『ある日の露盗庵にて』
漫: 「───そんなことがございましたか。フン。この玄象も落ちたものだ。そんなにヤツガレには信用がございませんか、鬼隆君?」w
清音:「そうなんや・・・まいったで・・・・」悪の顔の清音w
来須:「フフフ、しかしこれで『運命の歯車』は廻りだしましたか」からくり時計を弄りながら。w
清音:「しかし・・鬼隆君が、鈴鹿ちゃんのことで・・うちらを裏切るようなことになってしもたら・・・これは、大変なことやで」ww
薫:「歯車、ね…一度狂ってしまった歯車が、元に戻るんでしょうかね?」w
来須:「心配はご無用。次の『策』は考えておりますヨ」w
来須:「彼の『心の器』になる『代わり』はいくらでもいる、ということです。フフフ」
清音:「(ニアリ)」w
来須:「さあ、今暫し愉しみましょう。(ユラリ)この愉快な『道化』をね」顔半分が影にw
漫: 「準備はよしなに頼みますよ、皆さん…」w
清音:「元締め、まだ、半金をもらってませんよ」w>漫
漫:「いいえ。今回の一件───まだ、鬼隆君が自力で立ち直るということもございますのでね。…ああ、寧子さんや大輔君まで… 世の中にはおせっかいが多いですねえ、人のことなど言えませんけれど」w
清音:「うちら、飯の食い上げやで」w
来須:「私はこの一杯のコーヒーで充分ですとも(ずずぅw」
漫:「こうなってしまった以上、自然の成り行きにまかせた方が、かえってよいかもしれません」w
薫:「出番は…無さそうですねぇ…漫さん、紅月に触らない様に」w
来須:「『風任せ』、ですか。かって『黒謀の玄象』と恐れられた方の言葉とは、思えませんな」w
漫:「ああ、すみませんねえ。刀と見るとつい… ヤツガレの悪い癖だ…」 ひたひたw
清音:「元締めも、焼きがまわったんやないか?」w
漫:「いえいえ。そういえば悪い癖がもうひとつ出ましてねえ。余計なものを用意してしまいましたよ」w
漫:パチリ、と指を鳴らすと、背後の闇からぬっと出てくる等身大の生き人形。顔は鈴鹿に酷似。衣装はゴスロリ。w
清音:「!!!」w
来須:「(ニヤ)流石は元締め」w
漫:「花見は春の盆と申します。そして鈴鹿さんもあのような死に様では、さぞや未練がおありでしょう。───鬼隆和也に言いたいことの一つもあるかもしれませんね」w
来須:「怒り狂って粗大ゴミにされる様子が、目に浮かぶようですとも。ハッハッハ」w
薫:「……先輩が壊れても、知りませんよ?…まぁ、面白そうではありますけどね(くっくっ」w
清音:「・・・・鬼隆君も、ここまでやな」w
漫:「…ただ、形はよく似せて作らせましたが、これにはまだ魂がこもっておりません。鈴鹿さんもヤツガレの思い通りにはなかなかなってくださりません」
清音:「では、うちがたましいを・・・・むにゃむにゃ〜!!!」w
来須:「そこで・・・私の役目ですか」救い無しw
人形「・・・・ウチワ、マリリン、モンローダス」おかしなモノを召還w
漫:「ン? なんか妙な雑鬼が入りましたよ清音さん?」w
来須:「ふむ・・・・・ほう・・・あっはっは」霊と雑談中w
漫:「・・・・・・・・ダミダコリャ」 ゴーンw
大輔:「はー、疲れたぁ」w
漫:「やあ、イラッシャイ。まあ番茶でもおあがりなさい、お疲れ様」w
変な人形:「イイイイイ、イ、アイーン!」 カクカクカクw
大輔:「……また変なのが」w
漫:バッドエンド用鈴鹿人形w
大輔:「……これ、まさか……(汗)」
漫:「鬼隆君がこのまま修羅に堕ちた時、いっそのこと、それと刺し違えさせようかと思って準備したんですが、どうやら必要はないようですね」しれっとw
大輔:「そんなの必要ないよ──鬼隆和哉は、誰よりも優しくて強い人だから」
漫:「・・・・・・・!」
漫:「ありがとうございます、大輔君。───ヤツガレはただこうして手をこまねいて、いつも待っているばかりだ」
大輔:「いいんだよ、きっとそれで。俺や和兄ちゃんみたいに失敗ばっかりで無茶やる奴がいて、漫のおっちゃんみたいに後ろから見守る人もいる……それでいいんだと思う」
漫:「童の姿の時には語る言葉も童のごとく、大人になりては童の時を忘れ…」
漫:「すっかり大人になりましたね、大輔君」
大輔:「(頬を赤く染めて)そ、そんな……俺、なんか偉そうなこと言っちゃったな……和兄ちゃんにも」
漫:「それを言うのも強さですよ」w
漫:「───まだ時間はかかるかもしれませんが、この店だけは変わらず鬼隆君を待っていましょう。ヤツガレにできるのはただそれぐらいだ」
大輔:「強く……なれたかな。それなら、きっとその強さは和兄ちゃんも持ってるよ、きっとね」
大輔:「うん、そしたらまたこき使ってあげなよ」にこっとw
漫:「そうですね」 じゃあ、普通にニコっと。今まで見せたことのないような笑顔でw
大輔:「…………!」びっくりしているw
漫:「どうなさいました?」=w=
大輔:「え、いや……漫のおっちゃんて……優しい笑い方するんだなって……」
漫:「さあて。見てくれほど宛てにならないものはございませんよ」w
漫:「───今日は、ヤツガレのために来てくださったんですね。大輔君。改めてお礼を申し上げます」
大輔:「な、なんかおっちゃんにお礼言われると照れちゃうよ」
大輔:「俺だってさ、仲間だもん。戦いじゃ役に立てなくなったけど、こういう時くらい……さ」
漫:「…待つのには慣れてます。とはいえ、お気遣いくださってありがとう。嬉しいですよ、本当に」w
大輔:「あー、もういいってば!」真っ赤にw
漫:「照れてる大輔君はかわいいですね。隙だらけで物陰に・・・ン?」w
大輔:「……?」
漫:「いえ、色々思い出しました。鬼隆君もヤツガレも一人じゃないですね」w
大輔:「そうそう! 一人じゃないって、いいことだよ」