VOL. 19 
● 出掛けるときは忘れずに
 10月に入り朝晩の冷え込みも厳しくなり、ようやく秋らしくなってきましたね。バイクに乗るのには気持ちの良いシーズンです。こんな季節だからこそ是非、気をつけたいのがタイヤの空気圧です。皆さんはご自分のバイクのタイヤ空気圧を何kg/cm2(最近ではkPa表記ですが・・・)に設定していますか?タイヤからは極僅かですが常に空気が漏れていて、気温が下がることにより空気密度が高くなる為にタイヤ内の体積も収縮します。この時期は1週間も経過すれば10%位は簡単に空気圧が低下してしまうのです。特にスポーツ走行をする目的でハイグリップタイヤの空気圧を低めに設定している方は要注意です。タイヤは1.7kg/cm2位の空気圧となるとコーナーに差し掛かった時に撓みでリムの部分から空気が一気に漏れる事があります。また直線を高速で走行するとスタンディングウェーブ現象(波打ち現象)が起きやすくなり乗り心地の悪化ばかりで無く危険な状況となります。
 実は9月に行われたオーナーズクラブのミーティングに参加する為、日本平へ出向いた際に登りの途中でハイサイドしそうになりました。攻めていたわけでも無くラフなスロットル操作をした訳でもないのにリヤがスライドして(気分的には30cm位スライドした感じ・・・)肝を冷やした事があります。原因が分らなかったので??と思っていましたが帰宅後、空気圧をチェックして驚きました。2週間前にサーキット走行の為に2.0kg/cm2に調整したのですが、前後輪共に1.6kg/cm2しか入っていなかったのです。恐らくコーナーでタイヤに横荷重が掛かった際に大きく撓んでリヤが流れた様に感じたものと思われます。
 これから益々、気温が下がりタイヤの空気圧が下がります。夏場に空気圧チェックをしたままの方、冬場も積極的にバイクに乗る方に一言。
『出掛けるときはタイヤ空気圧のチェックを忘れずに!』


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