VOL. 63
● 赤い彗星で楽しんだあとは新型の白い奴でのんびりと

2011年2月20日(日)


 
 去る2月20日の午前中は浜松市にあるHYODプロダクツにてDUCATI浜松とのコラボで試乗会が開催されたので参加し行き、午後からは近場をショートツーリングしてきました。10:00の開店から試乗会はスタートされていましたが、出発準備が遅れたのとガソリンスタンドで給油していたら予定から大幅に遅れて10:30にHYODに到着。すでに多くの試乗会を待つお客さんで賑わっていました。
 この日に用意された試乗車は
 ・スーパーバイク1198SP
 ・ムルティストラーダ1200
 ・モンスター796
 ・ハイパーモタード796
 ・GT1000
の5台で、やはり一番人気はイタリアンレッドがお似合いのスーパーバイク1198SPです。ボクのお目当ても1198SPとムルティストラーダ1200です。

 DUCATII浜松からはストアマネージャーさんが来店していて試乗会の対応をしていました。またボクの知人でDUCATII乗りの方々もお手伝いに来ていました。ボクもストアマネージャーさんには「大将さん」と呼ばれるほど顔を知っていてもらえる状態だったので色々とお手伝いしたりコーヒーサービスを受けたりしました。
 そしていよいよ1198SPの試乗の順番が回ってきました。この1198SPにはオートシフターが標準装備されているので、その効果を確認する事と同じイタリアンバイクで腰高バイクとして共通項も多い、ボクのMV AGUSUTA F4 RR1078と比較する事が目的です。恐る恐るクラッチをミートするとギクシャクする事無くいとも簡単に発進できました。試乗コースとなる国道1号線へ繰り出しますが、気を抜くとあっという間に100km/hに達してしまう国道です。試乗コースの途中で交通事故もあってピーポ君がいつも以上に集っていたのでスピードには十分気をつけて走行しました。

 オートシフターは確かに便利ですが無意識のうちに半分くらいはクラッチ操作でシフトアップしていた事と、この日はVFR1200F DCTで出かけていたのでフルオートマのVFRに比べるとそれ程、初体験の感動はありませんでした。それよりも以前、所有していたホンダVTR1000SP-1とエンジンフィーリングの違いに驚きました。さすがは最新型です。とても1200ccのVツインとは思えない程、ビュンビュン回りアクセルのレスポンスがとても秀逸でした。また腰高感が強いバイクですが、前後オーリンズサスでリアは最新型のTTXが奢られていてボクが常に求めているしっとり感とピッチングを利用して曲がるきっかけを作る作動が体験できました。またシートが滑らなくてステップの引っかかりも優れていているので身体が前後にズレる事がありません。
 ボクもMV AGUSTA F4は2009年モデルですが、基本設計はセリエ・オロが発表された10年前のものなので、比較する事自体が無意味なのかもしれませんが悔しい程、基本性能の向上を実感させられました。この1198SPの様なフィーリングを得るためにF4にどれだけの費用を費やした事か・・・。増車して1198SPが欲しいなぁ・・・と思う今日この頃。MV AGUSTA F3も欲しいし通勤快速号としてKTMの125DUKEにも興味があるし、妄想はとどまる事を知りません。

 そしてムルティストラーダ1200には試乗せずに午前中のうちに静岡・清水方面に行くつもりでしたが、HYODを出発するのがお昼を過ぎてしまったので静岡方面に行くのはやめて今度は愛車の白い奴(VFR1200F DCT)で天竜方面にショートツーリングをしに行く事にしました。

