VOL. 13 
● 鈴鹿8耐
 
今年も真夏の祭典、鈴鹿8時間耐久ロードレースに行ってきました。今年は9年連続、11回目の観戦です。初観戦はケニーロバーツ(パパの方ネ!)が鈴鹿初登場となった1985年で高校生の時でした。翌1986年も観戦してから約10年のブランクを経て1996年からは皆勤賞です。年々、観客動員数も少なくなり今年はついに7.2万人でした。自由席も鈴なりの観客で埋まって移動も大変だった時代からは信じられない光景です。まあ、おかげでエリア指定席でも広々とスペースを確保して観戦できたのですケドネ。
 今年はMoto GPの開催日と重なってしまった為、GPライダーの参戦がなかった事が観客動員数の減少に拍車を掛けたといわれていますが、ここ数年はホンダ以外のメーカーがエース級のGPライダーを召集していない事と、日本人ライダーの実力も上がってきて、全日本ライダー vs
GPライダーの図式が成り立たなくなってきたのであまり影響は無かったかと思います。また、ホンダだけがワークス参戦で他のメーカーは明らかに勝負を避けていた事から、どこか寒々とした雰囲気を漂わせていたのではないかと思います。
 そんな中でも管理人の興味を引いたのは、新型CBR1000RRWではなく、XX-Fクラスでエントリーしてきたプライベートチームのドカティモンスター,BMW1100S,CB1300SF,OVER-23V等の個性派マシン群。これらは現在、世界選手権の主流クラスであるスーパーバイクやスーパーストック,全日本の主流クラスであるJSBクラスとは一線を画し、レギュレーション上の不利を承知でエントリーしてきた異色のマシンです。残念ながらこれらの車両は予選不通過となり主催者推薦でCB1300SFのみが決勝を走る事ができました。
 
 そこで管理人なりに8耐を盛り上げる工夫の提案。
1.予選通過台数は各エントリークラスと全エントリー台数の比例分配方式(4輪のルマン方式)
2.空冷/OHC/3バルブ以下/シャフトドライブの内、2つの条件を満たす車両は1300ccまで可。(これはWSBでも提案したい!)
3.給油チャージタンクは全エントラント共通メーカー。
4.キットパーツの徹底化(ワークス専用部品の排除)

 個人的には、ワークスチームの参加は歓迎しますが、市販車改造クラスのレースではワークス専用部品で作られたスペシャルマシンは不要だと考えています。(確かに格好良いですケドネ!)また、世界各国から多様な車種の参戦を促す意味で、参戦可能車種と決勝走行車両の多彩化を図れればと思います。あまり遅い車両はトップチームから見れば邪魔以外の何者でもないかもしれませんが、速さだけが優先されるのであれば来年はCBR1000RRのワンメイクとなってしまうでしょう。その位、今年のCBR1000RRは速く、他のメーカーは見劣りしました。
 そして最大の不満は、全車、似たようなエキゾーストノートを奏でていた事です。今年は唯一、SV1000が野太いVツインサウンドを響かせて走行していました。平/ケニー組のヤマハを見に行った1985年にホンダが投入したRVF750が奏でていたV型4気筒,カムギアトレインのエンジンサウンドは以降、管理人を虜にしました。それから1999年のRVF/RC45最後の年まで、V4サウンドは8耐に無くてはならない音だったのです。そして2000年からは更に低周波のVTR-SPWによるVツインサウンド。いずれも初めて聞いた時には違和感を感じましたが、勝てばグッドサウンド。直4エンジンでは8耐には勝てないと刷り込まれてきたのに今年は・・・。
 来年は多様なマシンがグリッドを彩って欲しいな。 
      


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