VOL. 20 
● 福井名物を食べた~い

2008年5月1日(木)~5月2日(金)

 GW恒例の1泊ツーリング゙の季節がやって来ました。思えば隔年で大怪我をしているので偶数年にしか行っていません。候補として房総半島、紀伊半島、北陸越前地方の中から決める事にしました。過去の行き先を振り返ってみると日本海側ばかりに行っていて、移動の利便性や渋滞、交通費を考えると今回も日本海側の福井へ行く事にしました。福井といえば東尋坊という事で、坂井市や福井市近郊でのグルメ情報をリサーチ。すると福井市内に『ソースカツ丼発祥のお店』があるという事が分かり、これを今回のツーリングの目的としました。
 宿泊は毎回、キャンプにしようかと思うのですがGW期間中はまだ朝夕の冷え込みが厳しい事と、やはり日本海側という事で有事の事を考えると決行する気になれません。しかし宿泊費は安くしたいのでネットで低料金の宿泊先を調べていたらYahoo!・ビジネストラベルを利用すると福井市内で1泊朝食付きで¥4300で利用できるビジネスホテルがあったので予約しました。また5月から再びガソリン価格に暫定税率が掛けられレギュラーで¥160前後になる事が確実な為、燃費走行にチャレンジしてみる事にしました。


5月1日(木)

 朝、7:00に自宅を出発して途中、マクドナルド゙でクーポンン券を利用してマックグリドルで朝マック。自宅を出発して10分も経っていませんが30分程休憩して国道257号→国道362号→県道5号で浜名湖北岸と豊川市を経由して国道1号線へ抜けます。東名岡崎ICから高速に乗り、頼まれ事の用件を済ませる為に名古屋市のスクーデリア・オクムラさんに立ち寄ります。開店前の9:30に到着したので、奥村社長から近くの喫茶店でお茶をご馳走になり近況報告なんかで1時間ほどを過ごします。(スクーデリア・オクムラさんのHPがリニューアルしました! 是非、見てください  by 宣伝部長の管理人)
 スクーデリア・オクムラさんからは国道41号→国道248号→国道156号で白鳥町に向かいます。犬山市での国道41号にあるオービスを通過した時に「そういえば昔、この辺りで取り締まりをやっていたなぁ」と思い出しました。目線を左前方に移すとICのランプウェイに白い小さめのパニアケースを装着した1名乗車仕様のVFRを発見。ボクの前を走っている若葉マークの軽自動車はハイペースで飛ばしています。すると案の定、狙いを定めたかの様にボクの目の前に飛び出してきて追い掛けていきました。軽自動車はすぐに気付いて速度を落としたのでお咎めなしで済みましたが。また途中通過した美濃加茂市や関市は短大在学中に住んでいた場所なので走り慣れた道です。美濃加茂市は248号バイパスの開通により20年も経つとだいぶ町並みが変わりました。

 美濃市の国道156号走行中にお昼になったので国道156号沿線で昼食を食べられる場所を探しながら走行します。ランチもマックにしようかと思いましたが、関市から白鳥町に向かう途中の町ではファーストフード店はありませんでした。美濃市に【道の駅・にわか茶屋】があったので立ち寄ります。ここはまだ施設が新しく最近、オープンした様で2005年度版のツーリングマップルには掲載されていません。建物の地域物産コーナーを抜けると奥に食事処があり、メニューも充実していたのでここで昼食を食べる事にしました。注文したのは『美濃わっぱ飯』で道の駅にしては料理に力が入っていました。他にも地元食材を利用したメニューもありました   

7:00に自宅を出発 道の駅 にわか茶屋 美濃わっぱ飯

 GW期間中ですが平日ということもあって国道156号は意外と空いていて60Km/hクルージングが可能でスロットルのON/OFFも少なくて済みます。白鳥町からは国道158号線で九頭竜湖方面へ。油坂峠では油坂道路という有料道路がありますが、現在は無料となっていました。しかし入り口付近に無料の案内が無かった事と(あったのかもしれないけど気付かなかった)ちょっと峠を走りたかったので、狭い峠道を選択。小高い場所から見下ろすかつての有料道路は路面が荒れていました。折りしもガソリン暫定税率復活の日、この荒れた路面を維持・整備するのが是なのか、そもそも利用者が少ない道路を作る事が是なのかちょっと考えてしまいました。
 九頭竜湖ダムに立ち寄り休憩。ダムの上から下を見下ろすと吸い込まれそうになり柵にしがみつきます。九頭竜湖の水位は低かったので放流はしていませんでした。大野市からは国道157号→県道17号で坂井市丸岡町にある丸岡城に向かいます。ここは現存する天守閣では日本最古の建築様式で天守閣に中にも入れます。先日、ドライブで彦根城にも行きましたが、天守閣内部の階段はそれ以上に急で昔の武士は大変な思いをして最上階まで上ったんだなぁと思いました。最も、殿様が登る事は無かったと思いますが・・・。

