VOL. 49 
● 牛にひかれて善光寺 な新車慣らしツーリング

2010年8月14日〜8月15日

 
 今年の夏季休暇は山口県の萩・秋芳台か宮城県の仙台・松島へ行こうと考えていましたが、ツーリング用バイクの買い替えにより慣らし中に長距離移動するリスクの回避と、今年はお盆休み中のETC特別割引適用日が土日だけに限定されて、平日に移動すると高速料金が高くつくので隣県の長野県へ1泊で観光ツーリングに行く事にしました。予ねてから長野市にある『一生に一度は善光寺参り』とか『牛にひかれて善光寺』と言われる善光寺に行ってみたかったので、メインの目的は善光寺の参拝にし、途中で色々と観光する事にしました。
 



8月14日(土)

 8/14(土)は6:30に自宅を出発。まだ納車して200Km強しか走行していない車両なので慣らしを兼ねての走行です。なので各部に負荷となる走行は避けなければなりません。1泊ですがトップケースだけだと収納容量が少なく、せっかくツーリングパッケージにしたのでサイドケースも装着してフルパニア状態での走行も確認しようと思います。

 勤務地近くのコンビニでおにぎりとペットボトルのお茶で軽めの朝食。いつもは朝マックしますが、今回はBikeJIN誌で連載中の山本トレーナーのアドバイスに従って脂質の多い朝食を避けてみました。浜松からは国道257号線→県道32号線→国道257号線で稲武町へ。稲武町から国道153号線で飯田市を目指します。【道の駅・アグリステーションなぐら】付近から雨は降っていないものの朝方まで降った雨の影響で路面は濡れており、走行3日目の新車があっという間に汚れてしまいテンションも下降気味。また国道153号線に出る少し前からトライアンフ・タイガーに乗ったライダーが追走してきたので先に行かせようと合図をしますが、抜く気配がありません。ずっと付かず離れずの距離を維持したまま【道の駅・信州平谷】に到着。ここで最初の休憩をする事にしました。するとタイガーに乗ったライダーも道の駅に入ってきました。ボクより一回りくらい年上っぽいライダーの方で、「ずっと後ろについて走行してしまい申し訳ありません。まだ慣らし運転なものですから」と。どうやらお互いに慣らし運転中で無理な走行は控えていた様です。こちらの方は開田高原に向かうのだそうです。
 ここは愛知や浜松から飯田方面を目指すツーリングライダーの多くが立ち寄る道の駅です。飯田方面を目指すライダーはレインスーツを着ている人と着ていない人が見られ、この先の天候が読めません。ヤフー携帯の天気予報では飯田市近辺は曇りで雨の心配はなさそうだったので、この先も降らないと判断してレインスーツは着用せずに飯田へ向かう事にしました。中央道へは飯田山本ICから乗るのが一番近いICですが、高速に入る前にクレジットカードが使えるガススタで給油したかったので飯田IC方面へ向かい飯田運動公園沿いにあるゼネラル石油で給油。ここまでは何ヶ所かワインディングがあったにも関わらず信号の少ない流れの良い一般道だったので燃費は18Km/Lでした。

 飯田ICから中央道に入り駒ヶ岳SAで休憩。さすがお盆休み最後の土日と言う事でSA内は大渋滞です。バイク用駐輪場に停めてトイレ休憩と汚れたバイクを少し拭こうと思ってウエスを濡らしてバイクに戻ると、数人のライダーがバイクを取り囲んで見物していました。ただでさえ珍しいVFR1200Fなのに発売されたばかりのDCT仕様なのですから無理はありません。ライダーからDCTについて数多くの質問攻撃を受けました。一番多く聞かれるのは、「バイクにATってどうですか?」です。皆さん、興味はある様ですね。

