

☆子どもを動かす法則は、ただ一つ。
「最後の行動を示してから、子供を動かせ」☆
5つの補足
(1)何をするのか端的に説明せよ
(2)どれだけやるのか具体的に示せ
(3)終わったら何をするのか指示せよ
(4)質問は一通り説明してから受けよ
(5)個別の場面をとりあげ誉めよ
子どもを動かす法則に、
「指示の原則は1指示につき1動作」
「指示は終わった後の事まで出しておく」というのがあります。(Ryan師匠)
たとえば、バッティング練習のとき、
「は〜い、これからバッティング練習をやるよ〜。
2組に分かれて〜。あ〜、早く早く!ほら〜!早く集まって!なにやってんだよ、
あ〜、そんなんどっちだっていいだろ〜。誰が先に打つかだって?今はまず分かれろ!
おい、まだバット振るな!・・・おめーら、いいかげんにしろ!」
よくお父さんコーチの方で、こんな感じの方、おられませんか?
これは、お父さんコーチの指示の仕方に問題があります。
×1 子どもを集めないうちから、指示を出している。(聞いていないやつもいる。)
×2 分かれる、並ぶ、順番を決める、練習するの指示を同時に出している。
(具体的にどうやって2組に分かれるのか、指示にない。
2組に分かれる方法は、いく通りもあり、各々の子でやり方が違う場合もある。)
×3 終わった後の指示がない。
などなど、挙げればキリがありません。
上記の例は、「1指示1動作の原則」から考えますと、
指導者はバッティング練習をするから、2組に分かれろ。
と指示していますが、子どもからすれば、
好きな人とやりたい、並ぶのか、ただ集まればいいのか、集まったらどこへ行くのか、
はやくボール打ちたいなどの考えが各々違っていますので、集団は混乱してしまいます。
混乱しているのに、バットなんか振るヤツまで出てきているのだから、
グリップのテープがどうこうの比ではない危険が発生しています。
では、どうすれば、いいのか。
「1指示1動作」「終わった後の指示」から、やり直しますと、
「よし、集合!」
(全員集まってから)
「よし、腰をおろせ」
(全員腰をおろしてから)
「はい、こっち見て」
(ここまでてっていしてやらなきゃならない場合もあります。)
「これからいつものバッティング練習をやるそ。」
(つぎに何をやるか見通しを持たせます。これも向山氏の挙げる原則の一つです。)
「全員起立。」
(全員立ってから)
「まず、2組に分かれます。8人集まったら、腰をおろしなさい。はじめ。」
(「腰をおろしなさい」が、終わった後の指示です。
これがないと、バット振ったりするヤツもでてきます。)
・・・・と、こんな感じになるのでしょうか。
普段から向山氏の挙げる原則を頭に入れて指示を出し
原則に照らし合わせて反省していくと、驚くほど子どもの動きがよくなります。
子どもの動きがよくなると、指導者にも余裕が出てきて、子どもをよく観察できます。
【子供を動かす法則 向山洋一著 明治図書 教育新書】
@言って聞かせ、Aやってみせて、Bやらせてみせて、Cほめてやらねば 人は動かじ(山本五十六)
言ってきかせて、させてみて、ちゃんとやったら、ホメテやりたい。(by Hitman)
・厳しく「教える」だけが動かす方法ではない。
誉めることで、子供を動かすことが出来る人は、技量の高い人です。
子供は、「ほめられれば」動く。しかし、反対に「叱られても」動くのである。
・およそ指導者で、自分自身の指導を悪いと考えている者はほとんどいない。
自分は、多くの熱心で善良な指導者と少しも変わらないと思っており、
あくまでも自分の指導は正しいと信じている。
<カーネギーの人を動かす>
1.人間は、批判や批難では、本当のところは動かす事が出来ない
2.人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。
すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起させること―これが秘訣だ。
相手の胸にピストルを突き付けて、腕時計を差し出したくなる気持ちを起させることは出来る。
少なくとも、監視の目を向けている間だけは。
・鞭やおどし言葉で子供を好きな様に動かす事も出来る。
しかし、こういうお粗末な方法には、常に好ましくない跳ね返りがつきものだ。
人間関係を伸ばす法
1.批判も非難もしない。苦情もいわない。
2.率直で、誠実な評価を与える。
3.強い欲求を起こさせる。
4.誠実な関心を寄せる。
5.笑顔で接する。
6.名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な
ひびきを持つことばであることを忘れない。
7.聞き手にまわる。
8.相手の関心を見抜いて話題にする。
9.重要感を与える−誠意をこめて。
人を説得する法
10.議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
11.相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
12.自分の誤りをただちにこころよく認める。
13.おだやかに話す。
14.相手が即座にイエスと答える問題を選ぶ。
15.相手にしゃべらせる。
16.相手に思いつかせる。
17.人の身になる。
18.相手の考えや希望に対して同情を持つ。
19.人の美しい心情に呼びかける。
20.演出を考える。
21.対抗意識を刺激する。
相手の態度を変える法
1.まずほめる。
2.遠まわしに注意を与える。
3.まず自分の誤りを話した後、注意を与える。
4.命令をせず、意見を求める。
5.顔を立てる。
6.わずかなことでも、すべて、惜しみなく、
心からほめる。
7.期待をかける。
8.激励して、能力に自信を持たせる。
9.喜んで協力させる。
世界のベストセラー「人を動かす」を
簡単にまとめますとこんな感じです。(By Hitman)
子供を動かす法則