VOL. 11 
● 雨ニモマケズ
 バイク便や郵便配達等の仕事についていなければ、大抵のライダーは雨天時にはバイクには乗らないだろう。バイクが汚れるから?寒いから?着ている物が濡れるから?これら全てが理由に当てはまるだろう。でもバイクが汚れるのは仕方がないとして他の理由は何とかなるのではなかろうか?そう、レインスーツの着用である。
 私がライダー生活10余年の間に購入したレインスーツは全3着。初めて購入したレインスーツはナイロン素材で¥4000程度の今となっては安物。雨からは衣服が濡れるのを防げたが、寒さ対策で着込むと蒸れや発汗により内側から濡れてしまう始末。おまけに数回の使用で股の部分が破れ始め使用不能に。2着目は南海部品製のアクアレインスーツ。裏地がメッシュになっており、衣服や地肌とのまとわりつきに配慮された¥8000台のモデル。しかし内側からの蒸れには効果が薄く、また丈も短い為、背中にリュックを背負うと裾がズリ上がってしまうという問題が。
 レインスーツで最強の素材はあらゆる天候に1着で対応可能なゴアテックスではなかろうか?しかしこれらは、生地が厚めであり、ヨーロピアンライダーの様に1日に数百キロも走行するハードユーザーには重宝するものの、一般のライダーには高価でなかなか手が出ない物。そこで今、注目されているのは透湿防水素材でできたレインスーツ。各社から発売されている物は名称は違うものの、ほぼ同機能素材であり価格も¥10000台前半が主流。
 そんな中、私が実際に使用して皆さんにもお勧めしたいのがRSタイチ製のドライマスターEXレインスーツ。生地は通常のジャケットかと思える程、柔らかくナイロン感が無い。、そして雨がすぐさま水玉になって飛び散る高い撥水性がポイント。セミコート丈になっており背中が出てしまう心配もご無用。またEXモデルはレギュラーモデルに対し、背中にベンチレーションが設けられており通気性もバッチリ。2003年の北海道ツーリングで全6日の工程中、5日間も着用していたのだが、衣服が濡れる事も蒸れる事も無く、集中力が維持しにくい雨天時走行で快適に過ごせるスグレモノ。
 これならツーリング日の朝、外が雨でも出掛けようと思わせる頼もしい相棒。私の経験から皆さんに一言、『レインスーツは良い物を買え!』


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