2005.春
新しいコラム
です.
宜しくお願い
します私のキャンピングカーはトヨタ コースターというマイクロバスを改造したもの。
広い2段ベッドが気に入っています。ダイニングと分かれて、2ルームタイプになって
いるところもグッド。静岡県のキャンピングカー製造会社にて購入した全長6.25M、
全巾2.05M のジーゼルエンジン車。これが2代目のキャンピングカーになる。
温泉街で時々、旅館の送迎バスと間違われて手を上げられたりするのも、ご愛嬌
なのです。
3月20日
桜を迎えに
紀伊半島を
目指す枕草子にある、ななくりの湯、とは今の三重県榊原温泉のことであるらしい。
その清少納言ゆかりの名湯に在る久居市営日帰り温泉、湯の瀬の駐車場に
到着したのは深夜11時過ぎ。温泉は午後9時に閉館したが、駐車場は出入り
自由の様子。場内にはすでにキャンピングカー2台が停泊していた。チャンプと
JB470が広い駐車場の両端に停まっている。照明も明るいトイレ棟も有る。
駐車場をぐるりと囲むのは桜、約60本だ。ライトに照らされた枝の先にはまだ
固いつぼみが降りだした雨に揺れている。愛車を中央あたりに停め、早速、
紀伊半島巡りの初日幕開けを祝して、発泡酒で乾杯だ。
ここは良い、湯にも入らぬ内に既に、お気に入り、に登録だ。
3月21日
榊原温泉
湯の瀬雨も上がり、天気も気分も上々。
朝10時開館を待ちかねて中に入った。60畳の大広間が二つ有る。
カバンで場所取りをすると早速風呂へ行く。露天風呂は大きな木製桶型の
浴槽だ。ぬるりとした湯が肌を嘗める。パンフレットによると泉温は24度、泉質
はアルカリ単純泉とある。清少納言の入った、ななくりの湯はもっと泉温が高い
はず。循環、加温した湯ではあるが、まずまず満足した
日中、飲んで、喰って、又風呂に入って、昼寝して夜、湯の瀬を出る。
さあ、紀伊半島をひたすら南へばく進するのだ。今夜の停泊地のあてなどない。
なんといっても、さすらいの旅なのだ。きっと桜一輪、待っていてくれることだろう。
3月22日
紀伊長島
古里温泉国道42号線、大台町道の駅、奥伊勢おおだい、で目が覚めた。昨夜の残りの
いなり鮨を朝食にして、さあ、紀伊長島を目指すことにする。まだ海を見ていない。
春の日差しに輝く太平洋と桜に対面したい。しかし天候がよくない、曇天なのだ。
紀伊長島ではオートキャンプ場で一泊しようか、と五つ星認定の孫太郎オート
キャンプ場を目指す。この時期平日でもあるので当日飛び込みでも大丈夫だろうと
判断したのだ。それにこのキャンプ場は電話予約お断り、インターネット上の予約
しか受け付けないとの事。まあ、行って見て、それから決めれば良い。
海を見下ろす、いかにもリゾートらしい環境の中、広々とした敷地の孫太郎オート
キャンプ場に到着した。朝方より又、雨が降りだした。桜は一輪も咲いていない。
いかにキャンピングカー泊でも、雨天ではキャンプ場を利用した楽しみが半減する。
くるまの中で過ごすだけなら、なにもキャンプ場に入ることもないのかな。
寒々とした人気の無いキャンプ場の中、管理棟にお邪魔してパンフレットを頂き
管理スタッフの青年と話した。料金やらオフシーズンの特典やらしつこく質問させて
頂いた。青年は一つ一つ、私の愚問に丁寧に答えてくださった。 「ありがとう」。
しかし、ここで一泊するかどうかは、朝風呂に入りながら考えよう、と決めて昼頃に
電話をすることにした。
きいながしま古里温泉に移動する。それは海の近く、ひなびた村はずれに有った。
内風呂と石造りのこじんまりとした露天風呂が有る。入浴客も少ない。循環の湯だ。
京都から同じく、くるま旅をしているリタイアおじさんと露天風呂で温泉談議をする。
おじさんの女房も温泉は嫌いではないが、彼女は車で寝泊りしながら、温泉巡り
することが嫌なので、おじさんの一人旅となったそうだ。
そうだよ、男は一人旅だよ、文句だらけの女なんか連れて行くのは腰に猫をぶら
下げて歩くようなものだよ、とか訳の分からない事を口走ったら、京都おじさんは
捨て犬みたいな哀しそうな目で遠くを見ていた。