 駒ヶ岳SAを出た後は岡谷JCTから長野自動車道に入り豊科ICへ。豊科ICから程近い【大王わさび農場】が本日最初の目的地です。ここは初めて訪れる場所ですが、実は4年ほど前に富山・能登ツーリングに行った帰りにこの農場の横を通り過ぎて大渋滞には巻き込まれたので覚えていました。そして今回も大王わさび農場の2Km程手前から大渋滞に巻き込まれノロノロ運転を強いられました。狭い道なのでスリ抜けもできずに渋滞の車列について30分程してようやく【大王わさび農場】に到着。ここはBikeJIN誌の別冊として発売されている【ツーリングNAVI 信州】で紹介されていたので行ってみたいと思っていました。
 ちょうどお昼時だったのでまずは昼食です。蕎麦が食べたかったので【そば処 大王】さんで『わさびの花そばセット B(¥1000)』を注文。Aセットはざる蕎麦になりますが、何となく椀で食べたかったのでBセットにしました。稲荷寿司の中にはわさびの茎が入っていて噛むとピリっとして美味しかったです。当然、お蕎麦の上に添えられているワサビは農場内で栽培されたものです。
 食後は農場内を散策しますが雨が降り出してきて屋根のある場所に避難します。避難したのは故意か偶然かは分かりませんが、ワサビソフトクリームやワサビバーガーを販売しているエリア内。とりあえず食後のデザートとしてワサビソフトクリームを食べます。伊豆の修善寺にある【道の駅・天城越え】でも同じようにワサビを練りこんだワサビソフトクリームがありますが、修善寺の方がワサビのツンとくる感覚が強い気がします。実は朝食を軽めにしたのは、この蕎麦に加えて、同農場のオリジナルメニューであるワサビバーガーを食べる為だったのですが、意外とボリュームがありそうだったのと買い求める長蛇の列ができていたので諦めました。ワサビバーガーは次に訪れた時のお楽しみにします。
 ソフトクリームを食べ終わる頃には雨も止んでくれました。どうやら通り雨だった様です。黒沢映画作品のワンシーンとして撮影されたという水車やワサビ田等を見ながら農場内の半分くらいを散歩。通り雨の影響で足元の状態が悪くなってしまったので農場全体を回るのは止めました。何かお土産でもと思いましたが、普段からワサビ料理などは食べないので何も買わずに2時間弱滞在して出発する事にします。

道の駅・信州平谷で休憩 大王わさび農場に到着 わさびを活用したメニュー


 駐輪場まで戻ると再び激しい雨が降りだし、今度は止む気配がありません。仕方が無いのでレインスーツを着てヘルメットもクリアシールドに交換します。【大王わさび農場】からは県道85号線→国道19号線で長野市を目指して北上します。途中、マンホールや路面の繋ぎ目で軽くスリップしたりブレーキング中に乗り上げてしまったりしましたが、ABS装着車なのでほぼ何事もなく通過できました。今まで乗っていたVFR-VTECだったらヒヤリとするシチュエーションでも安心して走行できます。だからといってタイヤグリップを越えた走行はできませんけどね。
 長野市に向かう途中からは松代方面に向かい川中島合戦跡地や松代城址の観光をしていく予定でしたが、生憎の雨で観光どころではありません。こちらは翌日に時間があったら立ち寄る事にして早めにホテルに行って一休みする事にします。
 長野市にまもなくという国道19号線を走行中に【小川の庄 おやき村】の看板が見えましたが、事前に場所の確認をしていなかったのでそれとは思わなかったのと、【ツーリングNAVI 信州】で紹介されていた【小川の庄 おやき村】は善光寺の参道にあるお店が紹介されていたので、そちらが本家だと思い込んで通り過ぎてしまいました。ここで翌日、立ち寄らなかった事を後悔する事になるとはこの時は思いません。ボクのツーリングはこのパターンが結構、多いです。
 今回の宿泊先であるJR長野駅前の【東横イン 善光寺前店】には15:00頃に到着。会員特典のアーリーチェックインで申し込んであったので早めにチェックインし、まずはシャワーを浴びて汗だくの身体をさっぱりさせます。着替えてからバイクに戻り、濡れたバイクを少し拭いたところ、ステッププレートとスクリーンに擦り傷が付いているのを発見。ステッププレートの傷はレインスーツのファスナーが擦れてできたものと思われます。スクリーンの傷は、雨での汚れを十分な水で洗い流さずに濡れウエスで拭いたのが原因と思われます。VFR-VTECはアフターパーツメーカー製のアクリルスクリーンに交換していたので擦り傷には強かったので同じ感覚で拭いてしまいましたが、純正は傷が付きやすいのを忘れていました。

