
小児科ってなに?
小児科は子どものための診療科です。子どもの病気に対して内科的にお薬で治療
したり、予防接種や乳児健診をするところです。小児科に関してはいろいろな解釈
をする方が多くいます。
特に気になるのは、お子さんが病気になると親の都合で近くの内科(成人をみる
ところ)や外科(外科的治療をするところ)に行き診察を受け、治らない悪化したな
どの理由で小児科へ来られる場合があります。
これは決して稀な話ではなく日常よくあります。小児科医からすれば全く理解に苦
しむと同時に怒りを覚えます。
よほど特殊な事情がなければ、子どもが病気になったときは小児科へ行きましょ
う。
小児科医は医学部を卒業してから小児医療のトレーニングを積んだ、子どもの
医療の専門家です。子どもの病気全般にわたって知識,経験を持っています。「あ
そこの先生は小児科じゃないけど、子どもも診てくれる」と言う親がいますが、これ
は診てくれるだけで全く間違った考えです。
また、小児科専門医以外の先生は子どもがきても何でも診る時代はすでに終わ
っています。
心ある先生は子どもは小児科へ行きなさいと指導すべきです。よくある若い両親
の質問で、「小児科へ子どもを連れて行くのはどんなときか?」があります。
親からみて病気で心配、かわいそう、早く治してあげたいという自然な感情が起
これば小児科へ行くときです。決して小児科は敷居の高いところではありません。
次に問題になるのは小児科医院の選び方です。医者側からみたおすすめ医院
についてお話します。
これは小児科に限らず一般的な基準です。まずは専門の診療科目がはっきりし
ているかどうかです。
小児科であるなら小児科という文字が医院の名前にあるかどうかです。よくある
のは内科・小児科という看板です。これは内科専門の先生が小児科も少しは診れ
ます程度とお考えください。
診療科目が医院名になく医師名や地名にクリニックや医院をつけ、診療科目が
何種類も横に書いてあるような医院は専門が不明です。避けたほうがいいかもし
れません。
現在の医師会では認定医や専門医の資格がある診療科目のみをいわゆる標榜
科目として届けるよう指導しています。そんな中、欲張って五つも六つもの科を一
人の医者で診療するのは不可能でしょう。営利目的第一といえます。
小児科医院を選ぶ最低基準は小児科専門医であることです。医院の看板もチェ
ックポイントです。街中のいたるところに電柱広告や大きなたて看板を出していると
ころは避けたいです。
当然、広告には経費がかかります。一定の費用を出し続けているわけで、どんな
立派な医師でも看板経費のもとはとるみたいな邪念が生じ診療に影響します。
口コミはかなり有力な情報です。すでにかかっている医院の生きた情報です。親
が小児科を選んだ理由のトップ(80%)は口コミというデータがあります。
電柱看板・広告で選ぶ人は数%です。医院の建物が立派や豪華だから選ぶ場
合もあると思いますが、それだけ経費がかっていますので、経費計算という邪念が
診療に影響するかもしれません。
最後に医者選びで大切なのは相性でしょう。患者と医者の関係も一種の人間関
係といえます。相性が良くなければ信頼関係も築けず、良い医院とはいえないかも
しれません。相性が合う医師をさがすことも必要です。
患者と医者との信頼関係がなければ、医療は成立しません。
ここに書いたことは医院経営マニュアルや統計データをもとにまとめました。
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