VOL. 46
● カスノモーターサイクル・宮城光さんのトークショーに参加

京都で海外メーカー製バイクを広く取り扱っている【カスノモーターサイクル】さんで、ライダースクラブ誌のスーパーバイザーを務める宮城光さんのトークショーが開催されるという案内がライダースクラブ誌に告知されていたので事前に申し込みをして参加してきました。
当日は曇りの天気予報で浜松から行くとなると、この時期は伊吹山や鈴鹿山脈越えが最大の難関で降雪があったりすると通行が困難になる恐れがあったので、VFR1200F
DCTで行こうと思いましたが、(グリップヒーターはあるしポジションは楽だし、完全防寒着で行けるし♪)今年からMV AGUSTAの取り扱いも再開したカスノモーターサイクルさんに行くのにホンダ車じゃ格好がつかないだろうという事で盆栽号のMV
AGUSTA F4を引っ張り出して行く事にしました。
東名浜松西ICに入る前に朝マックをしてから東名高速→伊勢湾岸自動車道→東名阪自動車道→新名神高速を走行し京都を目指します。このバイクでは燃費は厳しいし、寒さで指先はかじかむし、亀山JCT付近で雨雲の中を通過するしで、意外と大人しく走行。途中の休憩で立ち寄った御在所SAで今回、ボク以外にツチカ内で参加表明していたマイフレンドさんからお昼御飯をご一緒しましょうというお誘いメッセージが入っていたので連絡して11:00に京都南IC出口で待ち合わせする事にしました。10:50頃に京都ICに到着し料金所を出た先の路肩で、マイフレンドさんの到着を待ちます。しかし5分以上過ぎてもマイフレンドさんが到着しません。暫くして連絡が入り、京都南ICは第一、第二の2つあってどうやら大阪方面側の料金所で出てしまったそうです。すぐ先の路肩で待っているという事でそこへ向かい無事、合流しました。その後、マイフレンドさんが事前にリサーチしておいてくれた評判のラーメン屋さんへ昼食を食べに行きます。狭い路地を走行し、少し迷子になりながら住宅街の中にお目当ての【大黒ラーメン】さんはありました。人気店らしくひっきりなしにお客が出入りしています。そして注文したのはチャーシュー麺(¥580)とやきめし(¥220)の黄金コンビ。いわゆる、とんこつ醤油ベースで刻みネギがトッピングされた京風屋台ラーメンです。チェーン展開しているお店のラーメンよりクドクなくてウマウマでした。
食後は本日の目的地であるカスノモーターサイクルさんの1店舗である【DUCATI京都】に向かいます。店内に観覧スペースを設けて事前申し込みをした50名がココで楽しい時間を過ごす事になります。そしてメインゲストの宮城光さんとMCとしてライダースクラブ誌編集長の埜村さんが登場!
第一部は2月に世界中のジャーナリストが招待されて開催されたDUCATIパニガーレの試乗会のインプレッションです。宮城さんがライダースクラブ誌の代表として行ってきたそうです。詳しいインプレッションはトークショーに参加した方々の特権なので、ココでは書きません。トークショーの内容の半分くらいはライダースクラブ誌4月号で巻頭大特集が組まれているのでそちらを読んで下さいネ! とにかく宮城さんはパニガーレを絶賛していました。約1.5時間をノンストップで喋りっ放しでした。ここではコラムに書いても差しさわりが無く、誌面には書かれていない面白エピソードを少しご紹介しましょう。
今回の試乗会は世界中からバイクジャーナリストが招かれたそうですが、日本人ジャーナリストは5名。宮城さんはそのうちの1名だそうです。三日間ほど試乗会の日程が組まれていたそうですが、日本人とイギリス人が初日の1組目。そしてラテン系なお国の方々は全日程の最後だったそうです。これ、何故か分かります? 日本人とイギリス人は真面目で慎重に走行してくれますが、ラテン系な方々は『ヤラかす』から最後だそうです。実際にヤラかしたのか聞いてみれば良かったなぁ。(笑)
そして試乗会には3度、ワールドスーパーバイクの世界チャンピオンになったトロイ・ベイリスが先導役を務めたそうですが、30台用意された車両全てのシェイクダウンとチェックをベイリス自身が務めたそうです。そしてコースイン1周目から全開でかっ飛んで行ってしまったそうです。いくらスーパーノービスと騒がれ、HRCやAMAで活躍した宮城さんをもってしても初めて走行するコースで走行の数分前のブリーフィングでコース図を見て、初めて乗るバイクでついていけるハズも無く・・・。 と、書きたいところですが、2周目には同じくかっ飛んでベイリスについていけたそうです。これ、何を言いたいか分かりますか? その位、パニガーレはフレンドリーで扱いやすいそうです。こぼれ話として、先導でかっ飛んで行ったベイリスですが、途中でコースアウトしてランオフエリアに出てしまったそーですよ。ベイリスも仕事そっちのけでパニガーレのライディングを楽しんでいたそうです。
多くのライダーが関心を寄せているモノコック構造のシャーシによって従来のトラリスフレームのスーパーバイク系かた乗り味がガラリと変わってしまっているのではないか?という懸念は杞憂に終わっているそうです。DUCATIとしてはシャーシ構造が変わっても乗り味が激変しない様にチューニングしたそうです。このエンジニアリング技術は凄い事だと思います。
また宮城さんが試乗に行かれたと言う事で国内メーカーの開発部門の方やレース関係者らが帰国後にこぞって問い合わせをしてきたそうです。そのくらい国内メーカーも注目している車両なんです。個別にお話しさせてもらいましたが、国産4メーカーのスーパースポーツがこのパニガーレに追いつくには4年以上はかかるだろうと言っていました。その位、凄いバイクだという事です。
ツーリング好きなライダーにとっては、「最新最強のスーパースポーツであるパニガーレなんて興味は無い」という方もいらっしゃるかもしれませんが、このパニガーレで採用された電子デバイスや新機構などは順次、ツーリングモデル等にも展開されるかもしれませんから、知っておいて損はありませんよ。
第2部ではカスノモーターサイクルさんが展開しているブランド、『アエラ』の開発責任者の方にも加わって頂いてトークショーは続きます。ボクからかつてラインナップしていたMV
AGUSTA用パーツもアレラ製品として再び展開して欲しいとリクエストしたところ、MV AGUSTAの車両取り扱いも再開したので、新たに製品群を整理してアグスタ用パーツも展開して行く事を約束してくれました。宮城さんもMV
AGUSTA F4オーナーなのでこれには同意して一緒にお願いする事に!
製品群にあるチタンボルトや内圧コントロールバルブの商品説明や開発秘話もあり、広く世間に認知されている効果とは違うメリットがある事を説明して頂き、また宮城さんもデモ車で試乗しその効果を体感されたという事で、ボクの物欲リストに加わりました。
前後半合わせて2.5時間程のトークショーでしたが、粕野社長ともお話しでき楽しいひと時でした。
帰りは小雪がチラツキ始めたので急いで帰路につきましたが、新名神が降雪と事故により大渋滞しているとの交通情報が出ていたので遠回りになりますが、名神経由で帰りました。静岡県に入って浜松西ICを降りたら浜松の暖かい事。F4の水温がいきなり10℃も上昇しましたもん。
国内仕様への変更がなかり手こずっていて、どういう仕様で国内販売されるか見通しが立っていないそうですが、それでもパニガーレの正式発売が楽しみだなぁ・・・。
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大黒ラーメンで黄金コンビを食す |
DUCATI京都 |
宮城さん、興奮しっぱなし |
アエラ製品について解説中 |
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