昼過ぎに孫太郎オートキャンプ場に電話でお断りを入れたが、さあ、どうしようか、
雨はいよいよ気合を入れて降りだした。こういう時は酒で時間を打っ棄ることだ。
紀伊長島よ、さようなら、だ。
尾鷲市に来た。R42沿いにスーパーを見つけたので魚売り場に行く。小さいが鮑
が3個で700円だ。ン? ななひゃく円??勿論生きているぞ。これで決まりだ。
まぐろの中おちの刺身と鮑の刺身で飲もう。
そうとなれば、道の駅だ。目的地はR42沿い、海山町、道の駅海山。
一言で表現すると、幸せな宴だった。鮑の肝と冷酒、刺身と鮑の炊き込みご飯。
旨かったか、と聞くのはヤボだね。
深夜、移動を開始した。道の駅、熊野きのくに、に向かう。
3月23日
川湯温泉
熊野温泉朝湯は熊野市新鹿(あたしか)、のあたしか温泉を目指す。しかし、見つからない。
これは困った、と思った頃、何か不気味な建物が目に留まった。
そこだった。入り口には鎖が張られ、ゴミが駐車場に散乱している。何か見ては
いけないものを見てしまったような気がした。
さあ、次の候補は、かんぽの宿熊野、の立ち寄り湯だ。しかし、この調査能力は
大したものだね。
ここは内湯のみ、施設は古いが清潔な浴場だった。ここ熊野も桜のつぼみは固い。
さあ、更に南下しよう。R42を南進、道の駅、パーク七里御浜に着く。海は目の前だ。
ここにはショッピングセンターが併設されている。早速、昼食を仕入れた。そして、
またまた、昼酒が始まった。飲めば眠くなる。目が覚めると、もうあたりは暗い。
ここまで来ても桜は咲いていない。諦めて、山に向かおう。
目指すは熊野本宮、川湯温泉だ。新宮市から熊野川沿いにおよそ、30Km。
有名な河原に自然湧出する温泉だが、夜では川の様子も分からない。
川沿いに公衆浴場を見つけたので、早速ひと風呂浴びることにする。
入浴料200円とは、そこらの銭湯より安い。小さな浴場だが、湯は最上級。
とにかく、良い湯だ。なんと、洗い場の湯の蛇口からも温泉が出ているようだ。
本物の温泉とはこういうものか。勿論、掛け流しでカルキ臭など有るわけがない。
感動してくるまに戻り、さあ、今宵のねぐらは熊野本宮道の駅と決めた。
3月24日
渡瀬温泉
湯の峰温泉昨夜は強風と雷で睡眠不足状態となってしまった。
雨もまだ少し残っている。それにしても、今回は雨にたたられている。
山の中に入ると、更に桜は期待できない。時折、彼岸桜の一種だろうか、早咲き
の桜を見掛けるが。
この近辺にはまだ良い温泉が有る。雨も上がってその一つ、わたらせ温泉に朝湯
に入ろう、と向かう。
西日本最大と豪語するだけあって、大小五つの露天風呂が庭にならんでいる。
湯量は豊富のようだ。無色透明の肌触りの良い温泉だ。なんとも贅沢な広さの露天
風呂を満喫した。
昨晩は川湯温泉、今朝はわたらせ温泉と温泉ゴールデントライアングルの内、二つ
を制覇して、いよいよご当地本命、日本最古の温泉といわれる湯の峰温泉に向かう。
広い無料の町営駐車場に愛車を入れて、100Mも歩かない所に湯の峰温泉公衆浴
場が有る。入り口の受付の表示には、つぼ湯700円、くすり湯600円、公衆浴場250
円、と3種類の表示が有るが、どうなっているのか、尋ねてみる。
つぼ湯は小さなつぼの浴槽で源泉100%、2,3人が入れる大きさでこれが日本最古
の露天風呂だそうだ。くすり湯と公衆浴場の違いは湯の質に有る。 くすり湯は源泉
100%の湯、公衆浴場は源泉と水が半々になっているそうな。なんとも明快な区分け
である。 まずは一般的な公衆浴場に入る事にした。洗い場が有るのはこの浴場のみ
とのことだ。 中は10人程が入れる木製の浴槽が一つ、洗い場は5,6人が同時に使
える広さである。まずはからだを洗ってゆっくりと湯に身を沈める。夜に降る雪のように、
湯の中に湯の花が舞う。
良い湯だ。本当に良い湯だ。お年寄りが洗い場を湯で流して、湯桶や腰掛けを片付
けている。 思わず、声を掛けた。
「地元の方ですか、」
「湯を大切にしているんですね」 話ははずんだ。
