VOL. 35
● 7年目の悲劇
2010年のGW明け初日、バイク通勤して帰宅した時にガレージ前でVFR-VTECをエンストさせてしまいセルボタンを何度押しても二度とエンジンがかかる事はありませんでした。トリップメーターがゼロリセットされていて年明けにVTR1000SP-1がバッテリー寿命を迎えた時と同じ症状だったので、このバイクもバッテリー寿命かと思い、とりあえず一晩バッテリー充電をしてみました。翌日、何度かエンジンの始動チェックをしてみると3回目でまたもやエンジンがかからなくなってしまったので完全にバッテリー寿命と判断して、夕食後にHYOD浜松へバッテリーを買いに車で猛ダッシュ。
有名ブランド品は高いのでOEM専門メーカーの割安のAZバッテリーを¥18000で購入しました。
バッテリー交換後に何度かエンジン始動を試みましたが、4回目も無事にエンジン始動できたので意気揚々とその週末の休日出勤へ乗って出かけました。仕事を終って浜名湖1周のプチツーリングしながら帰宅しようとセルスターターを回すも、「キュルル…」と言ったきりエンジンがかかりません。そしてトリップメーターが再びゼロリセットされています。どうやらエンジン始動不良はバッテリー寿命が原因ではなかった様です。そしてホンダ車唯一のウイークポイントであるレクチファイヤが壊れた事を確信しました。実はボクはかつてRVF/RC45に乗っていた時に2回、VFR/RC46-1に乗っていた時に1回、レクチファイヤー故障を経験しています。さすがに2004年国内モデルとして新車で購入したVFR-VTECでは故障は発生しないものと思っていましたが、やはり耐久性が他社に比べて低いと言わざるを得ません。
帰るに帰れないので、行きつけのホンダドリーム店に回収を依頼したところ、ちょうどトラックが出払っていてすぐには行けないとの事。ホンダドリームカード会員となっているのでそちらに電話して近くのレッカー代行業者に依頼して欲しいとの事だったので電話して暫く待つと、結局行きつけのドリーム店が回収に来てくれる事になりました。誰もいない会社の駐車場で缶コーヒーを飲みながらバイクの上で待つ事1時間半。ようやくドリーム店が迎えに来てくれました。自宅まで送ってもらってバイクはそのままドリーム店へ緊急入庫です。
翌、日曜日にテスターで調べてもらったところ、レクチファイヤーとステータコイルに通電がなく故障している疑いがあるとの事。購入して満6年、走行距離39000Kmです。修理費用も¥60000以上との事で予定外のバッテリー購入費用に加えてさらに修理費用までかかる事にショックが隠せません。ドリーム店で詳細にチェックしてもらったところ故障の原因は、恐れていたレクチファイヤーのパンクとそれに伴うと思われる充電装置であるステータコイルの焼損でした。過去に乗っていたホンダV4車ではいずれもコネクター端子部が振動により接触不良を起こし発火に至るトラブルに見舞われましたが、今回はどうやら本体そのものが故障した模様です。充電装置であるステータコイルに通電がないという事だったので分解確認すると黒焦げ状態でした。これではいくらバッテリーを新品に交換しても充電されるはずもありません。GWに行った金沢・能登中にトラブルが発生しなくて良かったです。たぶん不具合は発生し始めていたのでしょうが、エンジン始動回数が少なかった事で帰宅まで持ちこたえたと思われます。
電気系は目に見える故障ではないので一度、故障が発生すると安心して長距離ツーリングに繰り出せません。自分の使い方の問題で発生したトラブルではなく、ユーザーの立場としては予期できない問題なので、とりあえずメーカークレーム処理できないか問い合わせしてもらう事にしましたが、事例報告が無いという事でクレーム扱いにはなりませんでした。しかしドリーム店が気を利かせてくれて工賃をサービスしてくれました。故障したレクチファイヤーとステータコイルは今後、同じ事象情報が多発しクレームになった時の為に保管しておく事にします。
故障して他のバイクへの乗り換えに気持ちが動きましたが、修理が完了して久しぶりに乗ったVFR-VTECはやっぱりボクの感性に合ってるんですね。乗り換える気持ちなんてどこかへ行ってしまいました。
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レクチに外傷はありません |
コネクタも燃えていません |
ステータコイルは真っ黒こげ |
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