ワープ×3ロメオタカシーノがおおくりするチャ~オイタリア〜
Buonaserra Tutti comestai?
7時を回りました、イタリアも風のお時間です〜皆さんお元気でしょうか?こんばんは〜リストランテロメオオーナーシェフ望月威志です。。今日は11月28日の月曜日、最近は少し肌寒いですが、僕は冬生まれだからしょうか、寒い季節は結構強いです。。ファッションも楽しみ甲斐のある季節ですし、食べるものは美味しいし、お酒は旨いし、山に入れば、紅葉が綺麗ですし、町の女性たちも何となく美しいし、さらっとしたマロンの髪が、ちょっとすました秋風になびいて気持ちよさそうに見えますよねえ。。旅心、恋心をくすぐります。
さて今年の6月から、半年間に渡りましてお送りして参りました〜このイタリアの風〜いよいよ今夜が最終回ということで、まあこの半年間、とうとうイタリアに行く機会に恵まれませんで、番組でお喋りしながら非常に切ない自分という感じで、まあ来年は必ずイタリアを旅、出来ますように、自分自身に刺激を与えて行きたいと強く感じました。それでは〜最終回の今夜も〜、勿論元気いっぱい、いつもの通り、肩の力を抜いて、ギアをニュートラルに入れて、僕の独断と経験からのイタリアの旅、美しい愛のストーリー、偉大なるスーパーレストラン、ロメオの美味しいレシピなどを一時間にぎゅっと凝縮して楽しくお送りしてまいります。お楽しみに〜さて今夜のオープニングカンタータ、、カンタータ・アペルト〜
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イタリア田舎町へのたび〜
半年間に渡りまして、いろんなイタリアの田舎町をご紹介して参りましたこのコーナー、、最後はどこにしようかなあっとずいぶん迷ったあげく決めたのが、田舎ではなくて大都会〜〜、すべての道はここに通ずる=と言われますから、やはり最後は、永遠の都、ローマ、に帰ることにします。。ローマの空の玄関はフィウミチーノ空港。。レオナルド・ダヴィンチ空港とも呼ばれます。空港からレンタカーをピックアップして、ローマチェントロまでまっすぐ伸びる高速道路を飛ばしますと、いつも本当にわくわくします。。これからの旅での素晴らしい出会いに、とっても心躍ります。。車のない方はローマの中心、テルミニ駅までの直通電車がとっても便利、、車窓からのローマ郊外の眺めは松林が結構あって独特です。日本でいうと成田エキスプレス、でも地下深くを走るから味もそっけもないんですよねえ。。郊外の風景からだんだん都に近づく風景っていうのは、やはり旅人には心躍る時間ですよ。。さてテルミニ駅はターミナル、終着駅ですから人種のるつぼ、、いろんな人たちが集まっています。ヨーロッパ独特の改札のない駅なんていうのも、僕なんかには妙に旅心くすぐる、素敵な空間に見えます。旅の始まりには最高のシチュエーションですよ。
ローマという町、、簡単に言うと7つのゆるやかな丘に囲まれて、その中を太陽に輝くテヴェレ川が蛇行していて、やはり旧市街チェントロは城壁に囲まれ、沢山の教会やオベリスク、さらにバロックの建物が連なって、さらにさらに古代の遺跡が混在する町、3000年の歴史がごちゃ混ぜになっている感じ。。そんな永遠の都ローマの長い歴史を、この短い時間で語ることは、とうてい出来ません。ですから今夜は、僕がローマに行くと必ず寄るところのお話を少し。
ローマには沢山の歴史的建造物がありますが、僕が最も心引かれる建造物が、ここパンテオンという神殿です。場所はローマの中心、ナヴォーナ地区、ナヴォーナ広場を中心に昔ながらの街並みが残るエリア、迷路のような路地がいっぱいで、迷いやすい地域でもありますが、少しくらい迷ったほうが、面白いブティックやトラットリアを発見したりして楽しいもんです。さてこのパンテオン、、とにかく正面入り口の前にあるこれも魅力的なオベリスク(古代ローマの皇帝がエジプトから持ってきたもの)があるロトンダ広場から眺めますと、その形がまず美しい、、というかなんとも魅力的、、太いギリシャ神殿風の太い柱が16本、、石造り三角屋根を支えています。正面反対側のバール・デッラ・ロトンダのテラス席に座って、白ワインでも飲みながらパンテオンを眺めていると、決して飽きることはありません。
階段を少し登って中に入ると、まだ目が慣れていないせいか、初めかなり暗くかんじます。しかし天井から降り注ぐ一筋の光ルーチェの束で、白、黄色、赤の大理石でモザイクされた床が照らされてスポットライトのよう。。さらに内部全体の様子をうっすらと浮かび上がらせています。中は円形の空間で天井がドーム状になっています。円の直径とドームの高さはどちらも同じ43・3m、、、、つまり43・3mの球体がすっぽり入る大きさです。そして天井ドームの中心には大きな穴が空いているんです。