 坂井市ではガソリン価格改定は5月3日からとの事で、まだ¥132位で販売されていました。しかしカードが使えるエクソンモービル系列かスピードパスが使えるエクスプレスで給油したかったので福井市で給油する事にします。丸岡城からは国道8号線で一路、福井市へ向かいます。福井駅に程近いビジネスホテルに到着し荷物を置いてとりあえず初日最大の目的地である【ヨーロッパ軒・総本店】さんに徒歩で向かいます。福井駅前の繁華街を抜けて県庁裏手にある本店のお店には、ポンコツの両足を引きずってでも15分程で到着しました。諸説ありますが、ソースカツ丼は【ヨーロッパ軒】さんの創業者である高畠増太郎氏が1913年に東京で開かれた料理発表会で披露したのが起源とされているそうです。高畠氏はドイツでの料理修行経験があり、洋食の手法を取り入れて日本人の味覚に合う様にし、現在に至るそうです。長野県駒ヶ根市のソースカツ丼とはカツの仕上げ方に違いが見られます。本店は元々、洋食屋さんなので他にもメニューがありますが、多くの人はやはりソースカツ丼を注文する様です。福井駅前を少し散策してホテルに戻ってポテチを食べながらNHKを見ていましたが、翌日に備えて早めに就寝しました。

      
 九頭竜湖ダムにて  日本最古の天守閣・丸岡城  元祖・ソースカツ丼(セット)

5月2日(金)

 夕べは早く寝すぎた事と食べ過ぎて夜中にお腹が痛くなり早く目が覚めてしまいました。7:00にホテルのモーニング(トースト1枚、茹で卵、コーヒー)を食べますが、お腹が満たされないので東尋坊に向かう前に福井駅前のマクドナルドで昨日に続いて朝マックします。しかも今回はメガマフィン(やっぱりクーポン券利用)で朝からガッツリ食べます。福井市内にセルフのモービルがあったので満タンにしますが福井市内は既に値上がりしていました。ここまでの燃費は約20Km/Lで新車慣らし以来の好燃費です。
 給油後は県道5号→県道20号経由で国道305号沿線にある【道の駅・みくに】へ。時間が少し早かったのでここで時間調整をして国道305号→県道7号で東尋坊に到着。入り口にある御土産物屋さんの無料駐車場にバイクを停め、多くの土産物屋が立ち並ぶ商店街を通り抜けて東尋坊へ。とりあえず歩いていけそうな断崖の先端まで、へっぴり腰で向かい(だって高所恐怖症・・・)証拠写真を撮影して退散。まだ両足が相当不自由なので(えっ?そんなんでバイクに乗るなって?)足場を確認しながら戻ります。過去3回、東尋坊に来ていますが一度も遊覧船で海側からの景色を見た事がありません。今回はお昼までの時間に余裕があったのと海が穏やかだったので、東尋坊から飛び降りたつもりで奮発して遊覧船に乗ることにしました。遊覧船は¥1200で30分かけて雄島や東尋坊全景をガイド付きで案内してくれます。最初はちょっと高いかな?と思いましたが、海側からしか見られない景色もありお勧めです。


 優雅?なクルージングの後は本日のお楽しみである昼食。予めインターネットで行くお店を決めてありました。行き先は【やまに水産】さんでお店のHPには御土産割引クーポンや食事をした人にソフトクリームのサービスクーポンがあります。印刷しておいたクーポンを片手にお店の中に入って行きます。HPに紹介されていたメニューでは海鮮丼か浜焼き定食にしようと思っていましたが、女将が「お兄さん、数量限定食となるのカニ丼があるけど、どう?」と勧めてきました。時期的にもうカニ料理の季節は終わってしまっているかな?と思っていましたが、GWまでは大丈夫な様です。越前ガニで有名な三国町まで来てカニ料理を食べずに帰るのは悔しいのでお勧めのカニ丼を注文しました。また¥500で「生牡蠣」、「生うに」、「かにみそ玉子付き」の3種類の中から1つ選ぶことができるというので「かにみそ玉子付き」を注文しました。かなり女将に乗せられた気がしないでもありませんが、駅弁を買ってでもカニ料理を食べて帰るつもりだったのでOKです。クーポン券でデザートのソフトクリームももらい贅沢な昼食となりました。あとはお土産を買うのみです。おみやげはインターネットで『カニシュウマイ』を売っているお店があったのですが店名を失念してしまいました。どこのお店でもあると思っていたので深刻に考えていませんでした。昼食を食べた【やまに水産】さんにも無かったのでローラー作戦で全部のお店を見て回りますが見つかりません。東尋坊ではなく三国町のほかのお店だったのかも?と思って諦めて帰りの途中にあるドライブイン等を見て回ることにして東尋坊を後にします。しかし帰宅してから分かった事は、カニシュウマイはやはり東尋坊内の1軒のお店のオリジナル商品で、そのお店も見て回っていたのですがどうやら見逃していた様です。まぁ、お店的にはシュウマイを売るよりも茹でガニを売るほうがいいので大々的に陳列していなかったみたいですしね。

