エスペラントは、国際共通語と言われるだけあって、最大の特徴は、 多くの国・民族の人たちと直接交流ができ、しかも「仲間意識」が あるため交流がし易い、という点にあります。ある外国語、例えば 英語だと主としてアメリカ・イギリス・インド・フィリッピン・イ ンドネシアなどの人々なら英語で交流ができますが、その他の多く の国の人々とは、うまくいかないことが多いと思います。
しかも、外国に行って、見知らぬ人に英語で話しかけるのは勇気が 要るし、用事がないのに話しかけるのは失礼でもあり、なかなか話 し合うことができません。また、メールの場合も、仮にある外国の 知らない人に英語ではじめてのメールを送っても、返事がくること はめったにありません。このことは、逆に、あなたがそういう見知 らぬ人から英語のメールを受け取ったとき、返事を出すかどうかを 考えてみても分かると思います。わたしなら、出しません。
ところが、これが相手がエスペラントのできる人だったら、話は異 なります。おそらく喜んで返事をくれることでしょう。
これは、お互いに「エスペラントを学んでいるものどうし」という 信頼感とか親しみということが原因でしょう。エスペラントのメール を受け取ったり、エスペラントで話しかけられたりしたときに、相手 が見知らぬ相手でも、その使われている言葉がエスペラントである、 ということで、すでに「相手との共通の土台が存在する」と言っても よいでしょう。
こういうことから、世界中に友人(メール友達など)をつくることが 可能です。世界各国にこのような友人が一人ずつでもいると、例えば、 その地で地震などの災害があったり、極端に言えば戦争が起きたりす ると、他人事ではなくなります。これは、理想的な考え方かもしれま せんが、多くの人がこういう友人をお互いに各国に持っていたら、戦 争に対するブレーキになるとも言えそうです。このことは、エスペラ ントを学ぶことイコール平和な世界を願うことになりそうです。われわれエスペランティストが外国を旅行するときには、その地のエ スペランティストに前もって連絡しておいて、その町のエスペラント 会を訪問して交流を深めたり、場合によると観光案内をしていただく こともできます。その場合、その案内をしてくださる方は、通訳も務 めてくれるので、当地の人々とも交流ができます。ツアーの旅行も楽 しいですが、こういうことができるといっそう楽しいものになります。 逆に外国からも大勢のエスペラントのできる人たちが日本を訪れます。 その時に、いろいろと交流を図りながら、お世話をしてあげることも 楽しいことです。
世界中に友だちができる、ということから、さまざまなことが考えら れます。切手の趣味がある人は、外国の切手を簡単に集めることがで きます。学校の先生なら、外国のエスペラントをやっている学校の先 生に連絡して、子どもたちの絵を交換したり、各国のことについての 生きた情報を集めて総合的学習などに役立てることもできるでしょう。
幸いにして、現在はITの時代ですから、メールで簡単に交流ができ ます。話は変わりますが、エスペラントで書かれた雑誌も世界各国で発行さ れています。同じように、本もあらゆる種類の本が世界各国で発行さ れています。日本でも、エスペラントで書かれた本や雑誌が発行され ています。