2012 RIDING PARTY in ツインリンクモテギ


開催日:2012年7月16日


 7/16(月・祝))はライダースクラブ誌主催のサーキット走行会、『ライディングパーティー(通称、ライパ)』に参加してきました。初参加から既に14年目。ボクが一番、楽しみにしているサーキット走行会です。今回の開催場所は年1回しか開催されませんが、MOTO GPが開催される栃木県の国際サーキット・ツインリンクモテギとなります。今年は岡山国際サーキットでのライパが開催されない事が事前に正式発表されたので急遽、モテギライパへエントリーする事にしました。

 昨年末と今春に袖ヶ浦ライパに参加しましたが、2回とも運悪くレインコンディションの中での走行となってしまった為に今回も出発直前まで天気予報と睨めっこが続く状況となりました。3度目の正直ではありませんが今回はドライコンディションでの開催が確実な情勢となったので、持ち込む車両はMV AGUSTA F4とする事にしました。天候が読めない場合はVFR1200F DCTも持ち込むつもりだったので、レンタカーはワイドボディのハイエースを借りましたが、1台だけの積載となりました。
 そこで今回、2年ぶりに一緒に参加する事になった元同僚のO橋さんのバイクも積んでいく事を提案してみましたが、自家用車のトヨタ・ベルファイヤに積載していくとの事だったので、積載が難しかった場合は彼のバイクも積んでいく事にします。結局、O橋さんは強引にベルファイヤに積み込んで会場に現れましたけど。ベルファイヤに1000ccスーパーバイクって積載できるんだ・・・。

 今回は相方も同伴するのですが、仕事の勉強会で前々日の金曜日から埼玉県・大宮市内に滞在していたので、栃木県・宇都宮市内のビジネスホテルを予約し宇都宮駅で合流する事にしました。ボクは日曜日に浜松を出発し、新東名高速道路→東名高速道路→首都高速道路→東北自動車道を走行し宇都宮市内へは20:00前に到着。相方と無事に合流し、宇都宮駅前のファミレスで夕食を食べて宿泊先のシーラックパル宇都宮へ。ここは静岡県民には馴染みのある焼津市の食品加工会社・シーラックが経営するビジネスホテルです。
 長時間、一人で運転してきたので疲労で速攻で爆睡でした。翌日はホテルの無料朝食をモリモリ食べて備えます。宇都宮市内から走行した事がない県道69号線→国道123号線をナビの誘導で走行し、茂木町内に入ってからは知っている道路になったので南ゲートからツインリンクモテギ敷地内に入ります。そしてパドックに到着したのはブリーフィングが始まる8:00ジャストでした。すでにO橋さんは到着していたのでテント設営の為に駐車場4台分のスペースを確保して車を並べます。ツチカの仲間からは「さすがはライパ常連。ギリギリの到着でも余裕があるなぁ・・・」などと言われたりもしましたが、ホテルの無料朝食を食べたかったからだというのは内緒だ!

 急いで受付を済ませて相方に機材の一部をトランポから下ろしてもらったり準備を頼んで、ボクはブリーフィングに向かいます。ライパには何度も参加して何度も聞いている話ですが、自身や他の参加者の身を守る大切な話なので真剣に聞き入ります。

今回はMV AGUSTA F4を持ち込み ホテルの無料朝食 宮城さん他、先導スタッフ挨拶 フラッグ説明は大事です

 ブリーフィングが終了したところで早速、初心者クラスの桃ゼッケン+緑ゼッケンの1回目の慣熟走行が開始されます。今回のモテギライパは快晴に恵まれてキャンセルが出ずに満員御礼となったおかげで1時間を4クラス編成にして15分間隔でローテーションしていきます。クラス分けは、完全なサーキット初走行の桃ゼッケンクラス,初心者クラスの緑ゼッケン,中級者クラスの黄色ゼッケン,そして上級者クラスの赤ゼッケンとなっており、基本は自己申告制ですが主催者側の判断でクラスが変更される場合があります。ボクは参加回数だけはエキスパートレベルであった為に今春の袖ヶ浦ライパに引き続き、恐怖の赤ゼッケンクラスとなってしまいました。赤ゼッケンクラスの走行開始時間までの空き時間を利用して自前ホスピタリティブース(ターフテントやテーブル、椅子などの日よけや快適に1日を過ごすためのスペース)を設営し、トランポからバイクを下ろして走行準備をします。
 そして1回目の慣熟走行開始となりますが、ボクがコースインした時には全車コースインしてしまっていて、先導者が誰もいませんでした。(待っていてくれないんだ…)
仕方がないので1周遅れでコースインし、鈴木大五郎さんが先導する組の一番後ろに入って1本目が終了。こちらは久々に乗るMV AGUSTA F4がいきなりサーキット走行となったので全ての感覚が鈍くなっています。唯一の安心材料はこの日の為に思い切ってタイヤを新品にしてきたので(皮むきは終わっていませんけど)タイヤの経年劣化による硬化でスリップする怖さが少なかったことでしょうか?