その内、お年寄りは持って来たコップを私に差し出した。浴槽の湯は水で薄めている
が、洗い場の湯の蛇口からは源泉が出ているので飲んでみなさい、と言う。
なんと贅沢なことだ。からだを洗う湯が源泉100%とはね。
これで紀伊半島に来た目的の半分は果たした。桜には嫌われたが、最高の温泉に
巡り会えた。
さあ、まだ三日ほど予定の日が余っている。夜になってしまったが、紀伊半島を西へ
ぐるりと廻って、兵庫県まで一気に走ろう。兵庫県吉川町には炭酸の含有量日本一、
と自慢する町営の温泉、よかたん、が有る。
3月25日
兵庫県
に飛ぶ
都会の温泉
乙女塚温泉兵庫県神戸市に着いて、まず、温泉に入る。
神戸市灘区、都会の真ん中に有る天然温泉、乙女の湯だ。朝6時から深夜1時迄
営業している。
泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩 塩化物温泉とある。41,1度の湯が毎分480L
動力湧出している立派な温泉である。
料金は380円、無料Pが約50台有る。
3月26日
よかたん
温泉
朝、兵庫県吉川町営、よかたん温泉に向かう。ここは含炭酸・ナトリウムー塩化物
強塩泉とある。心臓の湯といわれる泉質らしい。細かな気泡を含んだ無色透明の湯
につかると、やがて、肌にびっしりと気泡が付く。
そしてここ、吉川町は酒米、山田錦の古里。灘の酒は吉川町の酒米が無かったら、
成り立たないと云われる。
中でも酒米、山田錦は酒米30種類の内、酒造りには最高級の米だそうな。
湯上がりに、山田錦、と銘うたれた冷酒を飲む。温泉につかって、いっぱい飲んで、
本当にバチあたりの一週間だな。一応、反省しよう。
さて、いよいよ旅の終わりが近付いた。静岡に帰る時がきたのだ。
ところが、この日、劇的な出逢いが待ち構えていたのだ。
夜、大阪より高速道を乗り間違えて、阪奈道で奈良に出てしまった。奈良公園の前
まで来た時、信じられない光景を見たのだ。
道の両側は桜並木。ヘッドライトに浮かぶ沢山の白い花が有るではないか。
ここで桜に出会うとは、思わず声が喉に詰まる。車の流れの中で、ゆっくりと花を
愛でる余裕もなく、国道25号線、名阪国道に向かった。
3月27日
さすらい旅は
終結なのか?昨夜の桜の出逢いに興奮して、昨晩は名阪国道、針I.Cに有る道の駅、針テラスで
停泊した。目的は道の駅併設の温泉施設、フィットネスバードである。
朝、10時オープンと同時に入館する。ここの温泉については書くことは何も無い。
そういう所だ。
さあ、静岡に戻ろう。だが、決して真っ直ぐには帰らない。なぜなら、放浪の旅
なのだから。
ここから、男のさすらい秘密の旅、が始まるかもしれない。
まあ、どうって事はないけどね、でも秘密なのだ。
完
4月4日
伊豆へ
一人旅。
西伊豆町
なぎさの湯
キャンピングカーの冷蔵庫に酒類(色々)を詰め込んで、伊豆半島に出かけた。
沼津から修善寺に、そして峠越えをして西海岸の土肥(とい)に出る。
見える海は駿河湾だ。伊豆の地理に詳しくない方の為に、少しご説明申し上げると、
伊豆半島は静岡県にあり、有名な熱海は伊豆半島の根元、神奈川県との境に在る。
そして、神奈川県側の相模湾と、静岡県側の駿河湾を分けている半島なのだ。
伊豆半島の南端は、ペリー来航で有名な下田市になる。
私の目的地は西海岸の麗しき港町、松崎町だ。那賀川という川ノリを産する清流の
河口に開けた古い町である。 この那賀川沿い、約3キロに渡って桜並木が連なる。
まずは松崎町の手前、西伊豆町の海岸沿い、町営温泉なぎさの湯、に立ち寄った。
7,8人 入れる内風呂と同じ大きさの露天風呂が一つずつ有る。 さっぱりとした無色、
無臭、透明の心地よい温泉だ。 入浴料は600円。伊豆はちょっと料金が高めだね。
なぎさの湯を出ると夕暮れ時となった。 ここの夕日は有名だ。駿河湾に沈む太陽
はオレンジ色に大きく燃えている。もはや青い海ではない、オレンジ色の海だ。大気も
オレンジ色に染まっているかのようだ。手の平を上に向け、オレンジ色の大気を手に
