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撚り機のハウス
(KH撚り機の経緯)

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KH撚り機

製作の原点

 この、機械(自称 KH撚り機)は、手織りを趣味としているグループの方々と、世間話、自慢話等の雑談をする機会が有りました。
 この、雑談のなか裂き織に話が咲き、あの人はご主人が考えた模型用のモーターを使って、この人はニュージーランドから数ヶ月かけ毛紡ぎ機をと話が咲きました。
 何れにせよ、前者は模型用のモーターで力が無く、一回の撚りが数メートルで撚りに締まりが無い、何より一人ではどうしようがない、後者はあくまでも毛紡ぎ機、思うように布は撚れない。
 この、話が咲くなか、私を知っている人が、私の方向いて機械が好きだったね、手軽に出来る物を作ってねよと、話し掛けてきた。
 機械について嫌いでは無い私、話を聞ながらどの様な物を求めているのか頭の中で描いた。別れ際に、私が描いた大きさを話した。畳の3分の1から4分の1で椅子に座って出来る大きさで良いのか聞いたら、それ位で出来るのなら嬉しいとの返事。
 機械の構造について話さなかったのは、話したって解りっこないと思っていたからだ。(相手に対して失礼ね)

 

試作機の製作

 さて、試作品を作ろう。原理は簡単さ、コの字の中にボビンを入れ回転させれば良いんだ。もう出来たも同然と、頭の中で布を撚りボビンに巻き取る。これで行けると、頭の中で何回も繰り返す。ここで一服しようと思った途端頭の中を何かが横切った、横切ったのは何か、ボビンは回転物の中に有る、それにボビンの軸は回転軸と直角になっている。この、ボビンをどうして回転させたらいいんだ。
 もともと軽い頭、この軽い頭をフル回転させても前に進む分けが無い。相当の時間がたったある日、NHKの放送を思い出した。それは、回転には何時も摩擦が付きまとう、人間は何時もこの摩擦と戦っていると言う番組だったと思う。円形物の外周に回転する面を当てると、円形物は回転運動する。この円形物と回転する面を組み合わせて自動車用の変速機考えているが、未だに克服出来ていないのが高速回転に伴う摩擦と言う内容だった。
 よし、回転体の中にもう一つの回転体を作るには、この方法を逆に使うしか無い、難問は解けた。だが、物作りはこんな簡単な物ではない、次から次へと難問が出てくる。、回転体の中にもう一つの回転体を作るには、回転体の中に回転しない物を作らなければならない。回転体の中で作った回転をどうしてボビンに伝えるか。撚りをいかに安定させるか。夜中に目が開くと、もう眠られない。こうして、試作機は出来上がった。
 心うきうき布を裂き、ボビンに裂いた布の先端を固定しゆっくり回転させる。布が撚れる、ボビンが回る、よしこれでいける、さらに回転させる。
 これからが問題の始まり、撚られた布がボビンに均等に巻かれない、撚りが安定しない、最後にはボビンが回らない。来る日も、来る日も、手を加えては布を裂き回転させる日々。手持ちの古布も床をつき、隣近所に貰いに歩く有り様。家内には、布撚り機で無くごみ生産機と言われるありさま。
 この間、裂いた布は何千メートルに達したかさだかでは無いが、試作機としての目的を果たしたので有る。

製品化

 試作機を元に、大きさ、重さ、作動環境等あらゆる点から使う人の立場にたって改良を加えるに加え完成させたのが、この「KH撚り機」です。
 KH撚り機は、製作の原点から製品化まで私一人で仕上たいわば私のオリジナル品です。

問い合わせは『問い合わせフォーム』から。

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