 さて毎回、書いている気がしなくもありませんが今回の目標はやっぱり膝スリです。RVF/RC45でライパに参加している時にはできていたんです。しかし度重なる転倒と交通事故から完全にビビリモードのチキンハートになってしまい、どうやってもバイクが寝てくれません。というか、完全に自分で強い旋回力を引き出すことを阻んでいる事を自覚しています。去年のクシタニ・サーキットミーティングで小西選手や和歌山さんからのアドバイスを元にツインリンクモテギで復習したいと思います。
 赤ゼッケンクラスは腕に覚えのある毎週、名だたるワインディングでブイブイいわせている猛者が集まり、我こそは最速だと覇権を争うクラスですが(←ウソですよ)、ボクはそんな争いに一切関わり合う事無く、というか激遅で相手にされないので自分のペースでリズムよく走行する事を心掛けて楽しむ事にします。

 2本目の慣熟走行ともなるとボクにとっては全開走行並みのペースで、はっきりいってついていけません。そう思って後方のポジションにいて正解でした。慣熟走行時は追い越し禁止ですから慣熟走行といえども全開走行をしたい方々にとっては邪魔な存在ですからね。

 午前中の2本の慣熟走行が終了すると3本目からは全クラスフリー走行となります。しかしランチタイムも受け付け開始となったので相方とO橋さんと共にランチを頂く事にしました。今回、相方は急遽同伴する事になったのでライパ申し込み時点では相方のランチは注文していませんでした。いつも直前にライパスタッフにお願いして現地での支払いでランチを用意してもらっていたのですが、今回は満員御礼でキャンセルもなかった事から参加者・スタッフ分の数量しか準備されておらず当日受け付けはできないとの事でした。仕方がないのでパドック内のレストランで食べる様に進めたところ、前日に大宮市内で購入したパンがあり、宇都宮のホテルの朝食で失敬してきたミニクロワッサンもあったのでボクのランチをシェアしながら二人で食べました。しかし朝からカレーライスなんぞをモリモリ食べてしまった事でランチタイムとなってもそれほど空腹になってはいなかったので、こちらも大助かりです。それよりも酷暑となってしまった事で汗ばかりが噴き出てひたすら水分補給ばかりしていました。

恒例となった自前ホスピ 今回も恐怖の赤ゼッケン いよいよ慣熟走行のコースイン 毎回楽しみなランチ


 ライパでは毎回、多くのメーカーやショップが協賛し、ブースを出して盛り上げに一役買ってくれています。また試乗車などを用意して普段、乗り機会の無い車両を楽しむ機会を用意して頂いています。今回はそんな展示・試乗車両をご紹介します。

協賛メーカー 写真 レポート
ホンダ技研工業 2012年型のCBR1000RRをはじめ、サーキット走行には少し不向きなNC700シリーズやCB1300SFなど話題の車両を持ち込んで、さながらホンダドリーム店の出張の様でした。
ちなみにライパへの参加可能車両要件は200cc以上のロードモデルなのでNC700SやNC700Xは走行可能です。インテグラはスクーターに分類されるので恐らくNGです。
 DUCATIジャパン 848スーパーバイクやディアベル、ストリートファイター848等を試乗車として持ち込んでいました。
残念ながら期待の1199パニガーレの展示はありませんでした。
 
MV AGUSTA 日本仕様が正式発表されたばかりのF3・STD版とF4Rが展示されていました。
残念ながらF3の試乗は叶いませんでした。
KTM KTMのスーパースポーツモデルの最高峰、RC8-Rが試乗車として用意されていました。
また発売開始されたばかりのDUKE200も展示されていました。
 
ピアジオジャパン
(モトイタリアーナ)
1000ccスーパーバイクのRSV4とそのイメージを忠実に引き継いだ125cc版のRS4 125が来場者の注目を集めていました。
RSV4は試乗車も用意されていたので乗りたかったなぁ…。
 
