VOL. 25
● 初夢 〜今、気になるバイク達〜
2009年が明けました。2008年にアメリカでのサムプライムローンによる資金繰り悪化を発端として僅か数週間で世界中に金融不安と100年に一度と言われる大恐慌が押し寄せ、国内の輸出産業が大打撃を受けました。自動車業界に身を置くボクにも無縁ではありません。またこれによって世界中のバイクメーカーで新機種の開発中止や凍結、予定の見直しが行われているそうです。
自動車がバイクに代わり輸送手段の主流となった事で、バイクという乗り物の存在意義が移動手段から趣味の乗り物として認識されてきた現在においては、新規購入の自粛や売却といった行為は仕方のない事だと思います。バイク業界冬の時代にあっても購入意欲のある人は世界中にいますし、魅力的な新モデルも次々と発表されています。そんな中、ボクの初夢を兼ねて今欲しい(妄想ともいう…)バイク群を紹介したいと思います。
紹介順序は国別順です。
BIMOTA DB7S |
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DUCATI1098の水冷Lツインエンジンを搭載した新生BIMOTAの最強・最新バイク。 国産600cc並みのコンパクトさと一切の妥協がないクラフトマンシップ溢れたその造りは所有欲をそそります。 発売間もない時期に試乗させてもらいましたが資金さえあれば購入希望1です。 国内販売価格:478万円 |
MV AGUSTA F4-1000 R312 |
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バイクデザイナーの巨星、M・タンブリーニが自らが求める最高のバイクとして約10年前にリリースしたF4シリーズの最新モデル。 312が示すように312km/hの最高速を発揮するインライン4エンジンはフェラーリ社が開発。これも上のDB7Sと同じタイミングで試乗させてもらいましたが国産4気筒と違い、10年近くが経過しても作り手のメッセージが感じられる至高の1台です。 国内販売価格:300万円 |
DUCATI 1198S |
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言わずと知れたWSBK技術を反映したDUCATIスーパーバイクシリーズの最新モデル。サーキットユースの1098Rでないところがミソ。 国産1000ccスーパースポーツと違い2年毎のフルモデルチェンジは行わずに年次改良で熟成させていく手法には好感が持てます。試乗はしていませんが1200ccを搭載する車体は大きくちょっと持て余すかな?という不安も。 国内販売予定価格:274万円 |
DUCATI DESMOSEDICI |
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国内4メーカーでは絶対に真似できないMOTO GPの真正レプリカ。 本当に夢でしかありませんが、こういう夢も市場投入してくれないと見れませんからね。手に入れたオーナーが羨ましいです。 国内販売価格:800万円(当時) |
Aprilia RSV4 |
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2009年からのWSBK復帰を目指してApriliaが新開発した1000cc V4エンジンを搭載した最新モデル。 国内導入は未定ですがV4という理由だけで応援したくなります。中野選手もワークス契約でライディングしますしね。DUCATIと同じく熟成手法で大切に育てて欲しいです。しかし国内導入時には100PS程にデチューンされるのは免れないでしょう。 国内導入予定:未定 |
BMW HP2 Sport |
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BMWが放つ1200ccフラットツインを搭載した最新スポーツ。 2009年からのWSBK参戦モデルであるS1000RRでないところがミソ。 BMWのフラットツインモデルの良さはライディングパーティーでの試乗で体験済み。しかしBMWに乗ってしまうと国産車には戻れなくなってしまうらしいので慎重になりますが、価格を見てそんな心配は無用の様です。 国内販売予定価格:390万円 |
KTM RC8-R |
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KTMが本格的に進出したロードモデルのRC8をベースに将来のWSBK参戦を考慮してフルスケールの1200cc化された最新・最強モデル。 RC8には試乗した事がありますが、その見た目の印象とは違いアップライトでフレンドリーな乗り味でした。「ツインはDUCATI」という常識に捉われないのであれば買いの1台です。 国内販売価格:224万円 |
HONDA CBR1000RR トリコロールカラー |
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ホンダの最新1000ccスポーツ。国内導入にあたり118PSにデチューンされていますが海外のフルパワーモデルへのバージョンアップは不可能。また上の海外モデル並みのクオリティにする為には車両価格と同コストのパーツ交換を余儀なくされてしまいます。 1990年代のコスト度外視のレプリカを手にしてきた今となっては生産技術の進歩であっても至る所にコストダウンを感じてしまう部位があるのは仕方のない事でしょうか? 国内販売価格:142万円(トリコロール) |
HONDA VTR1000SP1 |
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『スクーデリア・オクムラ』様のデモ車両を譲って頂いてからコツコツと自分好みに仕上げてきたこの車両はできれば手放したくない1台です。 |
最新国産モデルが1台しかありませーん!(笑) この先、国内メーカーから格好だけのMOTO GPレプリカが発売されても食指は動きそうにないし、輸出モデルは逆輸入されないし、国内モデルには馬力規制がかけられてしまい使いこなせないけどそのポテンシャルを存分に発揮できませんからね。もうカラフルなレーサーレプルカに乗る年齢ではなくなってきたのでレースとは無縁の純粋にスポーツ走行を楽しめるロードモデルに興味が移っていくかもしれません。といいながら気になるバイクの半数はWSBKベースモデルでもありますが・・・。
VTR1000SP1の売却を検討している今、これらをガレージに収める為には将来、就任予定の財務大臣との折衝が必須ですか・・・。皆さんはどんな物欲な初夢を見ましたか?