 善光寺界隈の散策を兼ねて市内観光に出かけますが時折、小雨が降る生憎の天候です。コンビニで傘を買う程ではなかったので我慢して少し濡れながら善光寺まで歩いていきますが、ホテルのフロント係が歩くと30分はかかると言っていた意味がようやく分かりました。正面に善光寺が見えているのに緩やかな坂道の影響もあってなかなかその距離が縮まりません。
 善光寺への参道には多くの老舗蕎麦屋さんがありますが、夜は予約制としているところが多く通常営業している老舗店は多くありません。そんな中で軍鶏を使った蕎麦を食べられるお店があったので、そこで夕食をと思って行ってみましたが準備中となっていました。どうやらお盆期間中なので普段とは営業時間が違う様です。ここから善光寺までは小雨の中、まだまだ歩かなければならないので初日に参拝するのはやめて翌日に行く事にしました。雨足も次第に強くなってきて、とても歩いて帰れる状況ではなくなってきたので市内循環のワンコインバスで長野駅に戻り、駅内にある飲食店街内の蕎麦処の【高山亭】さんで『ざるそばミニ天丼セット』を食べました。昼食に続いてのお蕎麦です。お店を出た後はコンビニに寄り、飲み物とお夜食を買ってホテルに戻りました。
 ホテルに戻ってからはツーリングマップルとまっぷる信州を見ながら翌日の観光と走行ルートを検討します。初日は思いがけない悪天候に翻弄されて予定が大幅に狂ってしまいましたが、二日目はようやく観光三昧です。

アルプスの清流で育てるワサビ田 黒沢映画に登場する水車 長野駅の蕎麦処で夕食

1日目の走行距離:316Km



8月15日(日)

 前夜は携帯を握りしめたまま寝落ちしたらしく3:00頃に一度目が覚めましたが、二度寝して6:00頃に起床。この日は前日に行けなかった善光寺への参拝が最大の目的でその後は松代へ行って川中島の合戦跡地巡りです。戦国時代の歴史好きとしてはここまで来て川中島合戦跡地は外せません。東横インでは無料朝食サービスがあり、ここ善光寺口店では定番のおにぎり、パンに加え長野らしく蕎麦もありました。当然、3種類とも少しづつ食べます。朝から蕎麦を食べたのでこれで前日から3食連続です。ホテルをチェックアウトすると宿泊していた他のライダーも続々と出発準備をしていました。
 善光寺の参道界隈には4輪用のコインパーキングが数ヶ所ありますが、善光寺の専用駐車場は北側にある大型駐車場となります。有料ですがバイクも駐輪できます。路上駐車する手もありますが、他の観光客の邪魔になりますし何よりもライダーのイメージを悪くする行為は控えたいので正面入口となる仁王門や三門からは遠くなりますが専用駐車場に停める事にしました。
 駐車場からはすぐに敷地内に入れる近道がありましたが、やはり正面から入りたかったので5分ほど歩いて三門まで行きます。この三門は訪れた時には特別拝観期間中で有料で中に入る事が出来ました。まずは善光寺本堂でお賽銭をはらって御参り。ボクは無宗教ですが、誰かに手を差し伸べてほしい困難や絶望に直面した時だけ神仏にすがるタチの悪い男です。そんな人間にさえ、善光寺は受け入れてくれるとの事で色々とお願いをしておきました。本堂に入るとまずは、『びんずる尊者(撫で仏)』がお出迎え。これは御釈迦様の弟子でその像に触れると病気を治してくれるという信仰があるそうです。ボクは交通事故で不自由になった両脚の回復を願って何度も何度も撫でて回復をお願いしました。次は入場料を払って内陣に入り、御本尊に御参り。そして『お戒壇めぐり』です。これはご本尊が安置される瑠璃団下の真っ暗な回廊を通り、中ほどに懸かる極楽の錠前に触れると御本尊と結縁できるそうです。当然、カメラや携帯電話などによる照明の使用は禁止されています。手探りで暗い回廊を突き進むとなんとか出口に出られました。この時、左側の壁を触って中を移動していましたが錠前は右側にあったのですね。出てから知りました。結局、錠前に触れる事はできませんでしたが御本尊と結縁できたのかな?
※ 本堂内は撮影禁止でしたので写真はありません。

