VOL. 60
● 浜名湖東岸の日帰りお勧めツーリングルートのご紹介

2011年1月3日(月)


 
 東名浜松西ICを起点に日帰りで約100Kmの走行距離となる浜名湖東岸のお勧めツーリングルートをご紹介します。今回は奥浜名湖と浜名湖館山寺をメインに約5時間のコースとし、グルメあり、ワインディングあり、歴史探訪あり、恋愛祈願あり、とバラエティに富んだルートを設定してみました。

 まずは東名浜松西ICからスタートです。東名浜松西ICを出て正面の交差点を左折(引佐・浜北方面)へ向かいます。県道65号線(通称、浜松環状線)を走行し、国道257号線を鳳来・引佐方面(通称、金指街道)へ左折します。道なりに北上して行き、天竜浜名湖鉄道の踏切を越えた先の信号のないT字路の交差点を細江町・金指西の交差点を井伊谷方面に向かいます。工事中の第二東名高速の高架沿いに鳳来方面を目指し、最初の目的地、【道の駅・鳳来三河三石】に到着です。

 ボクの日記で度々登場するこの道の駅は、浜松・東三河を往来するライダーの情報発信基地となっています。土日にはこの界隈のワインディングを走行するスーパースポーツバイクの見本市と化します。この道の駅では是非、和風オリジナルホットドックである『強右衛門ドック(すねえもんと読みます)』を食べてみて下さい。このホットドックは、『はんぺん,れんこんきんぴら,チーズ,マヨネーズ,刻み海苔』が挟まれています。『強右衛門』とはこの道の駅近くの地で1575年に行われた長篠の戦い(織田信長+徳川家康連合軍 vs 武田勝頼軍)で武田勝頼に反旗を翻した事で武田軍の逆鱗に触れ、磔にされた武将の名前にちなんでいるそうです。その具材との関連性は不明ですが・・・。
 道の駅の裏手には、徳川家康と所縁のある満光寺もあります。戦国時代好きの歴男・歴女にはお勧めですよ。

浜松西ICをスタート 和風ホットドックの強右衛門ドック 家康所縁の満光寺

 さて、休憩もほどほどに、走って来た国道257号線を浜松方面に引き返します。左手に遠州手延べ麺の前嶋屋さんが見えた先のT字路を県道68号線(奥山方面)へ右折します。奥山方広寺に繋がる県道68号線は交通量も少なく、結構気持ちよく走行できます。突き当りとなるT字路を左折し、奥山方広寺周辺を右手に見ながらそのまま直進します。奥山方広寺はまた別の機会に紹介したいと思います。県道68号線をそのまま走行し、出光石油のガソリンスタンドを過ぎたらペースを落とします。左手の電柱に三ヶ日ICの看板,右手に大田山野営場の看板がある写真の交差点を右折します。事前に道路案内標識はありませんので行き過ぎに注意して下さい。

 ここから三ヶ日ICまで続く道は奥浜名オレンジロードと呼ばれる広域農道です。ここからの約6Kmがステージ1となります。ミカン畑の中を走行して国民宿舎・奥浜名湖前の交差点へ。この国民宿舎・奥浜名湖は全国にある国民宿舎の中でも上位の人気を誇る宿泊施設で日帰り入浴やランチなどもやっています。時計のある交差点から三ヶ日IC方面へ向かう約12Kmがステージ2となります。かつては2輪雑誌の公道テストとして利用された事もある有名なワインディングです。しかしここはサーキットではなく広域農道の公道です。土日ともなると浜松や東三河からワインディング走行を楽しむライダーやドライバーが大勢やってきますが、毎週、事故が発生しており警察の取り締まりも厳しいので自制心を持って走行しましょう。

 奥浜名オレンジロードの途中には赤砂利稲荷神社があったり、浜名湖を一望できるビュースポットもありますが、駐車場はなく路肩駐車するしかありませんので交通状況を考えて停車しましょう。旧姫街道となる細径を過ぎて下り坂にさしかかると奥浜名オレンジロードも終わりです。交差点を左折して三ヶ日IC方面へ。三ヶ日ICへの取付け道路を走行してサークルKのある交差点を左折し国道362号線を浜松市街地方面へ向かいます。しばらく道なりに天竜浜名湖鉄道のローカル線沿いに走行します。途中にある天竜浜名湖鉄道の【はまなこさくめ駅】では嘱託駅長の方が1日に数回、カモメの餌つけをホームで行っており、鉄道利用以外の方も餌を買えば体験できます。1両編成のローカル線ですが、列車がホームに到着した時にも行う時間帯があるので、最近、鉄道ファンの間でも人気が高まっているそうです。

 右手にサークルKがある『気賀』の交差点を館山寺方面へ右折し、ホンダ浜松製作所細江工場やレインボー浜名湖の前を通過して県道49号線へ。右手に浜名湖を見ながら道なりに直進します。途中から館山寺に続く県道320号線に入り(道なりに走行すると自動的に県道320号線になります)、右手に温泉街が見えてきたら、そこは浜松市内の一大観光地である浜名湖館山寺温泉街です。

