滲出性中耳炎の治療について(危険を伴う場合もありますので参考程度にしてください)
滲出性中耳炎とは鼓膜の向こう側(外から見て)の鼓室に液体がたまり鼓膜の動きが悪くなるため
聞こえが悪くなる病気です。
なぜ、液体がたまるかといえば、鼓室の粘膜の粘液過剰生産、耳管(鼓室と鼻の奥を結ぶ管)の
機能が低下し排出がうまくいかなくなっている場合などが考えられます。
治療としてはまず保存的に、みみぬきをしっかりすること、ただし、鼻が汚い場合そのままみみぬきを
するとかなりの高率で急性中耳炎になります。まずは、鼻をきれいにしましょう。
 みみぬきですが、滲出性中耳炎になりやすい子供さんに教えるのはなかなか大変です。この方法が
ベストとは思えませんが、当院で子供に教えていた方法を紹介します。

 左のようにペットボトル(2リットル)の
 空のものにプラスチックの内筒にチュ ーブが入るようにして、その先端に
 オリーブ(黒いプラスチック)を
 接着剤でつけます。
 水の量(深さ)で圧力を調整します。
 耳に空気がやっと抜ける深さに
 調整します。(まず、大人が試します。)
 なほ、ペットボトルを二個連結するよう な深さが必要な場合がありますが、
 あまり、圧が高いと鼓膜が破れたり
 鼓膜と同じように中耳にある
 正円窓膜が破れる可能性もあるため
 くれぐれも深くしすぎて頑張りすぎないように
 もし、心配なら一度耳鼻科で
 どのくらいの深さで、鼓膜が浮いたか
 確認してからしてみてください。
以前は当院で練習してもらっていましたが消毒の都合でやめました。
細かいやり方は文章では誤解を生じそうなので省略いたします。
事故がありましても当院では保証できません。自己責任でお願いいたします。




右上の黒いのがオリーブ
  一個400円(税別)くらいです
 左上の黒いのと茶色のは椅子のすべ り止めで、右中の透明チューブの太い ほうの大きさにちょうど合いコンパクト
 なのを作るとき便利
 右下のチューブは水槽用、オリーブに
 ちょうど合うのを選ぶ
 左下は接着剤、こんな風につかって
 人体に影響があるかは不明なので、メーカに問い合わせてから使ってください。

また、まだ母乳を飲んでいるような小さなお子さんがなった場合は、鼻をきれいにしてあげることと、母乳をあげるとき、起こしてしっかり抱っこして飲ませてください。もちろん、哺乳瓶であげるときも、決して寝かせたまま(横になったまま)飲ませないでください。
 たまにある質問ですが、ほっておくとどうなりますか?、鼓膜がどんどんひっこんで、向こう側について、かなりの伝音難聴になったり、真珠腫性中耳炎になることもあります。                                      
                                  目次へ

                                                    トップページへ