 参拝が済んだら参道や仲見世通りの散策です。お目当ては前日にホテルに向かう途中で立ち寄り損なった【小川の庄 おやき村】のおやきです。【ぱてぃお大門】という商業エリア内に支店があるので、そこで買い求めようと思っていたのですが店舗が小売ではなく飲食店になっており、1つだけ買ってテイクアウトできる雰囲気ではなかったので購入を断念しました。つくづく前日に小川村に立ち寄らなかった事が悔まれます。この【小川の庄 おやき村】のおやきは次回に持ち越しです。こうやっていつもまた訪れたいと思わせるネタを残しています。
 でもおやきは自宅用と相方用にお土産として買って帰りたかったので、どこかお店が無いか見て歩き回ります。もう焼おやきでなくて蒸しおやきでもいいです。すると前日の夕食先を探している時に長野駅構内で立ち売りをしているお店の事を思い出しました。確か【西澤餅屋】だったはず。【ツーリングNAVI信州】でも紹介されていて、旅のお供である【まっぷる信州】に本店の詳細な地図もあったので長野市を起つ前に立ち寄って買っていく事にしました。一度長野駅方面へ戻り、細い路地を抜けたところに【西澤餅屋】さんはありました。蒸しおやきを扱うお店ですが、自宅用には野沢菜・くるみ・そら豆など6種類を購入。相方用には野沢菜を3個購入しました。

 そして【西澤餅屋】さんを出るともう11:00前になっていました。予定では松代で観光して、蓼科方面へ向かい途中で『利休庵』さんか【ウォールデン】さんのどちらかで昼食を食べてビーナスラインを通って帰宅する予定でしたが、蓼科付近で昼食を食べるには遅い時間になってしまいそうです。前日、夕食として食べ損なったお蕎麦屋さんで食べて行こうとも思いましたが、実は善光寺に来たら是非、訪れたいと思っていたお蕎麦屋さんがあったのです。このお店は夜は予約制となってしまうので気軽に食べるには昼間に行くしかありません。ちょうど開店時間となる11:00近くだったのでこちらのお店に行く事にしました。そのお店は善光寺の参道にある老舗店【藤木庵】さんです。10年以上前に購入した信州のツーリング情報誌で紹介されていて、くるみ汁につけて食べる蕎麦があるとの事。珍しい食べ方であるこの蕎麦を是非、食べてみたかったのです。お店には駐車場がなかったのでバイクを停める場所を探しましたが周辺には見当たらず、仕方が無いのでお店の前の遊歩道の広いスペースに寄せて置かせてもらいました。2台ほどであれば歩道への駐輪も良いでしょうが、大勢の場合はやはり公共の駐車場へ停めて歩いて訪れる事をお勧めします。
 注文したのは『ごくらく 十割そば』です。他に二八そばもあります。やはりどうせなら十割そばを食べたいですよね。くるみ汁、とろろ、出汁の3種があって色々な味で喉ごしを楽しみます。くるみ汁はコクがあって美味しかったですよ。会計を済ませて出ようとすると「表に置いてある白いオートバイはお客さんのものですか? ここの主人もバイクに乗って良くツーリングに行くんですよ」との事。ライダーの皆さん、運よく御主人と話す機会に恵まれたら色々と耳より情報が得られるかもしれませんよ。

