VOL. 15
● マスツーリングのハズがいつの間にかソロツーリング(タンデム編)
開催日:2007年11月25日(日)
Force V4 owners clubの関東地区幹事でVFR-VTECオーナー仲間でもある「ろーりーさん」主催のツーリングが伊豆で開催されるとの情報を得たので【復活!リハビリツーリング】と称して参加してきました。目的地は下田市にある「とんかつ一(はじめ)」さんです。大盛り好きの間では有名なお店です。小食の私でもTVで紹介されていたので知っています。
今年の1月に交通事故で生死を彷徨う重傷を負い、もうバイクに乗るどころか歩くことすら出来ないかも・・・と悲観的になったりもしましたが懸命のリハビリの甲斐あってなんとかライダーとして帰って来ました。しかし、いきなりの長距離でまだ不安もあります。当日は関東方面からの参加者が多く箱根から西の参加予定者はわずか2名。8:30に箱根峠のエコパーキング集合となっています。相方を誘ったところ、一緒に行きたいとの事だったので初タンデムする事になりました。
当日は4:00起床。4:30に自宅を出発して箱根とは反対の愛知県に相方を迎えに行きます。暖冬とはいえ朝はやっぱり寒いです。相方用に持ってきたライダージャケットを着せてヘルメットを被せて、このツーリングの為に購入したホンダアクセス製タンデムライドコムのスイッチON! このライドコムは音楽を聴きながらどちらかが会話を始めるとMUTE機能で音楽のボリュームが下がり、3秒間会話が無いと元のボリュームに戻るという優れもの。これでタンデムシートの人に退屈な思いをさせなくて済みます。高速道路で120Km/h程度の速度でもクリアな会話を楽しめます。ただしマイクの感度が良いのでヘルメットのアゴひもやインカムのハーネスなんかがバタつくと音を拾ってしまいます。携帯電話への接続も可能ですが使わないので設定してありません。
浜名湖北岸の三ケ日レイクサイドウェイを経由して東名三ケ日ICから沼津ICを目指します。久しぶりのロングツーリングとなる為に100Km/hキープで巡航します。日本平PAで朝食を食べて出発しようと思って時計を見ると7:30近くになっています。これではとても8:30に箱根峠は間に合いそうにもありません。相方もタンデムに慣れてきたので少しペースアップ。タンデムでも120Km/h程度の巡航速度であればVFR-VTECは余裕で走ります。
沼津ICに到着したときには既に8:20。とりあえず遅刻連絡をろーりーさんにして次の休憩予定地である「道の駅 天城越え」で合流することに。この時、初めて重大なミスに気付きました。浜松発であれば問題なく到着できたハズですが、今日は実質、愛知県からのスタートです。愛知→浜松間の移動時間を計算に入れるのを忘れていました。(いやぁ、マイッタまいった。)国道1号→国道136号を経て三島市内で給油をし、伊豆中央道→修善寺道路→国道136号→国道414号で「道の駅 天城越え」へ10:00頃到着。まだ関東組は到着していませんでした。構内には庭園などもあり紅葉が鮮やかに色付いていました。缶コーヒーで暖を取っているとまもなく関東組ご一行様の到着。次から次へと駐車場に入ってきて20台近くの大所帯です。しかも殆ど知らない人ばかりです。
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道の駅 天城越えにて | 伊豆も紅葉 | 関東ご一行様の面々 |
関東組ご一行様は休憩を兼ねて寒さもものともせずにお約束の「わさびソフトクリーム」や「わさびジェラート」を頬張りますが、時間も押しているという事で10:30過ぎに出発準備をし始めます。準備完了の面々は国道沿いに隊列を組んで準備中の人達を待ちます。それを確認していたのと他のツーリング集団が先に出て行ったので待っていてくれていると思っていたら思ったら既に誰もいません。最後尾の準備完了の確認も無く出発してしまった様です。まぁ、ここからの途中参加で顔見知りにしか認識されていなかったと思うので仕方がありませんが・・・。河津のループ峡をクルクル回りながら国道414号を南下して行きます。途中、県道14号との分かれ道で国道の方が明らかに狭い為にミスコースしそうになりましたが細い国道を対向車に注意を払いながら進みます。程なくして前方に関東組ご一行様が路肩に停車しているのが見えました。「ボク達がいない事に気付いて待っていてくれたのか?」と思いましたが、どうやら違って誰か転倒した模様。しかし後から判明したのですが、この転倒車は関東組ご一行様ではなく別のグループの人だったらしいです。しかも途中で強引に抜いていった先で転倒した模様。狭い区間での無理な追い越しは危険がいっぱいです。
ここからようやくマスツーリング状態に。ペースを上げられないので最後尾でついて行きます。しかし今回のメンバーは少し焦りすぎなのか後方を全く確認していないのか、最後尾にボクがいるにも関わらず信号で前方集団と逸れるの嫌って信号無視しまくりです。そして前方で待っているかと思えば全く無視。マスツーリング時のルールやマナーを知らないのか、よっぽどボクの前方を走りたくない事情があるのかと少し疑いたくなりました。
とはいえ、行き先は分かっているのでのんびり景色を見たり音楽を聴いたりお喋りしながら昼食場所を目指します。お昼少し前に「とんかつ一(はじめ)」さんに到着。店内は既に関東組ご一行様で占拠されていました。カウンター席に着席すると店主が「ビギナーはミックス定食で女性は女性用の定食ね」とオーダーを仕切ります。何度か足繁く通って店主に認められないと他のメニューは注文できないシステムの様です。「さてはオヤジ、他のメニューは最初から作る気がないな?」という疑念が生まれましたが忙しい時間帯でもあり、この店の看板メニューなのでどうせ他のメニューは誰も注文しないでしょう。仕込みも明らかにこの2品に絞って準備してあったし・・・。
この店が有名な理由は世間で人気の爆盛り系ではなく、量はちょっと多いかな?というレベル。しかし味噌汁,スパゲッティ,キャベツ,たくあん,ご飯はお代わり自由。面倒くさいからかは分かりませんが、味噌汁は鍋のまま、付け合わせはボール山盛りのまま差し出され「好きなだけどうぞ」とエンドレス状態。ご飯に至ってはふりかけ代わりにカレーがトッピングされる定食界のわんこそば状態なのです。付け合わせだけでも満腹になりそうですが「ミックス定食(¥1350)」にはトンカツ、クリームコロッケ、鶏のから揚げ、メンチカツが付きます。「女性用定食(¥1250)」にはエビフライ、クリームコロッケ、鶏のから揚げがつきます。これで採算が取れるのかと思って店主に聞いて見たら「これで35年もやっているんだから大丈夫だよ、ガハハッ!」だって。なにか特徴のあるお店は長続きするという良い例です。相方のエビフライを1本もらいましたが結構、身が大きくプリプリ。クリームコロッケも冷凍物ではなく美味しかったです。他にも噂を聞きつけたツーリングライダーや観光客,カップルが来店しましたが、席が空いていないので時間をずらして出直してもらいました。
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とんかつ一(はじめ)と読みます | メインディッシュ以外はおかわり自由 | ミックス定食と女性用定食 |
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初タンデムです | あいあい岬から望む | 夕富士を背に |
※ 本レポートは2007年当時のものです。文中にあるオーナーズクラブは諸般の事情により2010年に退会しました。