包む。 まあ、これは透明な空気だったけどね。
右手に海を見ながら南進すると、松崎町に入る。今晩は那賀川沿いの道の駅、花の
三聖苑伊豆松崎に停泊する。ここは那賀川堤桜並木の上流の起点に近い。ここから
下流にかけて桜の名所となるのだ。
薄墨色の黄昏の中、見上げた花は二分咲きといったところかな。明日が楽しみだ。
4月5日
那賀川
桜堤で
花を見る
松崎町
かじかの湯
今朝は晴れた。風は強いが暖かい。
ここ、花の三聖苑伊豆松崎は、かじかの湯、という温泉館が併設されている。内湯
と露天の岩風呂が各一有る。さすが湯処、伊豆だね。 朝九時開館。料金は500円。
長湯ができる39度前後の湯は私好みだ。茨城から来た一人旅おじさんと、焼き物
談議に桜以上の花が咲く。趣味の似た人も居るものだ。お陰ですっかりのぼせたよ。
その後、堤沿いの桜並木の駐車場に移動して、折りたたみ椅子を花の下に出す。
岩のような太い幹から意表をつくように、花が二、三輪突き出ている老木がある。
色っぽいね。
それにしても、平日だからなのか、目につくのは熟年カップルの多さだ。明らかに、
夫婦ではないもんね、と、はしゃいでいる熟年カップルもあちこちに見受ける。
まあ、いいけどね。 みんな、頑張れよ。
私はコホン、と一つ咳をしたら、中年の哀愁を漂わせて、桜の下で昼寝をしよう。
だが、花に蝶、と云うではないか。
犬らしきものを抱いた、哀愁を帯びたおねいちゃんが、微笑みながら私の隣に来
たのだ。
コホンと又、咳をしてから、「あれ、犬かと思ったら、赤ちゃんかい。」
と声を掛けたら、帽子を取って子供の顔を見せてくれた。
しかし、これ以上発展する事は無いのが、おじさんの宿命なのだ。
でも、花見は好いものだな。
完
5月13日
愛知県
奥三河
とうえい温泉今回もワイン、清酒、発泡酒をくるまの冷蔵庫にたっぷりと詰め込み、さあ、癒しの
旅に出かけよう。
日頃、ストレスなんか無さそうに見られるが、実はそうでもないのだよ。
静岡よりR1を西へ進み、浜松からR257を愛知県鳳来町へ、そこからR151を北上
するのが本日のルート。
午後4時に到着したのは愛知県奥三河の山深い所、東栄町だ。静岡県境に接する
静かな山さとに、町営の日帰り温泉、とうえい温泉が数年前に誕生した。
玄関前に天然療養泉、と誇り高く、宣言されている。
500円の入湯料のチケットを自販機で求め、早速、風呂だ。浴室にはサウナ、寝湯、
ハーブ湯、大浴槽と並ぶ。露天風呂も三つも有る豪華さだ。勿論、山間部お決まりの
「ふれあい」施設も在る。(特産品販売、レストランの事です)
泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉とある。水曜定休、朝10時より午後九時
迄営業している。
とにかく、奇麗な施設だ。おじさんの一人旅には似合わないかな。次に来る時には
両手におねいちゃんを抱えて来よう、、なんてネ。
とうえい温泉を出る時にはもう山に陽が落ちていた。温泉の駐車場は閉館後に閉鎖
されるとのことなので、停泊はできない。 キャンカーの皆さん、要注意です。
さあ、長野県境を目指してもう一走りしよう。今晩の停泊予定地はR151沿い長野県
阿南町、新野高原道の駅だ。
5月14日
南信州
秋桜の湯
つたの湯朝6時、寒くて目が覚めた。
新野高原は私の体感高度(という言葉が有るかどうか知らないが)、800Mの高地
なのだから、夜間は相当冷える。夏でも夜には大変涼しい所なのだ。
とても奇麗な高原なのに全く無名だ。清里や軽井沢なんかより、余程ここの方が
素敵なのにな。
朝風呂は長野県下條村の秋桜の湯(コスモスの湯)、と決めている。泉質は硫黄泉、
療養泉の指定を受けているこの湯は、私の命の支え、と思う程のお気に入りなのだ。
糖尿病にも効くそうな。人により好みは分かれるだろうが、私には過去、体験したおよ
そ、100箇所の温泉の中で、ベスト3に燦然と輝く温泉なのだよ。
読者諸氏が私と同じ評価を下されるとは限らないが、宜しければ記憶に留めて頂き、
