B5分でバント

Q:バントが5分で誰でもできる方法を教えてください。
やぱっり実戦練習しかないですかねー。即効ウマイ方法ないでしょうかねー。

A:はいはい、お任せ下さい。〈Oyaji師匠〉


但し、バントの構えはできているという前提ですよ。(特に、構えたバットと目の位置は常に変わらない状態。)
限られた時間は5分ですから、人数は20人としましょう。投手をする人は、コントロールは大丈夫ですよね。
先ずボールを100個用意してください。50個でもいいですが、それでは時間が足りません。
20人を半径10mの等間隔で、それぞれにバットを持たせて円陣を作って下さい。
その円の中心に投手の人が100個のボールを持って位置して下さい。
投手が次々とバッターにどんどん投げて、5周するのですが、 その時打者に指示することは右打者は右手一本でバントをすることだけです。
できるだけ、ど真ん中に投げてください。スピードは山なりボールではなく、しかも速すぎても駄目です。
丁度右手一本で耐えられる程度のスピードでやって下さい。 これで多分5分でいけるはずです。
このあと、この感覚を身体が覚えているうちに実戦形式でバントをやって下さい。
この時には、やり方は同じ感覚でいいのですが、左手は親指、人差し指、中指の3本 でバットをつまむように持つ事を指示します。
見違えるようになっているはずですが・・・。
これはバントのイメージを植え付けるのにとてもいい方法です。
勿論、それ以前に構え、形は大事ですし、それは徹底しておく必要がありますが、 それが出来ていても下手な子がいますね。それはイメージを間違っているのです。
上手い子でも違ったイメージの中で器用にこなしている子も上に上がると通用しなくなりますから、 正しいイメージを体感させましょう。
先ず、右手のバットを持つ位置が必然的に修正されます。
それから、打球を殺すのはバットを引いて殺すものだと勘違いしている子がとても多いですね。
プロ野球選手でも下手な選手は引いている人がいます。
引くと打球が上がってしまう確率が高くなりますから、あくまでも打球を殺すのは芯をはずすだけです。
右手の持つ位置でその時の芯の位置を変えていることになるのです。
バットを引かないイメージを右手だけのバントで植え付けたのです。
左手の役目は打球の方向性を決める、バットの角度を調整するだけです。
バットのヘッドを高くした方がフライが上がらないということで、バットを立てることをうるさく言う人がいますが、
逆にバットコントロールの妨げになるので、あまりうるさく言うことは無いと思います。
川相選手は平行くらいでいいみたいなことを言っていたような記憶がありますが、 いづれにしても意識しなくても良いという事です。
線で捉えるんではなくて点で捉える感覚の方がいいと思います。
結果を楽しみにしています。
次回はもう少し時間を下さい。