自作チェンバロの紹介 3 French Clavcin Hanry Hemsh

佐藤亮



 フレンチ クラヴサン

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アンリ・エムシュ クラヴサン コピーモデル
1993年製作。現在浜松の歯科医、飯島理先生のお宅にあります。
この楽器の仕様
音 域 FF〜e3 60キイ
     440Hz〜415Hz トランスポート機能つき
構 成 B8xF8x4F 3 レジスター
大きさ 2435mmx916mmx295mm(本体のみ)
重 さ 約65Kg(本体のみ)
このモデルはトランスポート装置の追加などによってオリジナルよりも大き目になっています。


 
上の楽器の響板の絵

ご覧のとおり画題は山茶花です。
NOBUYOさん製作。

この楽器の出典について
HENRY HEMSCH PARIS
1736(1756?)

現在は
Boston museum of Fine Arts
Musical Instruments collection.
の所有になっています。

詳細は
Keyboard Musical Instruments
in the Museum of Fine Arts Boston
by John Koster
published by Museum of Fine Arts Boston
に掲載されています。


 上と同じアンリ・エムシュ参照のフレンチモデル 
2台とも絃スケール、ケース寸法は同じですが細部構造は若干異なっています。
この楽器は1992年に製作しました。
外装の色は陶器のイメージで透明感と光沢を求められましたが塗装は大変苦労しました。
なおオリジナルでは猫脚の台に大変豪華な装飾が施されています。
福岡でプライベートなコンサートで活躍しています。
オリジナル当時パリの工房ではしばしば漆塗りでも製作されていました。


 上の楽器の響板
この絵の作者はNOBUYOさん。リコーダーの仲間です。
プロフェッショナルの方ではありません.

鍵盤について
この楽器は白鍵と黒鍵が現在のピアノと逆になっています。
しかしこの時代の楽器でも現在のピアノと同じ鍵盤も製作されていました。
この楽器が製作されたパリではこのようなナチュラルキイを黒く、シャープキイを白くする鍵盤が流行していました。

白鍵は国内向けでは再利用の象牙、
輸出向け、特に指定のあった場合は牛骨を使用しています。
黒鍵は大部分の楽器でグラナディラを使用します。
グラナディラはアフリカタンザニア産で、クラリネットやピッコロなどに使用されています。


 上の楽器のリド(蓋)

「チェンバロ」と「ハープシコード」
「クラヴサン」について。

チェンバロはイタリア、ドイツ語圏で。
ハープシコードは主に英語圏で。
クラヴサンはフランス語圏で。
いずれも大小に関わらず使われています。

ですからフレンチモデルのチェンバロは[クラヴサン」と呼んだ方がふさわしいでしょう。
ちなみにフランス文化の強い影響を受けたロシアでは
「クラヴシン」と言います。

更新:2005/Mar/10 18:10