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Q&A:お茶についての "Q" & "A"

Q3. お茶に含まれる成分はどんなものがありますか? また、その効能は?
 お茶には、数多くの 【 「生体調節機能」 を持つ成分】 が含まれています。中でも 「カテキン類」 「カフェイン」 「テアニン」 は、他の食品にはあまり含まれていない、お茶特有の機能性成分といえます。
 お茶の健康効果は、これらの機能性成分の相乗的な効果によって高められていると考えられています。
 ところが、お茶に含まれる様々な成分は、湯で浸出しても20〜30%しか溶け出さず、あとは茶殻に残ります。成分によっては、まったく湯に溶け出さないものもあるのです。お茶の成分を残さず摂るためには、お茶の葉をそのまま食べる他ありません。

【主な成分と期待される健康機能】
* カ テ キ ン 類 *
お茶の苦味・渋味の素となる主成分です。
また、抗酸化作用などの健康効果で注目されている物質です。
下級茶ほど多く含まれていて、高温になるほど抽出されやすいという特徴もあります。

*水溶性成分(20%〜30%)

【期待される健康機能】
抗酸化/抗突然変異/抗がん/血中コレステロール上昇抑制/血圧上昇抑制/血糖値上昇抑制/認知症予防/血小板凝集抑制/抗菌 (風邪予防、食中毒予防等)/抗虫歯菌/抗ウイルス/抗アレルギー/消臭

* カ フ ェ イ ン *
コーヒーに多く含まれていることでよく知られている、苦味と眠気を覚ます作用のある成分です。
カテキン類ほど苦味は強くありませんが、お茶特有のさっぱりした心地よい苦味をもたらす、
お茶の重要な味成分の1つです。
また、高温の湯には簡単に溶け出しますが、低温ではやや溶け出しにくいのが特徴です。

*水溶性成分(20%〜30%)

【期待される健康機能】
覚醒作用/強心/利尿作用/代謝促進

* テアニン (アミノ酸類) *
お茶の旨味・甘味の素になるアミノ酸類・・・その中で最も多い成分がテアニンです。
アミノ酸は玉露や抹茶、上級煎茶など、上質なお茶に多く含まれています。低温で抽出されやすいため、湯冷ましをして旨味を存分に引き出すことをおすすめします。
また長年 「お茶の旨味はテアニンの含有量で決まる」 と言われてきましたが、最近の研究では、旨味よりも甘味を増すのに関わっていることがわかってきました。
心身をリラックスさせるのも、テアニンが持つ効能の1つとされています。

*水溶性成分(20%〜30%)

【期待される健康機能】
脳 ・ 神経機能調節/リラックス効果

* ビタミンC *
水溶性ビタミンの1種で、生体の活動においてさまざまな局面で重要な役割を果たしている成分です。
は本来、熱やアルカリ性に弱い成分ですが、お茶のビタミンCはお茶のカテキン類に守られているため壊れにくいことが特徴です。
また、ビタミンCは日光を浴びて作られるため、被覆栽培をして作る玉露や抹茶よりも、露天で栽培して作る煎茶 (上級茶) に、より多く含まれます。

*水溶性成分(20%〜30%)

【期待される健康機能】
抗壊血病/抗酸化/抗がん/風邪予防/白内障予防/免疫機能改善

* 食物繊維 *
食物繊維とは、人の消化酵素によって消化されない、食物に含まれている難消化性成分の総称です。
かつては消化されない不要なものと見られていましたが、現代では、日本人の食事摂取基準では栄養素の1つとされています。
しかしながらお湯による抽出量は少なく、そのほとんどは茶殻に残ってしまいます。

*水溶性成分(20%〜30%)  水不溶性成分(70%〜80%)

【期待される健康機能】
抗がん (大腸がん)/血糖上昇抑制

* ビタミンE *
脂溶性ビタミンで、抗酸化作用やステロイドホルモン (女性ホルモンや男性ホルモンなど) の代謝に大きく関わっている成分です。
ただし、水溶性ビタミンのビタミンCとは違い、お茶に溶け出すものではありません。上級茶などの柔らかい茶殻の場合は、鰹節とお醤油 (あるいはポン酢) などで、おひたしのように頂く方法をおすすめします。

*水不溶性成分(70%〜80%)

【期待される健康機能】
容血防止/脂質過酸化抑制/抗がん/抗糖尿/血行促進/白内障予防/免疫機能改善