「活性酸素・フリーラジカル」は医学界でも近年とみに注目されている分野です。「酸化作用」がからだの細胞や種々の組織に害を及ぼすことは十年以上も前から指摘されていたことですが、「活性酸素」をはじめとするフリーラジカルについての詳しい研究が進むにつれて、その害が広範囲に渡って悪影響を及ぼしていることが、しだいに明らかになってきたのです。
ふつう「さび」と言って、一番先に思い浮かべるのは古くなった鉄釘などの表面が赤くガサガサになる赤さびでしょう。これは鉄が空気中や水中の酸素と反応し、鉄の表面が赤さびという物質に変化(酸化※)したのです。しかし、からだがさびるといっても、腕や足が金属のようにボロボロになるわけではありません。ここで言う「さびる」とは、細胞レベルでの話で細胞が酸化することを意味します。
何よりもまずきちちんと理解してほしいのは、「活性酸素・フリーラジカル」とは、からだを活性化する酸素のことではなく、意味としてはまったく正反対の酸素自身が活性化して、”からだを傷つける酸素”であるということです。「活性酸素」はその強力な酸化力でもって肌にシミやシワをつくり、内臓に障害を与え、果ては老化やガンまでももたらす、生命にとって最大最強の敵なのです。しかし同時に、酸素は私達、生物が生きていく上で絶対なくてはならない気体であり、いうなれば”命の水”ともいえるのです。では一体、「活性酸素」とは何者なのでしょうか。また、「活性酸素」と普通の「酸素」はどこがどう違うのでしょうか。これらのことを理解するには何はさておき、「酸素」という気体(物質)についての生い立ちや性質など正しい知識を知ることが必要です。
昭和30年頃まで、未熟児として生まれてきた赤ちゃんが失明する”未熟児網膜症”という病気が続発していました。自力で呼吸することができない未熟児を特別な保育器の中に入れ、酸素吸入をして助けるという処置方法は幼い命を救う最善の策であったはずなのですが、実は高い濃度の「酸素」が赤ちゃんの網膜を傷つけるという恐ろしい副作用を起こしていたのです。
活性酸素は不対電子を持っているため、近くの分子や原子から電子を強奪します。これが「酸化」です。すると今度は、電子を奪われた分子自体が不対電子を持つことになりますので、一転、被害者が加害者に立場を変え、周辺の分子を襲って電子を奪い取ります。そして、その分子がまた隣の分子を襲って・・・・・・と、このように活性酸素が発生すると電子の強奪合戦が連鎖反応的に広がることになります。
以上のように活性酸素は「スーパーオキシド」「過酸化水素」「一重項酸素」「ヒドロキシルラジカル」の4種類でファミリーを形成しています。そして、これらは私達のからだの中で互いに変身を繰り返しているのです。たとえば、スーパーオキシドが過酸化水素に形を変えたり、過酸化水素がヒドロキシルラジカルになったりというのがそれで、電子のやりとりで頻繁に変化しているのです。
これまでの説明からでは、「活性酸素」はどう転んでも憎むべき悪玉としか思いません。本当にそうなのでしょうか。よく調査してみると話はそう簡単ではないようなのです。
私達が今現在、呼吸している行為自体にも、活性酸素の発生過程が含まれています。私達は空気中の酸素を吸って呼吸をしていますが、からだに取り込んだ酸素の2%が活性酸素になると考えられているからです。
活性酸素を除去するスカベンジャー(抗酸化物)軍団の中で、最も重要な位置を占めるのが、「酵素」の仲間達です。
活性酸素の怖さをズバリ言えば、”酸化の恐怖”です。では、この恐ろしい活性酸素はどういうときにつくられるのでしょうか。活性酸素を生み出す条件は、いろいろと考えられています。
シミ・色素沈着は強力な紫外線に当たったときできることは皆さんもご存じかと思います。
繰り返し紫外線を浴びることにより、皮膚は老化し、しだいにシワも刻み込まれていきます。この原因となるのも活性酸素で皮膚の表皮や真皮を支える土台となっている”コラーゲン”というタンパク質や弾力繊維の”エラスチン”が、紫外線によって発生した活性酸素によって酸化されるからです。
アトピー性皮膚炎は、今や、幼児期における日本人の国民病の様相を呈しています。そして、その患者数の急激な増加の歩みは、日本の高度経済成長と足並みを揃えてきました。アトピーをはじめ、皮膚疾患はとりわけ発症原因を特定することが難しいのですが、現在、アトピーが食品の安全性やハウスダスト(ダニ)などの問題を含め、生活環境の悪化によってもたらせたものであることを疑う人は少ないでしょう。
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