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歴史をつなぐまちづくり


TOSS静岡・やらまい会 前島康志


地名を使ったまちづくりの授業である。
どこにでもある地名には、必ず歴史がある・・・。

本授業は、パワーポイント2002を使って授業をしています。資料が欲しい方は、前島まで連絡ください。



1 行行林

なんとよみますか。

いけいけはやし
ぎょうぎょうりん

千葉県にあった地名です。どんな場所だと思いますか。

木がたくさん生えている。

おどろばやしと読みます。「おどろ」というのは、草木がうっそうと茂った状態、場所を言います。おどろという漢字は別にありますが、行っても行っても林だったという意味で行行林と書いたのです。


2 二十世紀が丘

1981年、もうすぐ21世紀にもなろうというときに、二十世紀が丘という町名ができました。どんなまちだと思いますか。

新しいまち
二十世紀にできたまち

実は、二十世紀なしと関係があったのです。このまちは、どこにあるのでしょうか。難しいので、ヒントを出します。(二十世紀なしの生産量のグラフ)

鳥取県です。(一番多いので)

 これは、千葉県にあるのです。どうして千葉県にあるのでしょうか。

なしができたまち
昔はたくさんできた。 

二十世紀なしの誕生と関係があります。松戸覚ノ助さんが13才のときに、ゴミ捨て場で見たことがないような梨の芽を見つけました。彼は,その芽を大事に大事に育て10年後に実をつけたのです。その実がたいへんみずみずしく二十世紀を代表する梨になるだろうということで「二十世紀なし」と名付けられました。そして、鳥取県でも生産されるようになったのです。鳥取県にうつされたのがちょうど100年前。今でもその梨の木は、「出会いの森」で実をつけるそうです。

 一方、松戸市にあった原木は、枯れてしまいましたが、その場所に記念碑が建てられ、二十世紀という町名が残されたのです。


3 歴史をつなぐまちづくり

 行行林は難解地名と言うことで、現在は使われていませんが、今でもバス停として残っています。
 地名には、そこに住む人に思いや歴史が込められています。これから自分たちの地名を調べていきましょう。

 参考文献「地名を生かす社会科の授業」



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