RIDERS CLUB誌主催のサーキット走行会である『RIDING PARTY2008(以下、ライパ)』が今年もツインリンクモテギで3連休の最終日となる7/21(月)の祝日に開催されたので参加してきました。この日の為に火曜日と合わせて2日連続で有給休暇を取得しました。昨年は交通事故の後遺症でリハビリ療養中だったので残念ながら見学参加となりましたが、今年はバイクにも乗れるようになったので絶対に転倒できない状況の中ですが安全運転で復帰走行参加としました。
 今年は義弟からハイエースを借りてVTR-1000SP1と装具一式、例年通りにForce V4 owners club(以下、FV4)メンバーとサーキットでの拠点とするべくターフテントや椅子、工具類などを積み込み、出発準備完了。単独での移動となるので日曜日の22:00に自宅を出発し空いている深夜の高速を走行して常磐道の友部SAに向かいます。途中、東名高速の厚木IC付近で事故渋滞により1時間近く、足止めをくらいましたが予定通りに深夜3:00頃に到着しました。ここで3時間くらい仮眠をとって朝方に一般道でツインリンクモテギを目指します。
 SA出発前にバイク固定のタイダウンベルトが緩んだり荷物の荷崩れが無いかチェックした時に今回の遠征で最大の問題が発覚しました。本来ならば刺さっているハズのバイクの鍵がキーシリンダーに刺さっていないのです。バックや手荷物を全て探しましたが、持って家を出た記憶が一切ありません。駐車場で、『orz』となったのは言うまでもありません。ここまで来て鍵を取りに引き返すこともできません。こうなったら窃盗団みたいにバッテリー直結の細工をして走行すべく、サーキット近隣のレンタルガレージから来るFV4仲間に事情を話してハンダコテやハンダを持ってこれないか問い合わせをします。すると流石はV4を愛する仲間(ボクはV2での参加ですが・・・)です。クラブメンバーが合鍵製作サービスの会社をネットで検索してくれ連絡先を調べてくれました
ICチップ内蔵のキー以外であれば対応可能との事で早朝出張料金を支払って宇都宮からツインリンクモテギ北口ゲートまで来てもらうことにしました。依頼したのは「ロックポイント」です。30分位の作業時間で見事、キーが作成されV2サウンドの咆哮がサーキットに響き渡りました。このキー製作にあたって、¥19200を支払いました。リハビリ通院費用を持っていて良かったぁ。皆さん、出発前には持ち物確認をしましょう。
 この合鍵製作によってブリーフィングには参加できませんでしたが、ライパでは必ず走行前に全員でサーキット走行でのルール説明やフラッグ説明、万が一転倒した場合の処置の方法を説明します。無いにこした事はありませんが、不慮の事故は必ず起きてしまいます。重大な事故を防ぐためにみんな真剣な表情で説明を聞きます。またこの場を利用して協賛メーカーや協賛店の紹介も行われます。今回のモテギライパはBMW社とミシュランタイヤ社のダブル協賛となっており、参加者全員に記念品などが配布されました。
 ライパは走行レベルによって自己申告で3クラス制となっています。20分ローテーションで7本ほどの走行が可能です。ボクはケガ人ですが一応、経験者なので一番リラックスして走行可能な中級クラスでエントリー。午前中の2本は編集スタッフによる先導付きで完熟走行となります。ここで1本目の先導を終えてピットロードに戻ってきた「キャプテン竹田津」さんがボクに気づいて停車して声をかけてくれました。昨年の事故直後に竹田津さんの耳にも情報が入っていて心配もしてくれていたのでまたライダーとして参加しているボクの事を喜んでくれました。そして今までと違うレーシングスーツにも気づいた模様。そう、前回の鈴鹿サーキットでの走行会から使用しているフルオーダーしたHYOD製のレーシングスーツですが実は昨年のモテギライパに参加すべく製作してあったのですが、残念ながら走行参加できる状況ではなかったので今回が竹田津さんには初のお披露目となったのです。背中には公私ともにお世話になっているボクの兄貴分である『スクーデリア・オクムラ』のロゴをいれ、乗っているバイクも元スクーデリア・オクムラデモ車となれば、宣伝効果もバッチリかな?竹田津さんもクシタニ製のレーシングスーツを新調していたので、RIDERS CLUB誌の人気企画であった「ツナギ隊が行く」の復活をお願いしておきました。