 浜松市動物園の交差点を県道320号線方面へ右折します。浜名湖パルパル遊園地を通り過ぎ館山寺温泉街へ。突き当りとなるT字路に出たら右折し再び突き当りとなる場所まで進みます。この突き当りとなる場所が、愛宕神社及び曹洞宗館山寺です。曹洞宗館山寺には駐車場がありませんので、この愛宕神社の石段に向かって右手にある有料駐車場に駐輪しましょう。この駐車場は30分までは無料でそれ以降は有料で利用できます。

 しかし、この駐車場の奥にある食事処で¥1000以上の食事をすると2時間無料になります。今回はこの奥にある食事処を昼食場所としてご紹介します。そのお店は【館山寺園】さんです。基本、鰻料理をメインに浜名湖・遠州灘の海鮮物を提供している食事処です。
 館山寺には他にも人気のある食事処(割烹や鮨屋、食堂)がありますが駐車場が狭く、また館山寺周辺にある空き駐車場は近隣のホテル専用の駐車場となっているので宿泊者以外の無断駐車は係員の目が光っているのでできません。公共交通機関で来て徒歩で移動すれば良いですが、自家用車やバイクで館山寺に来た場合には、この有料駐車場しか駐車する場所がありません。
 さて、館山寺園さんで昼食としてお勧めしたいのが、この冬の時期にしか食べる事の出来ない『牡蠣カバ丼』です。この『牡蠣かば丼』は、「ご当地グルメ選手権」第2位の栄冠に輝いた舘山寺温泉街5店舗と浜松アクトタワー内の1店舗食べる事のできる創作どんぶりです。浜名湖産の牡蠣と地元産の玉ねぎを鰻のタレで蒲焼き風に味付けし、浜名湖産の海苔と三ヶ日産みかんの皮をすりおろしてトッピング。牡蠣が獲れる時期だけとなる12月~2月末までの季節限定料理です。
 館山寺園さんにはウッドデッキもあって湖岸から浜名湖の風景を見ながら外で食べる事も出来ますよ。駐車場料金はお店で駐車券を渡すと2時間分の駐車券をもらえる様ですが、バイクは駐車券を受け取る必要が無いので何時間でも駐車して良いとの事でした。

 
奥浜名オレンジロード 人気の国民宿舎・奥浜名湖荘 浜松の新名物・牡蠣かば丼

 食後はバイクを駐車場に置いたまま急な階段を上るとそこが曹洞宗館山寺です。本堂のすぐ横には縁結びにご利益のある縁結地蔵さんがあります。全国各地でこの様な場所を訪れていますが、今回もお祈りしておきましょう。「良縁に恵まれますように・・・」と。
 そして火の神様を祭っている愛宕神社が左手にあります。館山寺のある岬一帯には他に、聖観世音菩薩の巨大像や、眼の回復にご利益のあるとされる穴大師があります。これらを巡りながら館山寺のある岬一帯を全て散策すると2時間程の散策コースとなりますが、上記の4ヶ所であれば1時間ほどで回れますので食後の運動には最適ですよ。

 食後は館山寺温泉街にあるセブンイレブンの交差点を右折し県道323号線へ入り、国道1号線方面を目指します。右手に浜名湖を望みながら南下し浜名湖ガーデンパークへ。以前、世界花博覧会が行われた跡地を利用して入園無料(一部施設は有料)の公園として整備された同園内では、春から秋にかけて数百種類の花樹が咲き、来場者を楽しませてくれます。園内を散歩するのにもお勧めですよ。また日曜日などには園内の駐車場では各イベントやオフミーティング等も頻繁に行われています。

 浜名湖ガーデンパークを通り過ぎの上に架かる浜名湖大橋を渡って最初の信号機を左折し、浜名湖ロイヤルホテル方面へ。橋を渡った先にある交差点を左折し県道49号線に入り浜松西IC方面を目指します。道なりに県道49号線を走行し左手にサークルKがある交差点へ。交差点を右折し県道48号線へ入ります。道なりに直進すると右手にローソンがある県道65号線(通称、浜松環状線)に出ます。この交差点を左折すると浜松西ICへ戻ってきます。

 今回は浜松西ICを起点にして奥浜名湖と浜名湖東岸にある館山寺方面を回る約100Kmのコースをご紹介しました。浜松西ICまで半径150Km程の範囲にお住まいの方であれば往復で400Km程の走行距離で心地よい疲労と満足感が得られる距離だと思います。ワインディングあり、この時期限定のグルメあり、観光ありと、ただ走りだけではないツーリングの醍醐味も味わえると思います。
 まだまだ寒い日が続きますが、是非、浜松にまで足を伸ばしてみませんか? 浜松には浜名湖周辺のお勧めツーリングルートや観光スポットがまだまだありますので、また折を見てご紹介したいと思います。

 ボクのこの日記を読んで浜松に行ってみたいと思って頂ければ嬉しいです。もちろん、ご連絡頂ければお付き合いしますよ。

曹洞宗・舘山寺 恋愛成就? 縁結地蔵 舘山寺湖畔にて


浜松西IC起点での走行距離:90Km
本日の総走行距離:130Km 


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