善光寺へ続く仲見世通り  もちの西澤さんでおやきを購入 念願のごくらくそば

 
 少し早目の昼食となりましたが、お目当ての蕎麦も食べられて大満足です。途中でお腹がすいたらどこかで買い食いをするとしましょう。いよいよ善光寺ともお別れです。事前に所在を調べておいた国道406号線沿いにあるエクスプレスで給油します。スピードパスを持っているので現金要らずで割安なので地方へツーリングに行く時にはできるだけ所在地を調べて利用しています。
 国道406号線→国道18号線→県道35号線で八幡原史跡公園へ。ここは武田信玄と上杉謙信の両雄が長年にわたって戦った川中島の合戦の地です。公園内には上杉謙信が単騎で武田信玄に切りかかり、武田信玄が軍配で防戦したといわれる有名なシーンの銅像があります。この映画やテレビドラマでお馴染みの1シーンですが、実際にはこの様な状況はなかったらしく後年に時代小説などで脚色されたものだとか。しかし実際にその様なシーンがあったかどうかは今となっては誰にも分からないので、事実だと思って歴史に想いを馳せれば楽しいですよね。ちなみに【ヤマカンが外れる】という諺がありますが、これは大河ドラマにもなった武田信玄の軍師、『山本勘助』に由来するって知っていました? この川中島の戦いで山本勘助の戦術が上杉方に読まれて大敗を喫したのにちなんで【山勘が外れる】と言われる様になったそうです。…と史跡公園で無料案内をしているボランティアのオジサンが説明しているのをコバンザメ戦法で聞いていました。この八幡原史跡公園の近くに山本勘介の墓地もあるそうですが、後から知ったので立ち寄れませんでした。

 八幡原史跡公園のあとは程近い松代城(海津城)祉へ。ここは前述の川中島の合戦で武田方の前線基地とするべく山本勘助の進言により築城された山城です。この川中島の合戦が行われた地は5Km四方の広範囲におよび、当時の戦闘は激烈を極めたそうです。現在は唯一残る石垣と復元された大手門がある公園となっています。
 松代城からは上田菅平に抜ける県道35号線を走行。適度なワインディングと信号の少ない片側1車線の道路で気持ちよく走れました。ここではVFR1200F DCTに備わった2つのATモードのうち、Dモード(通常モード)で走ると自分のイメージよりも常に高いギアで走りたがり失速しがちで、Sモード(スポーツモード)だと逆に引っ張り過ぎで慣らし期間中なのでエンジンへのダメージが気になったのでMTモードを駆使。パドルスイッチで2〜4速を多用し、平地に出たらDモードに戻すという操作を繰り返して自分の気持の良いリズムで走行します。

 県道35号線→国道144号線→県道176号線→国道152号線で蓼科方面へ。白樺湖から霧ヶ峰に抜けるビーナスラインを走行して行こうかと思いましたが、15:00近くなっており上空にも薄い雲が広範囲で立ち込めてきていたので絶景が見られないと判断して立ち寄るのは断念し家路を急ぐ事にしました。国道152号線を茅野市へ抜けそのまま杖突峠を走行して伊那ICから中央道へ乗ろうと思いましたが、諏訪ICから乗った方が遠回りになりますが早く移動できると判断して諏訪ICへ向かいます。ここでも事前に調べておいた諏訪IC近くのエクスプレスで本日最後の給油を済ませます。

