ペズン計画
ペズン計画とは一年戦争末期、突撃機動軍主導で、小惑星基地ペズンで進められた、局地戦用モビルスーツの開発計画の事を指す。
これらのMSはその外見や性能諸元等から、さまざまな説を呼び、ジオン軍初のフィールドモーター駆動のMS群の開発プロジェクトではなかったかとも言われる。
このころの公国系MSはジオニック社系とツィマッド社系に分かれていたがペズン計画はその双方に由来すると思しきMSが存在する。
おそらく、両社の技術者を徴用した社間横断のプロジェクトであったのではないだろうか?
MS−11 アクトザク
MS−06Fを設計段階から根本的に見直し、動力伝達方式をフィールドモーター駆動に全面的に変更。
各部にマグネットコーティングを施し、高い反応性能を引き出した機体。
ビームライフルの駆動が可能であったという資料もある。
戦後連邦軍によって少数生産された。
頭頂高:18.2m
重量:59.1t
MS−17A ガルバルディα
ゲルググとギャンのちょうど中間の外見を持つ機体。性能的には一年戦争期のMSではもっとも
高いと思われる。ギャンとよく似たバックパックを装備し、ビームサーベル、ビームライフルを武装として持つ。
戦後、ガルバルディβに発展。連邦軍によって一定数の量産がされている。
頭頂高:18.4m
重量:41.7t
MS−10 ペズン・ドワッジ
ドムの後継機として開発された、局地戦用MS。
主な特徴としてはビームバズーカの装備が挙げられる。
当初、ドワッジとだけ呼称されていたが、MS−09Gとの名称の混同を避けるため「ペズン・ドワッジ」と
呼ばれるに至る。この頃のMSにしては格闘用装備がヒートサーベルである点など、アンバランスな点も多い。
頭頂高:18.9m
重量:61.4t
MS−13 ガッシャ
水陸両用MSにしては破格の性能を示したMSM−07 ズゴックの設計を元に再設計したMS.
しかし、もともと、冷却系を水に頼っていたズゴックを汎用に設計した際に、大規模な冷却システムの搭載を余儀なくされ、
全体のバランスが大きく狂ってしまいバランサーが外部に露出していたり、ジェネレータ出力が大幅に下がり、メガ粒子砲の
搭載ができなくなってしまったりと、当初の計画と大きく離れてしまった。
武装については、格闘用にMSM−10 ゾックで採用した、物が掴めるクロー、コンバットネイルを採用したため、純粋な攻撃力は低下している。
両肩に4連装ミサイルポッドを装備、携帯武装には「ハンマーガン」が設定された。
ハンマーガンは山越えハンマーガンとも呼ばれ、鉄球を射出、目標に打撃を与える物である。
その名のとおり、曲射弾道で使用することもできたらしい。
しかしながら、運用を考えた場合、巻き戻しなどに大きな手間がかかり、実用に足るものだったかは疑わしい。
頭頂高:15.1m
自重量:89.7t
MS−12 ギガン
生産性の向上を図るため、脚部を廃し、タイヤを装備したMS。どちらかといえば、移動砲座的色合いが濃く、
基地防衛用に設計された。背中に大口径砲、両腕も砲になっており、格闘などはまったくできない。
一説によれば、グラナダ基地の防空用に配備される予定だったらしい。
頭頂高:13.9m
重量:71.1t