 ランチはサーキット内レストランからケータリングサービスが行われ走行参加者は参加料金に含まれています。また見学参加者は¥1500で利用することも可能です。パドックにはBMWやミシュランタイヤ、協賛ショップのブースが立ち並びデモ車や用品類が手にとって見ることが可能です。BMWは試乗車を持ち込んで午後のフリー走行の時間帯に多くの参加者が列を作っていました。
 またライパの名物企画である「根本健」氏による『タンデムジェットコースター』もフルコースで開催されました。今回は2年振りのサーキット走行となりストップ&ゴーのレイアウトを持つツインリンクモテギではブレーキング→リーン→加速のリズムが大切となります。フリー走行でいま一つリズムが掴めず特にリーンアングルが浅く、旋回中にトラクションが十分に掛っている感覚が得られないので根本さんのパッセンジャーシートでライディングの悩みを聞いてもらいながら実際に根本さんの走行を体験する事で身体にその感覚を覚えこませます。そして2年振りの走行で意識しなければならないのは、いきなり全開走行にせず、少しずつペースをあげて限界点を探していくというものでした。言われてみれば事故前の気持ちよく乗れていた時のイメージばかり思い描いていて今の状況が見えていませんでした。
 タンデムジェットコースターから戻ると最後のフリー走行時間となりましたが、タイヤが冷えてしまっていたので走行は見合わせました。ここで無理をすると必ず転倒すると思いました。そうこうしている内に当日の最後の走行枠となる赤ゼッケンクラスで残り5分のところでビクトリーコーナーを立ち上がったバイクがメインストレート上でハイサイド転倒してバイクはピットウォールに激突して縦回転しながら粉々になる事故が発生。ライダーはバイクが先に滑っていたので難を逃れて自力で立ち上がって避難しました。当然、赤旗中断となりそのまま終了となりました。今回は朝方から霧雨模様の天候となり午前中はウェットコンディションとなったので皆さんは慎重になって走行していましたが、午後からのフリー走行で路面が乾き始めると、転倒者が続出しました。
 大人の楽しむ走行会なのですから、ムキになって走行される方はスポーツ走行で腕試しをしていただきたいものです。フラッグ無視や仲間同士でレースごっこに夢中になっているし。今回は中級クラスが比較的多く、コースの至るところで渋滞が発生した為、午後の走行から中級クラスを2クラスに分割して合計4クラスとなりました。これに伴い1クラスの走行時間が減ってしまうのを避ける為にツインリンクモテギのご厚意でサーキット貸し切り時間を1時間延長して17:00まで走行する事ができました。
 走行終了後は参加者全員での記撮撮影のあと協賛メーカーや協賛ショップ提供のプレゼントをめぐる火花散るジャンケン大会。残念ながらピットの一番遠い所に陣取っていたので、集合写真撮影の案内を聞き逃し、また身内で集合写真を撮影していたのでジャンケン大会への参加も逃してしまいました。来年は今年の分も取り返そうと誓ったのでした。

協賛メーカー・ショップブース

サーキットゲート入口

走行前のブリーフィング

フリー走行開始

ピットエリア内の様子

キャプテン竹田津さんとの再会

ミシュランブースのデモ車

ケータリングサービスでのランチ

※ 本レポートは2008年当時のものです。文中にあるオーナーズクラブは諸般の事情により2010年に退会しました。

FV4参加者と記念撮影

2008 RIDING PARTY in ツインリンクモテギ

2008.7.21(月)

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