 諏訪ICから中央道に入り駒ヶ岳SAで休憩。やはり小腹がすいてきたのでスナックコーナーで何か食べようと思って並んでいたらタイミング良く明宝ジャンボフランクの出来たてが登場。同じ値段で同じくらいの大きさの普通のジャンボフランクに比べカロリーは半分です。なので2本は食べられると思いましたが1本でやめておきました。岐阜県明宝村の名物フランクフルトを長野県の駒ヶ根で食べるのは何か釈然としないので、機会をつくって現地へ食べに行きたいと思います。(←こんな動機ばかり…)
 トイレを済ませたところでジーンズのポケットに入っているはずのタオルハンカチ(新品)が紛失している事が判明。どこかへ置き忘れたのか、それとも走行中に吹き飛んだか? また道路情報を確認すると飯田IC〜飯田山本IC間で事故渋滞が発生しているとの事。事故発生から間もない様で渋滞の長さが見る見る伸びています。最悪、飯田山本ICではなく渋滞に巻き込まれる前に飯田ICか、その手前の松川ICで降りて下道で国道153号線へ抜ける事も選択肢に入れておいて駒ヶ岳SAを出発します。
 すると渋滞の最後尾は松川IC出口付近にまで達していました。道路情報では渋滞5Kmとなっていましたがとてもそんな状況ではなさそうです。松川ICで降りずに渋滞の中を慎重にスリ抜けをして飯田ICへ。ここで降りようと思っていましたが流れが少しずつ早くなってきたのでそのまま飯田山本ICまで行く事にします。いつも思いますが、こういう場合、自分勝手な運転をする大型トラックやサンデードライバーが両車線を塞いでいたり、登坂路で失速して必要以上にノロノロ運転となっている光景を見かけます。前の車のペースに合わせて渋滞の原因を作らないで欲しいですよね。サンデードライバーの急増とモラルの低下は明らかにETC休日割引の弊害だと思います。

 飯田山本ICで降りて国道153号線を稲武町方面へ向かいます。初日の往路でも立ち寄った【道の駅・信州平谷】で休憩。ここでお盆休みを利用して愛知県東栄町の祖母宅に来ている相方にお土産を渡すべく、連絡を取りますが電話もメールも返答がありません。お盆の手伝いで忙しく連絡が取れないのかとも思い、とりあえず東栄町の町営温泉に向かう事をメールしておいて、国道153号線→国道148号線→県道447号線→国道151号線で東栄町温泉へ。この区間は狭い道幅でワインディング区間が長いので昼間に走行する時には楽しいですが、夕暮れから夜間は街灯もなく真っ暗なので集中力を切らさない様に走行しなければなりません。東栄町温泉から再び相方に連絡しますが連絡はとれませんでした。これはもう携帯の電源を切っているとしか思えなかったので、お土産を渡す事は諦め翌日に職場まで行ってコッソリ渡す事にします。結局、遅い時間にメールを見た相方から連絡があって翌日の仕事が終わってから会って事無きを得ましたが…。
 
 国道151号線→国道257号線で最後の休憩地である【道の駅・鳳来三河三石】へ。ここは土日ともなると終日、ツーリングライダーや峠走行のライダーが休憩で立ち寄り賑わいますが、19:00過ぎともなるとポツンとボク一人だけです。自動販売機の明かりだけがやけに眩しく感じます。ここからは1時間弱で帰宅できるので最後まで気を抜かずに走行する事にします。国道257号線→県道391号線を走行し、通勤路を通って20:00に自宅に到着。このツーリング中に走行距離を1000Kmにする予定でしたが、少し足りませんでした。
 
 念願の善光寺参拝もできVFR1200F DCTのポテンシャルも確認できた二日間でした。

 
川中島の合戦での名シーン 松代城址と現代の鉄馬 明宝フランクでおやつ


2日目の走行距離:336Km
2日間の総走行距離:651Km

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