天気の良い日にパンテオンに入ると、その穴から降り注ぐ光が特別な光に見えるから不思議です。沢山の建造物が作られ、また破壊されていったここローマの中で、コロッセオと同じ時期につくられて現存する数少ない建物のひとつパンテオン、なんと紀元前27年建設です。ちなみにコロッセオは80年建設、現在のローマの地面からめり込んだように窪んだ土地に建っていることを見ても、この神殿がいくつもの奇跡からなっていることがわかります。一目見れば理屈じゃなく心を引き付ける雰囲気を感じるはず。。ここは僕にとっては大切な場所。。何か特別な神聖な力を感じる場所で、大切な人を連れて行きたいところです。。ローマを訪れたら是非行ってみてください。パンテオン、お薦めです。ちなみにロトンダ広場に脇にあるホテル・パンテオン、という4星ホテル、、ここに滞在して、お部屋の窓からパンテオンをすぐそばに見下ろす、、なんて、、格別ですよ。。あー来年はローマに決めた>>>
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イタリアの風最終回〜今夜は永遠の都、ローマにあります、とっても神秘的な建物、パンテオンのお話をしています。何度も言うようですが、僕にとってはこのパンテオン、、ローマに沢山残っています歴史的な建物の中でも、な〜んか違ったオーラを感じます。現代と古代、あるいは地球と宇宙の境的な感覚でしょうか、、まさに神殿、、神が生きています。。さてこのパンテオン、ドーム状の天井に大きな穴があいているって先ほどお話しましたが、訪れた方皆さんが声を揃えて言うことに、雨が降ったらどうするの?っていうのがあります。穴にはガラスがありませんから、勿論雨は入ってきます。中の大理石の床が微妙に傾斜になっていて、水が排水溝に流れる構造になっているんです。それに内部からの上昇気流によって雨が吹き飛ばされて、かなりの豪雨でもあまり雨は吹き込んでこないとかどうとか。。。脇にある小さな礼拝堂には昔のイタリア国王や、ラファエロの墓があります。このパンテオンのことを詳しく描写している小説が最近ヒットしましたよねえ。あのダビンチコードを書いた、アメリカの小説家、ダン・ブラウン、、彼の3部作のひとつ、天使と悪魔、、という作品の中で、パンテオンが舞台になっている部分があります。。近くのナヴォーナ広場や、バチカン、サンタンジェロ城などローマの人気スポットがいっぱい出てきますし、お話が素晴らしく面白いので、まだお読みになっていない方は是非読んでみてください。ローマに行きたくなりますよ。さて今夜のイタリアへの旅〜永遠の都ローマは2000年前の姿をほぼ完全な姿で今も神秘的に輝き続ける、パンテオンのお話をしました。
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3星レストラン〜〜〜
さて、今夜は永遠の都、ローマ特集。。。パンテオンのお話でどっぷりとローマの歴史の一部に浸かっていただきましたので、少しリラックスして、現代のローマを楽しんでいきましょう。。ローマを訪れた経験をお持ちの方は誰でも、ローマを旅すると必ず訪れるのが、有名なスペイン広場Piazza di spagnaでしょう。。そうあの映画ローマの休日で、ヘップバーンがアイスクリームを食べるシーンに出てくる階段のある広場ですよねえ、、あまりにも有名です。皆さん階段の下は良く行くんですが、階段の上はあまりいかないんじゃあないですか?ローマはとにかく高いところに登るのが正解です。遠くまで風景が見渡せて時間によっていろんな色に染まった町並みはとっても美しいですから。。
さてここはスペイン階段、一番上まで上がり切りますと、そこにあるのは1885年創業のホテル・ハスラー。。セレブご用達の高級ホテルですが、快適度はさすがです。いつ行っても観光客でごった返すローマ、しかしここはとても静かな空間が保たれていますから、ローマ滞在を祝してシャンパンでも飲むには最高です。バーだけの利用も、勿論出来ますし、天気の良い日にはパームコートと呼ばれる中庭が特にお薦めです。さてシャンパンで喉を潤したらスペイン階段をゆっくりと下って有名なコンドッティ通りに出て行きましょう。たくさんの有名ブランド店が並ぶ、世界的に有名な通りですよねえ。。ブルガリ、アルマーニ、グッチ、ヴァレンチノ、フェンディ、マックスマーラ、ヴェルサーチ、フェラガモ、プラダ、ミッソーニ、ボッテガ・ヴェネタ、モスキーノ、ダミアーニ、エルメネジルド・ゼニア、などなど興味のある方には目の毒です。ちなみにこのコンドッティというのは、排水とか下水とかの意味があってこのコンドッティ通りの地下にはスペイン広場の噴水の水の排水溝が通っているんです。