 東尋坊からは県道7号→国道305号で越前海岸方面に向かいます。越前海岸からは国道365号で本之元方面へ向かう予定でしたが、沿線にカニシュウマイを売っていそうなドライブインを探しながら走行していたら曲がり損ねてしまいました。このまま国道305号で米原方面を目指したほうがドライブインがある可能性が高いと判断してそのまま走行を続けます。南越前町に入ったところでドライブインがあるのは知っていたのでそこで無かったら諦めて他のお土産を買って帰る事にしました。果たしてやはりカニシュウマイは売っておらず蒲鉾はありました。どうしてもカニシュウマイが欲しい気分だったので蒲鉾は買わず、カニの形をしたお菓子を買ってヨシとしました。カニシュウマイは次回のお楽しみにします。
 
 国道8号に入ってからは車の流れに身を任せて本之元に向かい4年前の天橋立ツーリングでの復路と同じく国道365号で関が原方面へ。そして国道21号で岐阜県を横断して短大時代を過ごした坂祝町のコンビニで休憩。実に3時間も乗車していたので疲れました。17:30を過ぎていた事で小腹が空いたのと疲労で身体が甘いものを欲していたので生クリームたっぷりのワッフルで遅めのおやつを食べます。ここからは国道248号で岡崎に抜けてそこから東名高速に乗って帰る事を考えていましたが、時間的に遅くなりそうです。場合によっては瀬戸北ICから東海環状自動車道を利用する事も考えて美濃加茂市から国道248号に入ります。多治見から瀬戸までは帰宅渋滞にはまりややペースダウン。そして瀬戸北ICに続く道が分からずに、そのまま国道248号を走り続けます。しかも豊田市手前で雨が降り出しました。レインスーツを着るか悩みましたが夕食前に着たく無かったのと行き先方向には雨雲が見えなかったのでそのまま走り、程なくして雨が降っているエリアから外れる事ができました。豊田市に入ってから以前と道が変わっている事に気付き岡崎方面への曲がり角を見逃してしまった様です。いつの間にやら行き先表示が知多や東海の文字が目に付き始めました。しかしまだ国道1号を越えていないので方向だけ気をつけて走行を続けます。次第に国道155号や国道153号と岡崎近郊では見慣れない路線に入り込んでしまい、挙句の果てには東名豊田ICの案内看板が出てきました。どうやら知らない間に浜松とは逆の西へ向かって走っていた模様です。
 岡崎に抜けるのは諦めて東名豊田ICから高速に乗り上郷SAでコンビニおにぎりを2つ買って昼食とは打って変わって質素な夕食。道路交通情報に目をやると岡崎~音羽蒲郡間で乗用車の横転事故があって大渋滞となっている模様です。事故の発生から1時間以上経過しても渋滞が解消されないところを見ると待っていても無駄なので、すり抜けで走行する事に決め、また自宅に電話したところ浜松は雨が降っているとの事だったのでレインスーツを着て出発します。豊田JCT付近から伊勢湾岸道からの流入車両と合わせて既に渋滞の最後尾は上郷SAに達していました。ここからハザードを点灯させながらセンターライン上に居座る乗用車にはパッシングを浴びせて進路を譲ってもらって(?)、30分程のスリ抜けを敢行。左側路肩を走行していくライダーもいましたが、ボクはあまりそちら側は走行しません。緊急車両がいた場合、言い逃れできませんから。

 音羽蒲郡IC手前で第一走行車線上に横転した乗用車と巻き添え車両が止まっていました。どうやると横転するのか?と考えたくなります。大型トラックの整備不良や過積載による事故でなくて良かったです。豊川IC手前からは渋滞も解消し小雨の中を100Km/h巡航で浜松西ICへ。途中のミスコースや事故渋滞により、予定よりも2時間以上も遅い22:00に帰宅しました。今回は燃費走行を心掛けて走行しましたが、シフトアップはあまり引っ張らずに3000rpm位で早めのシフトチェンジ、無駄なスロットル操作はしない、タイヤ空気圧は指定圧に設定、巡航速度は法定速度プラス15Km/h以下を心掛けた結果、平均で20Km/Lを達成しました。いつもの走り方だと平均17Km/h位なので意識して走行すればかなりの好燃費が期待できそうです。それに多少、燃費を気にせずに飛ばして走行したところで目的地への到着時間に大差は無いという事も。ガソリン価格高騰続く昨今、これからも安全運転で、ちょっと財布に優しい走行を意識していきたいと思います。

 

 
4度目の東尋坊  遊覧船から東尋坊を望む 三国町といえば越前ガニ

 2日間の走行距離:578Km    


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