赤い彗星の1198SP 試乗車スタンパイ中 早速、試乗に繰り出します


 目的地はブラっと走行するにはちょうど良い距離となる浜松市天竜区にある【道の駅・くんま水車の里】です。HYOD浜松から国道1号線に出て、天竜川の堤防道路となる県道344号線を走行し、西鹿島からは県道9号線のタイトコーナーが連続する山道を走行し13:00頃に道の駅に到着しました。
 ここは『かあさんのお店』として地元の主婦達が運営している食堂があり、手作りの蕎麦がお勧めです。当然、昼食に注文したのは天麩羅蕎麦です。天麩羅は地元特産の舞茸になります。ボクは茸類の中でも
椎茸が大嫌いですが、他の茸は食べられます。残念ながら貧乏なので松茸のデータは持ち合わせていません。店内はお客さんでいっぱいだったので屋外のテーブルで食べました。少し肌寒かったですが暖かい手作り蕎麦は身体を温めてくれました。
 そして、蕎麦を食べているとすぐ近くから、ドドーンと和太鼓をたたく大きな音が聞こえてきました。食べ終わってから様子を見に行くと道の駅の下にある広場では『くんま大感謝祭』としてお祭りがおこなわれていました。地元有志による模擬店や和太鼓の演奏が行われていました。和太鼓の演奏は蕎麦を食べている時に終わってしまったのですが、アンコールリクエストがあったので再び行われました。演奏が終わるまで見入ってしまいました。モチのロンで道の駅スタンプラリーのスタンプもゲットしましたよ。

一服したところで次はどこへ行こうか迷いましたが、久しぶりに県道9号線をそのまま北上して行き、佐久間ダムに行く事にしました。佐久間ダムへのツーリングはボクがバイクに憧れる事になったきっかけでもあり、ライダー人生、初のツーリング先でもあります。天竜区熊地区は森林の中を走行する、まさに熊が出てもおかしくない狭い山道で、年明け以降に何度か降った雪の残雪が所々にあり、また落葉もあったりでスリップしやすいので走行は慎重になります。
 愛知県東栄町に出てからは県道1号線→国道473号線→県道1号線を走行し佐久間ダムへ到着しました。ここへは十数年ぶりに来ました。佐久間ダムは天竜川にある3つのダムの最上流側にあるダムです。ダム門の上は道路となっていて通行可能です。交通量は全くと言っていい程なかったのでちょっと失礼して路上駐車して記念撮影をしました。佐久間ダムで休憩したかったのですが、自販機もトイレもなかったので早々に帰路に就く事にしました。帰りは天竜川沿いに南下し下流側にある2つのダムを見ながら行く事にしました。

 佐久間ダムからは国道473号線→国道152号線を走行し秋葉ダムへ。ここは4月上旬にもなれば堤防沿いの千本桜が満開になって見頃を迎える事で有名なお花見スポットです。まだ桜は咲いていないので、開花したら見に来る事にしてダムの撮影だけをして再び国道152号線を走行し、今度は船明ダムへ。途中、BMW-X1に乗るオッサンが猛スピードで追い越しをかけてきてボクの目の前に無理やり割り込んできたので、怒りのスイッチが入っちゃってホーンとパッシングで威嚇して追いかけまわしちゃいました。ハンドルミスを誘い天竜川にダイブさせてやりたかったのですが、ピーポ君待機エリアに差しかかったので追撃は止めてジェントルモードに切り替えました。BMW-X1はボクがロックオンしてから更に前走車を追い越して猛然と逃げて行きました。

 船明ダムに向かう前に【道の駅・天竜相津花桃の里】でトイレ休憩。昼食が蕎麦と軽めの食事だったので何か食べようかと思いましたが軽食コーナーは終了していてソフトクリーム販売も冬季休業中でした。スタンプだけゲットしてすぐに出発します。そして船明ダムの水門の上を通る県道360号線を通り再び県道9号線へ。
 あとは地元住民ならではのローカル道路を走行し16:30に自宅に到着しました。佐久間ダムからは天竜川が誇る3大ダム巡りとなりましたが、子供の頃に見た時にはとても大きな建造物に感じましたが、放流していないとあまり感動のない建造物だなぁと思いました。雨不足で各ダムの貯水率も大幅に少ないとの事ですがいつか全門開放している光景を見てみたいものです。

天麩羅そば 当日はくんま感謝祭でした ダム門道路にて記念撮影


本日の総走行距離:127Km 


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