モトコルセ 同社が取り扱うSTMスリッパークラッチの効果を体験できる様に試乗車が用意されていました。
ラボカロッチェリア
(オーリンズ)
最新型TTXシリーズの展示をはじめ、サスペンションセッティングの相談にも対応していました。
クシタニ レザースーツの展示とカタログ配布を行っていました。ちなみに今回スタッフとして来場されたのはNEOPASA清水店の方で、最近ボクも入り浸りなのですっかり顔馴染みとなっていました。
Shell ADVANCE   DUCATI純正指定のShellL ADVANCEオイルの商品説明を行っていました。


 午後のフリー走行1本目からライパでお馴染となったプロカメラマンによるライディングシーン撮影を意識して、カメラマンの前だけは頑張ってハングオフしてみますが、気持はGPライダーみたいに肘まで擦る位にバイクを寝かしているつもりでも、肘はおろか膝も路面と接地しないという体たらくぶりを発揮。走行している時には頑張って内側にぶら下がっているつもりでも、プロカメラマンに撮影してもらった自分のライディングフォームを見てみると、まだまだ身体が内側に落ちていません。もっと外足でぶら下がり、内側の足でステップを踏まないようにしないといけませんね。上半身もまだまだ起きていて胸が燃料タンクに付く位まで伏せなくてはいけませんね。頭では分かっていてもなかなか実践できないもどかしさを感じつつも、転倒したらシャレにならないので気持ちよく楽しめる程度で抑えます。

 午後ともなると気温はグングン上昇し、日差しで照らされたアスファルトは灼熱地獄です。1回の走行で集中力がいとも簡単に切れてしまいます。こんなコンディションで1時間近くもレーシングスピードで走行する鈴鹿8耐に参戦する全てのライダーを尊敬してしまいます。あまりにも暑かったのでパドック内でケータリングサービスとしてクリームソーダフロートを売りに来ていたので相方分と2つ注文。火照った身体に冷たいソーダと糖分補給のアイスはウマウマでした。この日、一番のご馳走だったかも♪

 ランチを食べたり、サーキット内で開催されたイベントに参加していたおかげで2本分のフリー走行時間を費やしてしまいましたが、4本目のフリー走行で渾身の走行を狙ってコースイン。タイヤも温まってきてライン取りなども分かってきたので、少しセーブする心を開放して周回します。自分の中では結構、攻めた感が得られたその瞬間、ブレーキングをミスしてホームストレートエンドでクリッピングポイントにつけず、リーンできずに直進。慌ててバイクを起こしてランオフエリアに飛び出さないようにコントロールして事なきを得ましたが、気分は既に消沈。このまま走り続けるのは精神的に危険と判断し、チェッカーが降られる前にピットイン。
 その後は最後の1本を走行せずに撤収作業に充てて、最後の赤ゼッケンクラスの走行が完了したところで集合写真撮影と協賛メーカー提供のグッズを巡ってのジャンケン大会が行われました。毎回、ジャンケン大会では何かしらの戦利品をもらっていましたが、今回は参加者が多かった事から相方と共々、全くチャンスが巡って来ませんでした。

 帰りは水戸市内で夕食を食べ、常磐自動車道→首都高速→東名高速道→新東名高速で静岡県内へ。三ヶ日JCT付近で事故渋滞が発生していて通過に時間がかかりそうだったので、NEOPASA浜松のスマートICで降りて相方を豊橋の自宅まで送り届けたのは深夜1:00。その後は深夜帰宅時の楽しみとなっている豊橋市内の国道1号線沿いのラーメン横綱でチャーシュー麺を注文し、無料のネギをたっぷりとトッピングしてモテギライパで失った体内塩分を補給(?)します。
 食後は国道1号BPを経由して深夜2:30に浜松市内の自宅に到着。翌朝、(というか自宅に到着したのが朝方ですけど)トランポからバイクと機材を下ろし、トランポをレンタカー会社に返却して今回のモテギライパは終了しました。

2013年は岡山国際サーキットでの開催があった場合は、そちらを優先しますが今年同様、開催が見送られた場合はモテギライパにも参加したいと思います。それにしても過去3回連続で雨に祟られたライパでしたが、久しぶりの晴天開催のライパは暑かったです。
 

 
クリームソーダでクールダウン  ジャンケン大会の戦利品なし もはや恒例、深夜のラーメン


 

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