VOL. 85
● 新春恒例 伊豆ツーリング2012
2012年01月05日(木)
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由比PAで富士山をバックに | 道の駅・開国下田みなとに到着 | お目当ての下田あんぱんを購入 |
平井製菓さんを出発し昼食を予定しているお店に向かう為に国道136号線を石廊崎方面に向かいます。先にも書きましたが今回、南伊豆に来たのは予定外だったのですが、いつか南伊豆に来た時には行ってみたいとチェックしておいた人気店に行く事にしました。県道16号線を経由して弓ヶ浜方面に向かいます。南伊豆に詳しい方であればもうドコのお店に行ったかはお察しですね? 向かった先は【青木さざえ店】さんです。そして注文したのは店名にもなっている看板メニューの「サザエでございまーす♪」ではなく伊勢エビ天丼です。ボク、貝類は2枚貝は食べられるのですが巻貝はダメなんです。齢43歳、今もって好き嫌いが激しいお子チャマ味覚なのです。
伊勢エビ天丼は、伊勢エビ1匹に野菜(確認したのはサツマイモ、茄子、人参、あしたば)の天麩羅が添えられています。伊勢エビは腹部の身は天麩羅になって出てきますが、頭部も揚げられていてその内側にある味噌や身も食べる事が出来ます。しかし油だらけの殻を掴んで中身を掘り出すのは至難の業です。ほどほどに取り出せたらヨシとして諦めましょう。南伊豆では伊勢エビがたくさん捕れる様で、他にも伊勢エビを売りにしているお店を多く見かけました。
食後はお店の前に広がる弓ヶ浜海水浴場を見ながら少し休憩。夏場は海水浴客で賑わうのでしょうが、「だーれもいない海♪ 二人の愛を確かめたくーてー♪(南沙織じゃなくて森高千里の方でお願いします)」と思ったらこの寒いのにサーフィンをやっている人がいました。そして海を見ながら、たそがれてみました。たそがれているのではなく天丼のダメージが思いのほか大きく、ただヘルメットを被れなかっただけだ!というのはナイショだ!
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伊勢海老天丼で豪華な昼食 | 弓ヶ浜をSONY NEX-5のパノラマスイングモードで撮影 | 海岸でたそがれ? |
弓ヶ浜海岸で食後の休憩をしつつ撮影などにも興じたあとは浜松へ戻る事にします。翌日は仕事始めとなるのであまり遅い帰宅としたくなかったのですが、せっかくここまで来て伊豆の先端まで行かないのはツーリングライダーとしてあるまじき行為なので、石廊崎に立ち寄って西伊豆にまわり、東名沼津ICを目指す事にしました。石廊崎に行くには弓ヶ浜から県道16号線に戻り、道なりに走行すれば良いのですが、その前に国道136号線まで戻って、道路沿いにあるもう1ヶ所の道の駅、【道の駅・下賀茂温泉湯の花】に立ち寄ってスタンプラリーをしていきます。
今回のツーリングは元々東伊豆に行くつもりだったので東伊豆に多く点在する無料の足湯に浸かろうとハンドタオルも持参してきていたのですが、南伊豆にはあまり無料の足湯処が見当たりませんでした。下賀茂温泉郷にある道の駅なので足湯がある事を期待していましたが、到着したその風景からここも期待外れと思ってスタンプだけ押して出発したのでした。しかし帰宅後に確認したスタンプブックにはしっかりと足湯があると記載されていました。こりゃ、うっかりしました。
道の駅を出発し県道16号線を経由して伊豆半島の最南端に位置する石廊崎を目指します。ここに来るのは15年ぶりです。その昔は今でもあるトンネル手前の細道を入っていく有料駐車場ではなくて灯台に近い場所に植物園みたいな施設があったので、ここにバイクを停めて行ったものですが、今は閉園して入れないので素直に有料駐車場側に入って行きます。しかし平日という事でお土産&食堂が立ち並ぶ向かいの無料駐車場に多くの観光客が駐車していて、有料駐車場には誰も駐車していませんでした。ボクもバイクだし他にライダーが先に停めていたので横に失敬して停めさせてもらいました。
石廊崎への参道となる急な坂道を歩いて行きます。年末年始、暴食を繰り返し寝正月を決め込んでいたのですっかり身体が鈍ってしまい登りきる頃には息はゼイゼイ、軽い目眩も覚えたりしました。コリャ、ちとヤバイ・・・。平坦な場所に出てから少し息を整えて先端部を目指します。石廊崎灯台は台風のニュースなどで目にしたり耳にする機会があるかと思いますが、写真の様な建物です。残念ながら敷地内や内部に入る事はできません。何十年もの間、石廊崎沖を航行する船舶の安全を見守ってきました。そして灯台を過ぎて更に先を進んで石段を下りて行くと石室神社と石廊崎があります。この日は西から吹きつける強風で岬の先端に立っていられません。岩の東側に回って風を回避します。またこの岩下の波打ち際で釣りをしていた人も漁業組合の巡視船に退避勧告を受けて救助されていました。その位、風が強かったんです。崖をくり抜いた部分に立てられている石室神社で初詣のお参りをして帰りの安全を祈願しつつ、今年も無事故で楽しいバイクライフを過ごせるようにお参りもしておきました。
