8:のどが変


のどに何か詰まったかんじがする。食べたものがつかえた感じがする。などいろいろとのどについていいたいことがある人は意外に多く、耳鼻科の代表的な不定愁訴のみみなりの1.8倍(浜松医大で昭和50年代後半に調べたとき)、きっと皆様が思われるより多いと思われるかもしれませんが、開業医になった今でもみみなりよりのどの違和感のほうが多いです。耳鳴りは人にいえても、のどがおかしいというのは人に言いにくいせいかなと思っています。


ただ、のどが変な感じがするだけなら特に問題はないのですが、なかには、のどが変でかかっていて後日、甲状腺ガン、食道ガン、肺尖部ガンなどが見つかることもあります。開業していて一番気を使っているのは時々こられる人がガンになることで、いつからガンになったのかということです。


ただの異常感なら中国で昔から使われている半夏厚朴湯、これに痰を切るような内服、気管粘膜調整剤などを組み合わせて効かない場合は少し続けてみる。また、女性の場合は、当帰芍薬散、加味しょうよう散など更年期障害に使うような漢方薬も効くような気がしますが。

アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎など)が元からある人は、抗アレルギー剤を漢方薬と併用すると改善する場合もおおいです。


戻る