さてブルガリ本店の、向かえのカフェ・グレコも有名歴史カフェ、勿論美味しいエスプレッソが味わえます。しかし僕がお薦めしますのはそのカフェグレコの数件となり、、小さな狭い入口で、中に入ると奥が深い、うなぎの寝床みたいなワインバーです。。名前は忘れちゃいました。とってもお洒落なワインバーですから名前なんてどうでもいいんです。。店に入ると、長〜いカウンターがひとつあるだけ、壁にはぎっしりとイタリア中のワインが並べられていて、全て値段がついています。買ってここで飲むことも出来るし、もって帰ることもできます。カウンターの中には大きなボードがあって今日お薦めのグラス売りワインが白、赤それぞれ10種類位書かれています。いろんなワインを1杯づつ楽しめていいですよねえ。カウンターの上には大きなお皿がずらっと並べてあって、ワインに良く合うアンティパストが入っています。セミドライトマト、プロシュート、サラーメ、パルミジャーノ、野菜のピクルス、フリッタータ、などなど、今日のランチはこのアンティパスト・ミストにパン、、そしてフラスカティワインって感じ。。またまた一杯ひっかけながら曲にいきましょう。。。
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永遠の都ローマはコンドッティ通りのワインバーのお話をしています。。
古そうな木と石で出来た内装でとっても雰囲気がいいワインバーですが、もっといいのがカウンターの中で、ひっきりなしにやってくるゲストを慣れた手つきで切り盛りする二人のスレンダーなブロンド美人。。見ているだけでワインのつまみになりますよ。。レストランの質がいまひとつなローマですから、こんなワインバー、美味しいワインに、相性のいいアンティパスト、、それに美女ふたり、とくればゴキゲンです。お腹も心も目も満たされたら、おさいふのひもも緩んで、ブランド品をお買い物ってパターンでしょうか。。。
数あるショップの中で僕が特にお薦めなのがスペイン広場からカフェ・グレコを過ぎて次の角にあるラ・ペルラというお店。。ここはハンドメイド・ランジェリーのお店、、ここはデザインの国イタリア、、上質な生地を使った美しいラインのランジェリーがずらりと並んでいます。イタリアはブティックの開店時間が短いですから、ウインドーディスプレイが進んでいる国、こういった高級ランジェリー屋さんのウインドーも素敵なランジェリーがマネキンに着せてあったりして凄く目を引きます。まじまじ見れないのが残念ですが、。まあイタリア映画のワンシーンを演出したくなる感じで、個人的にとってもお薦め。。もちろんいい意味でですよ。。今夜の3星レストラン、コンドッティ通りのワインバーを中心にご紹介しました。
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ロメオのレシピ〜〜〜〜
今夜はすっかりローマ特集になっていますから、お料理もローマの地方料理にいたしましょう。。今夜ご紹介しますのは、肉料理、、サルティン・ボッカという料理です。直訳すると「口の中に飛び込む」っていう意味になります。「サルティン」がぴょんぴょん跳ねる曲芸師。。「ローマの休日」に出てくる真実の口は「ボッカ・デラ・ヴェリタ」ローマ地方のトラットリアに行きますと、必ずメニューに載っています。まず材料、、お肉は仔牛肉の薄切り、一人前として一枚、100グラムくらいのもの生ハムプロシュート一枚、、セイジの葉(サルビア)一枚、バター、マルサラ酒塩・胡椒・小麦粉・バター。
作り方〜まずお肉に塩・胡椒〜 生ハムがのるからしすぎないで〜サルビア・・生ハム・・小麦粉まぶし・・楊枝でとめて バターで
ソテー、、マルサラ 煮詰めて味を調える。。淡白な仔牛に旨みを与えるすぐれた料理です。。付け合せ・・タリアテッレ、、バターとハーブ和え。。。今の季節ならミックス茸、にんにくソテー、いたぱせ。ローマ的には、このサルティンボッカの前に太めのスパゲティ・アマトリチャーナ(アマトリーチェという町から来た名前)(生ベーコン・赤唐辛子・トマト)ブカティーニを本来使う。。フラスカティ白ワイン。簡単ですから是非ご家庭でお試し下さい。もしも上手に出来なかったり、最初から作るのが嫌な方は、、是非ロメオにお越し下さい。。お待ちしています。。
今夜の一品、、ローマ名物、サルティン・ボッカをご紹介しました。
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エンディング〜
いかがでしたでしょうか〜イタリアは永遠の都ローマの風を感じていただけましたか???6月から半年間に渡りまして、隔週でおおくりしてきました〜イタリアの風〜今夜の最終回もそろそろおしまいです。。イタリアのいろんな田舎を訪ねるお話を毎回してまいりまして、レストラン一筋の僕が、まさかマイクの前で喋るなんて、楽しい経験をさせていただきまして感謝しています。また僕自身も過去の旅を再認識する、いい機会でしたし、なによりまた早くイタリアの旅に出掛けたくなりました。。番組を聴いてくださった方で、イタリアを旅してみたくなった方〜もし、おいででしたら、お話の続きは是非ロメオでしましょう。。お待ちしています。最後に、この番組で大変お世話になりました、、柴田れいなさん。。。
そろそろお時間です。。皆様有難うございました。。ちゃーお・アリヴェデルチ___