往路は急な坂道を登ってきたら復路は同じ道を下らなければなりません。往復したおかげでボクのポンコツの両脚はもう限界寸前です。おかげで帰宅後に右膝の曲げ伸ばしが不自由になり坐骨神経痛が久々に発症しましたヨ。
バイクに戻り県道16号線で西伊豆方面を目指して行きます。この県道16号線は海岸線沿いのルートとなるのですが、ボクはここで初めての恐怖体験をしました。今まで何度か強風の中を走行して風に煽られてバイクごと横っ跳びした事はあるのですが、今回は向かい風でバイクが後方へ押し戻されるという事態に見舞われました。アクセルをフルスロットルにしても全然、前へ進みません。しかも左カーブでバイクを倒しているのに風で煽られて右側に倒され対向車線に飛び出しながら、あわや転倒するという事態も一度や二度ではありません。フルパワーで走り抜けるのが良いのか、速度を落として走行するのが良いのかまったく判断ができませんでした。幸いにして対向車の通行もなかったので、なる様になれっ!てな感じで身を任せて切り抜けました。それにしてもバイク+ライダーで350Kgもの重量物を吹き飛ばす風の威力って凄まじいと思いました。軽量バイク+女性ライダーやバイクビギナーは完全に吹き飛ばされて転倒していたと思います。この時期にこの区間を走行されるライダーの皆さんは状況を的確に判断して無理そうだったら下田方面の国道136号線に引き返す勇気も必要だと思います。
恐怖体験をしながらも国道136号線に入り、西伊豆を目指します。時間的には余裕があったのでこのまま西伊豆の海岸線を走行し沼津市街を抜けて沼津ICに出る事も考えたのですが、走り初めという事もありますし何よりも夕方になると気温も低くなってインチキハイグリップタイヤを履いたVFR1200F DCTでは転倒のリスクも出てくるのでこちらは却下。同じく松崎町から県道59号線のタイトな山間道路を走行して天城に抜けるルートも考えましたが、同じく夕方の気温の低くなる時間帯での走行となる事でリスクが高まるのでこちらも却下。何よりも今年一年、楽しくバイクライフを過ごせるか否かの走り初めツーリングなので安全に帰宅する事が最重要です。さらに昨年のBikeJIN秋祭りの中でネモケンさんが話していた「明日、来週、来月、1年後、そのずっと先までバイクを楽しみたかったら、この瞬間に無理をしない事!」の言葉を今一度、胸に刻み直し土肥町から国道136号線で天城に抜けて、往路と同じ修善寺道路と伊豆中央道の有料道路を利用して三島に抜けて、伊豆縦貫道経由で沼津ICに抜ける事にしました。
石廊崎を出発してから2時間近く連続走行していてこの先も休憩ポイントがなかなか無いのは知っていたので、土肥金山近くのセブンイレブンでトイレ休憩と少し遅めのおやつタイム。冬場はホット缶コーヒーと肉まんの組み合わせは最強コンビです。休憩で気持ちを引き締め直して国道136号線で天城方面を目指します。西伊豆スカイラインへの入り口で「少し西伊豆スカイラインでも流して行くか!」という気持ちが湧きましたが、ここはグッと我慢してそのまま走行します。ついさっきネモケンさんの言葉で気を引き締め直したばかりなのにダメですねぇ。
天城からは北天城道路→修善寺道路→伊豆中央道を経て三島市内へ抜け、箱根に向かう国道1号線沿いのいつも利用するエクスプレスで給油して伊豆縦貫道から東名沼津ICに抜けて東名高速へ入ります。帰りも平日だからなのか比較的、空いていて長い渋滞になる事も無く流れていました。
この日は夕食は自宅で食べないと伝えてあったので帰り際にどこかで夕食を食べて行こうと思います。浜松ICを出てから自宅までの間は食事を食べるお店があまりないので、牧之原SAで休憩を兼ねてスナックコーナーで食べて行こうと思います。昼食は豪華な食事としたので夕食は軽めの温かい物を食べたかったので、蕎麦にしてみました。しかも昼食に続いて夕食も豪華なエビ入り! ただし今回は伊勢海老ではなく桜エビが入った掻き揚げですケド。
牧之原SAから自宅までは約30分です。ここで気を抜くと事故になりかねないので再び気を引き締めて出発。浜松ICで降りて自宅に到着したのは20:00前でした。
今回の2012年の伊豆走り初めツーリングの走行距離は500Km。このうち三島を起点とした伊豆半島を走行した距離は195Kmでした。この時期の走行としてはやや走り過ぎた感もありますが、無事に帰宅する事が出来ました。2012年も楽しく安全運転に留意して各地の旨いもんや景色を求めて走りたいと思います。
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道の駅・下賀茂温泉湯の花 | 石廊崎灯台 | 石廊崎 |
本日の走行距離:500Km