VOL. 47
● HYODカフェと本田宗一郎氏の魂に触れる近場ツーリング
2010年6月6日(日)

この日は浜松市にある新興レザースーツメーカー、【HYOD PLUS】が主催するHYODカフェが当日限定で浜松市天竜区にある道の駅に出店するとの事だったので近場ツーリングとして行く事にしました。この『HYODカフェ』は春から秋にかけて不定期でテントサービスとして同道の駅に出店しており、ツーリングライダーに無料でコーヒーを振る舞うというものです。コーヒーは豊橋市の喫茶店が協力しており、インスタントではなく、しっかりと豆から挽いてくれます。
最近、あまり乗っていないMVアグスタF4を引っ張り出し、半端じゃないエンジン熱から下半身を守るべく暑い中ですが、レザージャケットとレザーパンツ姿で出発。国道362号線→県道9号線を走り、目的地である【道の駅・くんま水車の里】へ到着。この道の駅は食堂・物産展・そば打ち体験工房などが併設されていて、名前の由来となっている水車(こちらは電動ですが…)もあります。また裏山への遊歩道なども整備されており、敷地内を流れる小川では6月中は螢観賞もできます。
顔馴染みのHYODスタッフからコーヒーをもらい一服。晴天だったせいかいつもよりもライダーが多く訪れていました。そしてコミュやショップ主催のツーリングで立ち寄ったのか過去に見た事もない程のカワサキ車軍団。何をする訳でなく知人が来る事も期待して2時間近く滞在していましたが、来場者の半数以上はカワサキ車オーナーでした。
11時過ぎに道の駅内にある食事処【かあさんの店】で早めの昼食を食べます。この食堂は地元の主婦達が共同経営していて、蕎麦が自慢です。暑かったので冷たいメニューが食べたくて『おろしそば(¥850)』を注文しました。舞茸の天麩羅も添えられておりとても美味しいですよ。
食後は来た県道9号線を走り浜松市天竜区にある【本田宗一郎ものづくり伝承館】へ。
http://www.honda-densyokan.com/
ここはNPO法人が運営するホンダ技研工業の創業者である『本田宗一郎氏』の幼少期からホンダ黎明期の業績を紹介する記念資料館です。本田宗一郎氏はここ、天竜で生まれ育って浜松から世界のホンダを育てたんですよ。知ってました? ツインリンクモテギコレクションホールの様なホンダ車の歴史を実物展示しながら紹介するのではなく、地元の愛好家らが所有していた車両等が寄贈展示され、また生前に本田宗一郎氏が愛用していた品々や氏の生涯をパネル等を使って紹介しています。通常は無料ですが、訪れた日は特別展期間中という事で¥500の入館料が必要でした。1階の展示品は写真撮影可能でしたが、特別展の2階は撮影不可となっていました。
ここには『ホンダ・マン島レース出場宣言』の原文のコピーが展示されていました。今まで簡略化された宣言書を目や耳にした事はありますが、原文には鳥肌が立つほどの本田宗一郎氏の並々ならぬ決意が溢れていました。現代のボクがこれほど興奮したのですから当時のホンダマン達の興奮やプレッシャーは相当なものだったのではないでしょうか?
また館内にあった本田宗一郎氏直筆の色紙にはこう記されてありました。『需要があるから造るのではない 我々が需要を造るのだ』と。最近、バイクが売れないとメーカーの方々の言葉を良く聞きますが、この本田宗一郎氏の言葉をもう一度、メーカーの方々には噛み締めてもらいたいです。そしてボクはメーカーの方に問いたい。
「あなた方は、あなた自身が乗りたいバイクを造っていますか?」と。
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挽きたてコーヒー |
かあさんの店で昼食 |
ものつくり伝承館 |
ホンダ初のバイク、C型 |
本日の走行距離:80Km
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