南信州を旅行なさる機会に、秋桜の湯を訪れる事をお勧めする。決して下條村の回し
者ではありませんよ、念の為。
そこで、少し苦情を申し上げる。
併設されているレストランが有るが、これが誠に当てにならない。土、日に一般客を
締め出して、地元の貸切宴会となる事が多い。 カウンター席など、がら空きなのに。
もう一つ。 館内の休憩室が禁煙となっていない。私のようにタバコを止めた者に
とって、喫煙者の隣で、湯上りの体を休めることは苦痛である。
湯の評価は(特A)なのだが、施設の運用面では他の施設より、明らかに劣るのだ。
残念だな。
朝湯を満喫して、さて、南信州を更に北上して駒ヶ根市を目指す。お目当ては名物、
ソースかつ丼なのだ。 こりゃ旨いね。
昼食後、中央高速道路に乗り、諏訪I.Cを目指す。R20に出て、山梨県方面に向か
うと道の駅、信州蔦木宿が在る。ここに、日帰り温泉、つたの湯が併設されている。
午前10時より午後10時迄営業、火曜定休、入湯料500円。ナトリウム・カルシウム
塩化物泉とある。サウナ、露天風呂、等充実している。
道の駅に温泉、くるま旅の私には最適の施設なのだ。今晩はここで停泊する。
5月15日
山梨県
北杜市
塩沢温泉
むかわの湯
朝、山梨県北杜市白州町、塩沢温泉に向かう。9時半開館と同時に入館する。
ここの湯は微かに硫化水素臭が湯から立ち上る。38度程のぬるめの寝湯は、
横たわる私の体を嘗めるように包み込む。まさに癒しの極致、命の湯だな。湯は
掛け流しになっている。昔より湯冶場として知られた名泉であるらしい。飲泉も可、
特に胃腸病に卓効があるらしい。フォッサマグマの湯、と別名が付いている市営
の日帰り温泉施設なのだ。
ここも、私のベスト3にランクインされている温泉である。広い無料休憩室も有り、
飲食物の持ち込みは自由となっているので、弁当持参で一日のんびりと過ごせる。
地元の人たちが多く、今のところ穴場的存在だな。
昼前に塩沢温泉を出て、小淵沢リゾートアウトレットで暇つぶしをして、今日の目
的地、R20沿い、道の駅白州に向かう。ここのお目当ては、水、です。道の駅の背
に聳え立つ甲斐駒ケ岳より地下深く沁みこみ、花崗岩に磨かれた地下水が、この
道の駅に湧出しているのだ。勿論、無料で汲むことができる。遠方から、わざわざ
この水を汲みにくる人達で、いつも水場は混み合っている、人気スポットなのだ。
隣接のスーパーで食べ物を仕入れて、今夜の温泉、白州町の隣、武川村むかわ
の湯に行く。夜10時まで営業する豪華施設の市営温泉だが、4月の市町村合併
を機に入湯料500円を700円に値上げをした。なんとも時代の趨勢に逆行した施策
だな。他の市営温泉施設の料金を比べ、高い方に揃えたものらしいが、今どき、低
い方に揃えるのが常識だろうが。市町村合併のメリットは無いな、市長さん。
道の駅白州に戻り、酒を飲んで寝よう。
明日は静岡に戻るのだ。
5月16日
山梨県
南アルプス市
やまなみの湯道の駅白州で目が覚めた。寒い朝だ。
白く輝く甲斐駒の勇姿を目に焼き付けようと、道の駅の背後の農道を散歩する。
歩きながらヨモギを摘んだ。
さあ、朝風呂はここよりR20を甲府方面に東進し、韮崎よりR52を静岡方面に右折、
車で1時間弱で到着する南アルプス市営温泉、やまなみの湯に向かおう。
ここは、テニスコート、ゲートボール場、芝生広場、などを併設した大型豪華施設だ。
浴室も超豪華。2時間500円、一日800円の料金は割安感がある。おまけに飲食物
の持込み自由で200畳程の大広間で宴会ができる。グループで来たなら随分楽しめ
ることだろう。食堂は無いがちょっとした売店が有る。ここの露天風呂も大きく、庭園も
素敵だ。温水プールもあるので水着も持って来ると、より楽しめる。
今回の温泉巡りもいよいよ幕引きとなった。
ここより、2時間のドライブで静岡市に到着するが、今までの来た道を振り返ると、帰
る気が失せてしまいそうだ。
放浪の旅には程遠いが、心を自由に遊ばせる事ができた旅だった。
未練は有る。だが、ここで帰らないと、糸の切れた風船のようになってしまいそうだ。
完